【シゴトを知ろう】警備員 編

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【シゴトを知ろう】警備員 編

2017.01.27

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】警備員 編

警備員のお仕事にもいろいろありますが、今回ご登場いただいた綱島雅夫さんは“万引きGメン”と言われる万引き犯を捕まえるお仕事をしています。そのミステリアスで刺激的な仕事内容について詳しく伺いました。

この記事をまとめると

  • 店内で起こるさまざまな犯罪を摘発し、犯人をお店に引き渡す仕事
  • 警備業法のもと業務を行うので法律の知識も必要
  • 被疑者に心を開いてもらうには上からではなく対等な目線で話すことが大切

被疑者が心から謝罪し、反省の涙を流してくれるのがやりがい

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

エスピーユニオン・ジャパンという、世界で初めて“万引きGメン”という職業をつくった会社で働いています。保安員としてさまざまなお店に行き、万引き・スリ・置き引き・詐欺・痴漢・異物混入・盗撮・ストーカーなど、店内で起こるさまざまな事案を摘発しています。現場を巡回して不審者がいたら追尾してお店に引き渡しますが、そこから警察を呼ぶかどうかはお店の判断になります。

また店内を見回っていると、お店のさまざまな無駄やロスを見つけることがあります。万引き犯さえ捕まえればお店のロスが減ると思われていたのですが、実際は万引き以外にも発注ミスや廃棄などロスの原因はたくさんあることがわかりました。そうしたお店のロスを減らすためのコンサルティングもしています。また、“ステップマン”という踊る警備員の派遣や、バルーンアートを使った集客イベントなど、お店の経営改善やお店のお客様の満足度向上をトータルでサポートしている会社です。

<一日のスケジュール>
9:00 起床、移動
11:00 現場で勤務開始
19:00 業務終了


Q2.仕事の楽しさ・やりがいを感じるのはどんなところですか?

不審者を捕まえてお店に引き渡す際に、その被疑者に対して説諭(せつゆ/行いを改めるよう教え諭すこと)をします。そのときに被疑者が心から謝罪してくれたり、反省の涙を流してくれたりすると嬉しいです。嘘泣きかどうかは僕たちにはわかりますから。「あなたに会えてよかった」と言われるのは無上の喜びです。

以前、60歳くらいの万引きの被疑者が、目を離したすきに窓から飛び降りようとしたことがありました。慌ててお店の副店長と一緒につかんで引っ張り戻しましたが、もう家に帰れないと思ったらしいです。後から来た奥さんと一緒に泣きながら謝罪してくださり、奥さんに「もう大丈夫だから」と慰められているのを見て「良かったな……」と思いました。死なれなくて良かったということではなく、本当に反省してくれたのが伝わったので嬉しかったです。毎日がドラマですね。社会の裏窓をのぞき込むような仕事だと思います。


Q3. 逆に仕事で大変さを感じるのはどんなところですか?

女性の被疑者から「呪ってやる!」と何度言われたかわかりません(笑)。高齢の男性の被疑者の場合はなぜか「お前、名前は何て言うんだ」と聞いてくる人が多いです。いつか有名芸能人の名前を答えてみようと思っているのですが、まだ言えたことがありません(笑)。

また、被疑者の中には、声をかけたら走って逃げる人もいます。果てまで追いかける勢いで1キロくらい走ったこともあります。僕は趣味がマラソンなので、相手が長距離ランナーでなければ捕まえられるんじゃないかなと思っています(笑)。お店によっては追いかけることを禁止しているところもあるので、ケースバイケースですけどね。

相手の次の行動を読む力が求められる

Q4. どのようなきっかけでその仕事に就きましたか?

高校生の頃からテレビで万引きGメンの特集をよく見ていて、面白そうな仕事だなと思っていたのがきっかけです。でも正直、ああいう番組ってヤラセなのかなと思っていたところもありました。万引きだってそんなに起こらないでしょと。ところが実際この職業に就いてみると、検挙数も想像以上に多くてびっくりしました。


Q5. 警備員になるまではどんなことを学びましたか?

高校生の頃からバンドをやっていたこともあり、音楽の専門学校に進学しました。プロを目指してバンド漬けの生活をしながら、副業のつもりで以前から興味のあった万引きGメンの仕事ができる今の会社に入りました。

我々のような会社は警備業法という法律のもと業務を行いますので、会社の研修ではそうした法律を学びました。また、先読み力を鍛えるためのロールプレーイングも行いました。被疑者が次はどちらに動くか、かごに商品を入れたら次は何をするかという相手の行動を読む力が求められるんです。
それを磨くために個人的によく行っているのは、混んでいる電車で座っている人を観察し、どの人が早く立つかを予測するということ。仕事帰りの埼京線で今もやっています。大崎から乗るのですが、2駅目の渋谷で座れたら僕の勝ち、3駅目の新宿で座れなければ負け(笑)。小さなことですが良い訓練になります。


Q6. 高校生のときに抱いていた夢や体験したことが、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃は悪ガキでした……。部活もやらず毎日遊んでいました。だから捕まる側の気持ちもわかるんです。僕たちは警察ではないので職務質問や取り調べはできません。あくまで説諭という形で根気よく話をして、相手の改心を促すことしかできません。そのときに心を開いてもらうために大事なのは、上からではなく対等な目線で被疑者と話すこと。今思えば高校時代に友達とたくさん話をしたり遊んだりしたことで、相手の気持ちを読めるようになっていったのかなと思います。たわいもない話ばかりでしたが、それが良かったのかもしれません。

万引き犯は“目”に表れる

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

人間観察が好きで、この仕事に興味のある人。一日中歩いて見て回るので、周りに興味のある人でないと厳しいと思います。

万引き犯にはパターンがなく、十人十色です。商品を取ってダッシュしていく人もいれば、カートを押しながらゆっくり店内を回り、数点を購入して数点を盗むという人も。でも共通するのは“目は口ほどにものを言う”ということ。悪さをする人は必ず目に出ます。普段は優しい目をしていても、盗る瞬間にすごく怖い目になるんです。あとは、緊張をほぐすためか、やたら店員に話しかける人もいます。そうした違和感に気づけることが大事です。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

みんな、悪さをしちゃダメだぞ(笑)。最近ネットで知ったのですが、万引きした品のことを「夢見品」と言うことがあるらしいです。夢を見るための品。そんな風に安易に捉えて遊び感覚で万引きしてしまう子もいるようですが、大きさは違えど、万引きは殺人や放火などと同じ犯罪の一種です。決してゲームではありません。何より一番悲しむのは親御さんです。それをよく覚えておいてほしいなと思います。


まさに毎日がドラマといったお話でしたね。悪さをした人の行いを正すには、上から目線ではなく対等な目線で話すことが大切というのは深いお話ですね。人間への興味や観察眼、落ちこぼれてしまう人への優しいまなざしを持っていることが生きるお仕事のようです。


【profile】株式会社エスピーユニオン・ジャパン 綱島雅夫
HP:http://www.spujapan.com

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

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この記事で取り上げた
「警備員」
はこんな仕事です

人や車が行き交う場所のほか、建物や運搬物の警備を行うのが主な仕事。ショピングセンターや遊園地、駐車場など、施設の警備を行う施設警備業務、工事現場やイベントなどの警備を行う交通誘導警備業務、現金や貴金属などを警備する貴重品運搬警備業務などがある。警備する場所において、事故・事件を未然に防ぐのが最重要課題。瞬時に安全な判断を導き出せる知識と強い責任感、体力が求められる。警備員になるための必須資格はないが、交通誘導や施設警備などの知識を身に付けられる国家資格「警備業務検定」がある。

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