【シゴトを知ろう】着物コンサルタント・着付師 編

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【シゴトを知ろう】着物コンサルタント・着付師 編

2017.02.02

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】着物コンサルタント・着付師 編

日本の伝統文化である着物。結婚式や成人式など、人生の節目となるイベントで着物を着たいと考える方も多いと思います。そんなときに欠かせないのが、美しい和の装いを作り出してくれる、着付師の存在。ただ着物を着せるだけでなく、一人ひとりの好みやTPOに合わせた着付けを提案する、着物コンサルタントとしての役割も担います。着付師として独立し、自宅や式場での出張着付けを中心に活動する小西歩さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • お客様の晴れの日だからこそ、やり直しができないプレッシャーも
  • 初めての着付けで大失敗。そこで言われた言葉が転機に
  • 自分の意見や好みよりも、お客様の思いを形にするのが仕事

結婚式や七五三、成人式などのシーンに応じた出張着付け

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

現在主に行っているのは、お客様のご希望の場所に伺って着付けをする出張着付けです。結婚式や七五三・成人式・叙勲(じょくん)といったイベントのほか、雑誌やテレビ撮影といった現場も。場所はご自宅が多いですが、会場となるホテルなどに出向くこともありますね。レンタルも扱っているので、ご希望があればコーディネートのアドバイスもしています。結婚式の着付けの場合はほとんどが週末。ご予約の入っていない時間帯には、着付けのスクールも開催しています。

<一日のスケジュール>
7:00 現場に向かう
8:00 着付け
10:00 移動
12:00 昼食
14:00 スクール開催
17:00 帰宅。メールチェックや事務作業など


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

着付けが終わった後に、「素敵ね」と喜んでくださるお客様の笑顔を見ると、本当に嬉しく思います。中にはその日の夕方に「着崩れもなく食事をするのもラクでした」などと、わざわざメールをくださる方もいます。そのような感謝の言葉をいただけると、「良かった」と励みになります。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

とくにご自宅での着付けの場合は、毎回初めての場所に伺うことになります。あらかじめ下調べをし、ナビも利用するのですが、道に迷ってしまうことが多くていつも緊張します。お客様にとって着物を着る日は、結婚式や七五三など、一生に一度しかない晴れの日。出かける時間も決まっているため、絶対に遅刻をする訳にはいきません。「今日は調子が悪いから別の日に」ということもありえないですし、失敗ができないという点では非常に神経を使いますね。

「暇つぶし」で通い始めた着付け教室

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

大学を卒業したあと事務の仕事をしていたのですが、当時勤めていた会社が、9時出社17時退社で残業なしという勤務時間でした。仕事が終わってからの時間があったので、たまたま会社の近くで目にした着付け教室に通うことにしました。とくに興味や経験があったわけでもなく、本当に暇つぶしのつもりだったので、卒業するまで他の人よりも長い期間がかかってしまいました(笑)。でもせっかく卒業したからにはアルバイトでもしようかと思って写真スタジオに面接に行き、そこで初めて人に着付けをしたんです。それまで着付け教室では、マネキンに着物を着せたことしかありませんでした。でも実際に人を相手にしてみると、紐をかける位置すらわからなくて、出来上がった姿は誰がどう見てもグチャグチャな状態。自分でも愕然としました。そのとき、面接官だったスタジオの社長さんに、「着付け教室上がりはこんなもんよ」と言われたんです。その言葉で俄然火がつき、悔しさをバネにきちんと勉強をし直しました。それからは週末だけのアルバイトから美容院などでの勤務を経て独立し、現在に至ります。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学で専攻したのは中国語です。子どもの頃に見た中国映画の世界観が好きで、その憧れから進学先を決めました。実は大学卒業時には就職活動をしていないんです。当時はとくに目標もなく、「まだ社会に出たくない」という気持ちもあって1年間ほどフリーターをしていました。その後「せっかく学んだ中国語を活かせる仕事に」と考え、中国系の会社に一般事務として就職。でも今思えば創意工夫よりも正確さが求められる事務の仕事は、少々せっかちな性格の私には向いていなかったようです(笑)。着付けはお客様によって似合うイメージが異なりますし、スピーディに仕上げることも大切です。そういう意味でも、今の仕事は私に合っているのではないかと思います。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

将来のことは、さほど考えていませんでした。元々あまり先のことを考えないタイプなんです。周りには夢に向かって頑張っている友達がたくさんいて、そういう姿を「素敵だな」と尊敬してはいたのですが、私自身は結構マイペースな高校時代を送っていました。

着付師にもタイプはさまざま。人と比べず、自分の得意なことを

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?

着付けの仕事は技術職である一方、接客業でもあります。そのためコミュニケーションをとることが好きな人が向いていると思います。また着付師はアーティストではなく、あくまでお客様に似合うもの、求められているものを提供することが仕事。自分の意見や好みよりも、お客様の「こうしたい」という思いを形にすることが大切です。普段から着物を着慣れている方は少ないので、着付けに対する要望をうまく言葉にできないお客様もいます。でもお話をしていくうちに「可愛らしく」「個性的」「古典的」など、その方の好みが見えてきます。そのような思いを引き出すことも、着付師としての役割の一つだと思っています。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

情報過多といわれる世の中で、「周りと比べて自分に足りないものがあるのではないか」と悩む人もいるかもしれません。でも一般的に良いといわれているものが自分に合うかどうかはわかりませんよね。着付師の中にも、伝統や型を大切にするタイプの人もいれば、新しいものをどんどん取り入れるタイプもいます。私は比較的後者のタイプですが、同じ着付師という仕事であっても、目指すものが違えば必要な勉強も全く違ってきます。また人によって、得意なこともそれぞれです。たとえば私なら、コツコツした作業が苦手でスピードが得意。「何かを集めるのが好き」「記憶力がいい」など、日々のちょっとしたことでも得手不得手を意識するようにすると、将来の仕事につながる何かが見つかるかもしれません。


大人になるまで、着物を着た経験も興味もなかったという小西さん。「暇つぶしのために」と始めた着付け教室がキャリアのスタートとなっていたとは驚きでした。
多くの人にとって、着物を着る日は特別な日。自分に似合う着付けをしてもらえれば、より一層素敵な思い出になることでしょう。着付けの仕事には、技術だけでなく相手の思いを上手に引き出すためのコミュニケーション能力も必要なのですね。


【profile】横浜出張着付けHARU 小西歩
https://www.yokohama-kimono.com/

この記事のテーマ
ファッション」を解説

ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。

「ファッション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「着物コンサルタント・着付師」
はこんな仕事です

着物コンサルタントとは、日本文化と和装の歴史、作法を熟知し、着物のコーディネートや着付けを行う人。呉服店の販売員や着付け教室の講師などに多く、「着物コンサルタント」という資格もある。美しい和服の着こなしで魅せる着付けを行うが、冠婚葬祭や成人式などの着ていく場所柄に合わせて装いをコーディネートすることが大切。結婚式の衣装・お色直し、卒業式の袴などもこなせなくてはならない。さまざまな和装小物や小道具を駆使し、時間内に仕上げて着崩れにも配慮する。美容室や結婚式場と契約して働く人も多い。

「着物コンサルタント・着付師」について詳しく見る