【シゴトを知ろう】レクリエーションインストラクター ~番外編~

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【シゴトを知ろう】レクリエーションインストラクター ~番外編~

2017.02.03

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】レクリエーションインストラクター ~番外編~

さまざまなゲーム手法のノウハウがありそれを指導する「レクリエーションインストラクター」の資格を生かし、子どもたちのキャンプ引率などの仕事をしている湘南自然学校の北澤良太さん。日本に3,000校以上あると言われる“自然学校”とはどんなところなのか、詳しく聞いてみました。

この記事をまとめると

  • 全国に3,000校以上ある“自然学校”は地域活性の役割も果たす
  • 子どもたちの自主性を尊重する“森のようちえん”の活動が日本でも広まっている
  • 資格は自分の持っている知識やスキルを人に説明するのにも役に立つ

自然学校は地域の人々の交流の場でもある

――自然学校とはどんなところなのでしょうか

自然学校とは自然体験活動のための「場」「プログラム」「指導者」を年間通じて提供できる施設や団体のことです。私が働く湘南自然学校では主に子どもを対象にしていますが、20~30代向け・40代向け・シニア向けの自然学校もあります。独自の施設で運営している団体もありますが、私たちのように特定のキャンプ施設を持たず、各地に出かけるスタイルを取るところもあります。自然学校同士で、お互いの得意ジャンルを頼ってインストラクターの貸し借りをしたりもしています。

自然学校は地域の活性化を目的にしているところも多く、その地域のおじいちゃん・おばあちゃんを講師に迎えることもあります。私たちも得意な山登り・川遊びは自分たちで教えますが、その地元でしかできないこと、例えば地元の漁師さんに話を聞いたり、地域の名物料理をおばあちゃんたちに教えてもらうというプログラムを考えることもあります。参加してくれる子どもたち以外の人たちもつながれる場を意識しています。


――自然学校のキャンプではどんなプログラムを提供しているのですか?

キャンプの参加者は1人で参加する子も沢山いますが友達同士で参加する子もここ数年増えています。集合場所に集まった時点での子どもたちの気持ちは前者と後者では全く異なり、やる気満々の子もいれば、不安を隠せない子もいます。そこで私たちリーダーが一人ひとりの気持ちに寄り添い、子どもたち同士を繋げるきっかけを作ります。最初は無理をさせません。まずは子どもたち大勢とリーダー1人のやりとりで遊べる手遊びやゲームなどから始めます。そこで普段の自分を出してもらえるようにします。次は子ども同士をつなげたいので、お互いに関わらないと達成できない内容のゲームを取り入れます。それをまずは小さな班の中で行い、次は班と班を組み合わせて関わりの幅を広げ、次は異なる学年を混ぜ、男女も混合にして……と徐々に段階を上げていきます。火や刃物を扱う野外調理や川遊び・山登りなどの危険なことは、いきなりはさせられませんので、こうした前段階の遊びを通して信頼関係を作り上げていきます。


――子どもたちの命を預かるというのは相当なプレッシャーではないですか?

もちろん安全ありきの活動となります。でも「危ないからやめよう」と言って何もかも排除してしまうと、子どもたちはどこまでが危ないのかわからずに育ってしまい、かえって将来危険な目に遭うことにもなりかねません。どういうやり方なら楽しく遊べるか、どこまでやるとケガをさせてしまうかの見極めが大事です。ただ絶対にやってはいけないレベルはあるので、そこは引率責任者の私たちが度合いを決めて運営します。


――心配する親御さんのケアにも気を使うのではないでしょうか

このところ地震や台風などの災害が多く、天気の変動などもニュースでも大げさに報道される傾向があります。そうすると家でそれを見た保護者の方はすごく心配されるんですね。最近はそうした親御さんをケアする動きも求められるようになりました。以前はやっていなかったことですが、キャンプ中の様子などをブログでレポートするようになりました。


――親御さんはどういう目的でお子さんを預けられる方が多いのでしょうか

いろいろな方がいて、自分ではキャンプをやらせてあげられないからという方もいれば、子どもとずっと一緒にいたらストレスが溜まってしまうからというリフレッシュ目的の方もいます。子どもたちの中には夏休みの間中、どこのキャンプでも会う子がいます。スケジュールが私たちと全く同じなんです(笑)。その場合は習い事感覚なのでしょうね。

子どもたちは“自由”が一番好き

――キャンプ活動のほかに“森のようちえん”という事業の主任をされているそうですが、それはどういう活動なのですか?

森のようちえんというのは北欧で発祥したもので、自然の中で子どもたちを伸び伸びと遊ばせる保育活動の総称です。その概念や手法に共感した日本の人たちが各地で始めていて、自然学校と似たような形で全国に広がっています。弊社もその理念に共感し、保育士の資格を持っている私が責任者となって事業を立ち上げました。当校の森のようちえんでは自然学校よりさらに対象年齢が低く、3歳児から小学2年生くらいまでの子が参加します。


――自然学校のキャンプ活動とはどういう違いがあるのでしょうか

森のようちえんでは「見守る」「待つ」をキーワードに、子どもたちの自主性を最大限に尊重します。その子たちが何を感じて、それが何にどうつながったかを、側で見守りながら関わります。キャンプ活動のように「これをやってごらん」と指示をしたり強く提示するのではなく、遊具のないところで見つけた1個のどんぐりからお店屋さんごっこが始まったり、とんぐりの尖った部分で葉っぱに穴を開けるのが楽しかったり……子どもたちが自分で遊びを見つけて広げていくのを見守るということをしています。

子どもたちに「何がやりたい?」と聞くと大抵「自由がいい!」と言うんです。今の子たちは塾や習い事に忙しくて、自発的に何かやる経験が少ないのかなと思います。それはキャンプの仕事をしてすぐに気づいたことでもありました。森のようちえんを始めた理由には、そういう場を作りたいという思いもありました。


――レクリエーションインストラクターの資格は今の仕事にどのように役立っていますか?

レクリエーションインストラクターは日本レクリエーション協会が認定している資格です。幼児や高齢者などさまざまな対象に向けたゲーム手法の知識があり、人前で指導することができる人の養成を目指した資格です。私はそのほかにキャンプインストラクターの資格も大学在学中に取りました。

自然学校で引率の仕事をする場合必須の資格ではありませんが、自分たちの仕事を説明するときに、一般の方には資格名を言う方が安心していただけるということはあります。プラスアルファの箔付けと考えて取る人もいるでしょう。仕事に直接生かさなくても、就職面接の際の自己アピールにも使えますし、その資格を持つ人だけが参加できる講習会などでいろいろな人とつながる機会を持てるというメリットもあります。これを取れば仕事が得られるという資格ではありませんが、今の仕事に生きた部分も多く、私は取ってよかったなと思っています。


レクリエーションインストラクターの資格は、北澤さんのように野外活動の現場や、スポーツ教室、福祉の現場、企業研修など生かせる場は幅広いようです。持っているだけで仕事を得られる資格ではありませんが、目的意識によって生かし方はさまざまに考えられるようです。


【profile】湘南自然学校 ディレクター 森のようちえん事業主任 北澤良太さん
HP:http://www.shonan-ns.com/

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「レクリエーションインストラクター」
はこんな仕事です

各市町村で開催される子ども会や学校行事、または高齢者施設・福祉施設などで、楽しい遊びを提案し、参加者たちの交流を深める仕事。みんなの緊張を和らげ、お互いに良好なコミュニケーションが取れるように配慮。また、目的に合わせて集団をリードする。レクリエーションや遊びを通して、地域の方が心身ともに楽しく健康に過ごせることや、地域活性化・町おこしの一端を担うことを目的としている。主にボランティアスタッフとして、スポーツ教室や地域のイベントに携わる。

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