【シゴトを知ろう】国会図書館職員 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】国会図書館職員 編

2017.01.24

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】国会図書館職員 編

皆さんは、「国立国会図書館」という施設の名前を耳にしたことがあるでしょうか。「国立国会図書館」は、昭和23年に設立された日本で唯一の国立図書館です。“図書館”という名前がついている通り、施設内には書籍などの資料が多く保管されており、またそれらを実際に閲覧することもできます。しかしこの図書館が一般的な図書館と違うのは、図書館の職員が「国会議員の仕事のサポートを行っている」ということ。今回は、この「国立国会図書館」で働く牧野千春さんにインタビュー。普段のお仕事の内容などを詳しくお話いただきました。

この記事をまとめると

  • 「国立国会図書館」の主な設立目的は、“国会議員のサポート”
  • 依頼されたテーマについて、調べたりレポートを作ることも仕事の一つ
  • 知らない分野に興味を持てる、好奇心旺盛な人が向いている

作成した資料は、国会の答弁の場などで利用される

Q1.最初にお仕事の内容と、一日のおおまかなスケジュールを教えてください。

私は「国立国会図書館」の中の「調査及び立法考査局」と呼ばれる部署に属し、国政課題に関する資料の収集や、調査報告書の作成業務などを行っています。わかりやすくいうと、特定の時事や事件に関連する資料を集めたり、それらの資料をまとめて1つのレポートを作成したりしています。それらの業務を依頼するのは国会議員の方々で、私たちがまとめた資料やレポートは国会の質疑の際などに利用されます。また私は「調査及び立法考査局」の中の「社会労働課」というところに属しており、「児童福祉」や「障害者政策」といった、おもに社会保障や社会福祉、医療にまつわる政策に関する分野の調査を担当しています。

<一日のスケジュール>(フレックスタイム制を利用)
8:30 出勤、資料の調査、レポート作成など
11:00 資料、もしくはレポートの提出
12:00 昼休憩
13:00 資料の調査など
16:30 資料、もしくはレポートの提出
17:15 退勤


Q2.どのようなときにやりがいを感じることが多いですか?

時には国会議員の方から、自分にとって全く馴染みのないテーマに関する調査を依頼されることもあります。一から未知のテーマについて調べることはとても大変ですが、地道に調べるうちにそのテーマについて詳しくなれます。それまで知らなかったことを学んだり、詳しくなれるということは、私にとって大きな喜びでもあります。


Q3.お仕事をするなかで、どんなことが大変だと感じられますか?

国会議員から依頼を受けてから実際に資料やレポートを渡すまでには、提示された期限までに確実に調査を終わらせなければならないことは大変だと感じます。依頼を受けてから資料やレポートをお渡しするまでには、2~3日ほどの時間をいただけることが多いです。しかし例えば大きな事件が起きた場合には、その事件の背景や対応策などに関して数時間以内の回答を求める依頼が複数来ることがあります。どんなに忙しい時でも、時間内に資料やレポートをお渡しすることは鉄則なので、そのような時は昼休憩も時間通りに取れないほど対応に追われます。

未知のテーマも楽しんで調査できる、知的好奇心旺盛な人が向いている

Q4.どのようなきっかけで国会図書館職員のお仕事に就かれましたか?

家族や親戚の中で公務員として働いている人が多いということもあり、就職活動をする際も、自然と「公務員として働きたい」という気持ちが芽生えました。さまざまな公務員職の説明会に参加しましたが、なかでも「国立国会図書館」の人事担当者の話が魅力的に感じられたんです。また図書館の職員の多くが向上心が高く、知的好奇心も旺盛という話を聞き、「そのような人たちと一緒に働きたい」と思ったことがきっかけでした。


Q5.大学に進学する際、どのような学部を選択しましたか?また、なぜその学部を選択しましたか?

大学では法学部で政治や歴史について学び、研究していました。具体的な研究テーマは「戦後の日韓関係」などです。もともと政治や法律に関心があったので、法学部を選びました。


Q6.高校生のときに経験したどんなことが、現在のお仕事につながっていると思いますか?

私が通っていた高校では、あるテーマについて調べた上でレポートにまとめるといった類の課題が多かったため、高校時代はよく文献を読んだり文書の作成をしたりしていました。もともと読書や文章を書くことは好きだったのですが、レポートの課題を通じてさらに好きになりましたね。調査のために文献を読む、報告書を執筆する、といったことを日常的に行う現在の仕事において、多くのレポートをこなした経験はとても役立っています。


Q7.どのような人が、「国立国会図書館」の職員に向いていると思いますか?

例えば調査を依頼されたテーマを、自ら深掘りしていけるような知的好奇心が旺盛な人が向いていると思います。また図書館においては人事異動もあるので、希望とは異なる仕事に配属される場合もあります。自分の専門外の希望ではない課に配属されたとしても、楽しんで仕事ができる人がいいですね。つまり自分にとって未知の分野に対しても興味を持てる人、ということです。


Q8.最後に、これを読んでいる高校生に向けて、メッセージをお願いします。

高校時代、私は自分の将来像を全く描けていませんでしたし、どのような仕事に向いているのかも分かりませんでした。「今後の方向性を決めるためには、とにかく色々なことを経験してみるしかない」と思い、高校・大学時代は興味があることにはできる限り挑戦することを心がけましたね。その結果やっと自分の“好きなこと”や得意分野がわかるようになり、現在の仕事に就くことも視野に入れられました。これを読んでいる高校生のみなさんには、とにかくいろいろなことにチャレンジし、そのなかで自分がやりたいこと、できることを見つけて欲しいと思います。


知らない分野についてイチから調べることは、時間も労力もかかること。それゆえつい敬遠してしまいそうですが、牧野さんは「知らないことについて詳しくなれるので、楽しいです」と、とても前向きに受け止めていらっしゃいました。「国立国会図書館」で働くうえでは、“学ぶこと”が純粋に好きであることが、重要な要素と言えそうです。また、政治や時事問題に興味がある人、もしくは調べ物や文章を書くことが得意な人にも向いている職場かもしれませんね。

【Profile】
国立国会図書館 調査及び立法考査局・社会労働課 牧野千春

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「国会図書館職員」
はこんな仕事です

国立国会図書館、上野の国際子ども図書館、京都の関西館で働く職員。業務の内容は3パターンあり、まず膨大な資料や書籍の整理、保管、データベース化を行う司書業務。次に子ども図書館以外の蔵書で、一般開架されていない本を司書に請求した際に倉庫から出し、閲覧に対応する業務。さらに、国会議員が法律をつくる際にサポートする専門職として、立法案の分析、評価、資料提供などを行う業務である。図書館の運営を維持するための一般事務職もあり、高卒以上で30歳未満の人なら採用試験に応募可能。書籍が好きな人に最適だ。

「国会図書館職員」について詳しく見る