【シゴトを知ろう】エディトリアルデザイナー 編

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【シゴトを知ろう】エディトリアルデザイナー 編

2017.02.10

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】エディトリアルデザイナー 編

紙の印刷物をデザインする、エディトリアルデザイナー。書籍・雑誌・パンフレットなどの表紙や中面のレイアウトをデザインし、版下データを印刷所に入稿します。色校と呼ばれるチェックまで担当するこの仕事について、BUCH+の横山慎昌さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 自分が携わった本を手に取ったとき、作品を作り上げた満足感がある
  • 大事なのはなりたい自分を漠然とイメージして、そっちの方向に進むこと
  • この仕事に向いているのは、一冊でも自分の大事にしている本がある人

電子書籍も便利でいいけれど、紙には紙にしかないよさがある

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

出版社から依頼された書籍の誌面デザインや中面のレイアウトをしています。ジャンルはIT系、資格試験、学習参考書、ビジネス関係といった本が多く、月に3~4冊を入稿しています。難しい本が多いんですが、どんな内容かを多少理解しておかないと制作できないので、資料や類書を参考にして、最低限の知識を学んだ上でデザインしています。会社にいる間はほとんどPCに向かっていて、入稿直前は家に持ち帰って作業することもあります。僕は徹夜をしないのがポリシーですが、この業界は締切厳守なので、朝4時に起きて出社前に作業したりすることもありますね。

<一日のスケジュール>
10:00 出社
11:00 デザイン作業
15:00 昼食、休憩
16:00 デザイン作業
18:00 打ち合わせ
19:00 デザイン作業
22:00 帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

自分が携わった本が書店に並ぶとうれしいし、奥付(*1)に名前が載ると一つ作品を作り上げたという感覚がありますね。本に重版(*2)がかかると、多くの人に読まれて役に立ってるんだなと思えてうれしい気持ちになります。今、電子書籍の市場が確実に伸びていますが、紙の本が無くなって電子だけになったとしたら、僕は辞めると思いますね。僕は紙で育ってきたので、電子書籍ばかりになってしまうと、作品創りに携わったという満足感が得られなくなってしまうと思うんです。だったらWeb専門の人の方が能力が優れているので、Web専門の人がやった方が上手くいくんじゃないか? と思ってしまうんですよね。僕は電子書籍を否定してるわけではないし、すごく便利だなとも思うんですけど、やっぱり紙には紙にしかないよさがあります。できあがった本を手に取ったときの喜びに、一番のやりがいを感じるんですよね。

*1 奥付:本の巻末にある、書名・著者・発行などを記載した部分のこと。
*2 重版:一度出版した書籍を、再び印刷・出版すること。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

一番最初のフォーマット、紙面デザインがなかなか決まらないときは大変ですね。フォーマットが決まってしまうと、それが何百ページと続くわけで、出版社の人もそこはすごく大事にしています。本当に決まらないときは何度もやり直して、すごく時間がかかるときもあります。行き詰まったときは半日くらい作業を離れて、一回忘れます。そして、頭を真っさらにした状態でメールなどを見返して、何が気にいらないのかをもう一度考えます。ただ、デザイン案が通らないときって、自分の中でも「通らないかも」とどこか思ってるんですよね。だから、フォーマットを紙に印刷してチェックをしながら、その自分のモヤモヤの理由を探したり、相手のニーズをもう一度整理していくと、だんだん答えが見つかっていくんです。フォーマットが決まったのはいいんですけど、あまりにも作り込みすぎてしまい、それを何百ページも作成したときは大変でした(笑)。今はさじ加減が分かってきたので、そうならないように気をつけています。

自分の興味ある方向に進んでいくと、だんだん道が定まっていく

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

デザイン系の専門学校でCGを学んでから、デザイン会社に就職しました。最初はチラシなどを作っていましたが、縁あって編集プロダクションに転職しました。その会社で編集者さんに教わりながら200冊くらい本の制作に携わって、独立して会社を設立して今に至ります。


Q5.専門学校では何を学びましたか?

高校を卒業するとき、なんとなく「今後はコンピュータの時代だろうな」と思っていました。CGがはやっていた時代だったので、「コンピュータでも学ぶか」と思ってデザイン系の専門学校に入ったんです。学校では3Dや動画も学んだんですけど、自分は2Dの方に興味があり、デザイン会社に就職することに決めました。高校時代は将来何がしたいかをなんとなくでしか考えていなかったので、自分が進みたい道をより明確にしてくれたのが専門学校でした。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生のときは、ゲームくらいはやりましたけど、パソコンも全然使っていなかったし、本も全然読みませんでした。デザインやアートに興味があったわけでもなくて、「将来はコンピュータ関係かパン屋さんかな?」と漠然と思っていただけでした(笑)。どちらもおそらく好きだろうと思っていたくらいで、何の根拠もなかったんですけどね。なりたい自分をフワッとでもイメージしてたことが大事だったのかもしれないと思います。なりたい自分を漠然とイメージしたら、次の一歩はそっちの方向に進むこと。そうやって自分の興味のある方に進んでいくうちにだんだん道が狭まっていって、進むべき道が定まっていくと思うんです。

迷ったときや困ったときは、本屋さんに行って一冊手に取ってほしい

       携わってきた書籍の数々

       携わってきた書籍の数々

Q7. どういう人がエディトリアルデザイナーに向いていると思いますか?

体を動かす仕事じゃないし、デスクワークが多いので、忍耐力は必要です。また、本って一人では作ることはできません。著者もいるし、編集者やイラストレーターもいるので、コミュニケーションを取りながら、一緒に作っていくことを楽しめる人が向いてると思います。他には本が好きというのは重要ですね。「本屋さんや図書館の雰囲気が好き」でもいいと思うんですけど。スマホでしか文章に触れない人は、少し合わないかもしれないですね。ただ、読書家である必要はなく、一冊でも自分の大事にしてる本がある人ならいいと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

今、Webでどんな情報でも手に入ってしまうと思うんです。でもそれって、自分の興味があることしか掘り下げることができないんですよね。その点、雑誌とか書籍は趣味や興味を広げる可能性のあるメディアだと思っています。迷ったり困ったことがあったときには本屋さんに行って、一冊手に取ってほしいです。その一冊で人生が変わるということもあるかもしれないので、ぜひみなさんも本屋さんに足を運んでもっと本に興味をもってほしいです。


高校時代は「コンピュータ関係かパン屋さん」と、自分の進む道が漠然としか見えていなかったという横山さん。興味がある方向に進んでいくうちに、やりたいことがだんだん見えてくるというお話は参考になりましたね。自分がどんなことに興味があるのか? まずは本屋さんに行って、いろんなジャンルの本を眺めてみてはいかがでしょうか。


【profile】BUCH+ 横山 慎昌
http://buch-plus.jp/

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「エディトリアルデザイナー」
はこんな仕事です

カタログ、パンフレット、雑誌、新聞、書籍、会社案内、学校案内、フリーペーパー、取扱いマニュアルなど、いわゆる読み物の紙面を作成する仕事。読みやすさを追求し、タイトル、小見出し、文章、写真、イラスト、図表などの素材をバランスよく配置する。編集者やアートディレクターから依頼を受け、打ち合わせを重ねながら素材を読み物に構築。デザインの調整を重ね、文字の修正などにも対応しつつ、印刷所へ入稿する。試し刷りの校正紙で紙面を確認し、完璧な状態でリリースするまでが仕事だ。

「エディトリアルデザイナー」について詳しく見る