【シゴトを知ろう】写真館経営者 編

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【シゴトを知ろう】写真館経営者 編

2017.01.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】写真館経営者 編

結婚、成人といった晴れの日や、家族写真を撮影する写真館。「とっておきの1枚」を撮るために、撮影を行うスタジオではさまざまな工夫がされています。ウェディングをはじめ、記念日や家族写真、ポートレートなど、幅広く撮影を行う2つのスタジオを経営する弓削昌徳さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 撮影よりも、新規事業や経営戦略、経理などの“裏方仕事”がメイン
  • 子どもの頃から「経営者になりたい」と考えていた
  • こだわりすぎると経営面ではマイナスになることも

お客様からの「ありがとう」と、好きなことを仕事にする楽しさ

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

横浜のセンター北にある「TOTTY フォトスタジオ」と、お台場の結婚式場「アニヴェルセル 東京ベイ」内の写真室の、2つのスタジオを運営しています。オーナーフォトグラファーとして撮影に携わることもありますが、仕事のほとんどは“裏方仕事”。今後の経営戦略を練ったり、ウェブサイトのコンテンツを考えたり、そのほか求人や経理に関する業務も行います。店舗に顔を出すのは、基本的に用事があるときだけですね。若いスタッフにとっては「用もないのに社長がずっといる」という状況は、少々窮屈だと思うので(笑)。

<一日のスケジュール>
10:00 本社に出社
午前中 メールチェック、ミーティング
12:00 昼食
13:00 店舗へ。スタッフミーティングや状況チェック、撮影写真や宣伝用動画のチェックなど
15:00 取引先と打ち合わせ
16:30 新規事業の計画、経営戦略の立案、経理処理など
19:00 帰宅
21:00 夕食後、メールチェックや新規事業の策定など。読書、映画鑑賞
24:00 就寝


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

第一は、「ありがとう」と言ってもらえる仕事であることです。一般的な仕事は、サービスを提供した側が「ありがとうございます」と言いますよね。お客様から「ありがとう」と言っていただける職業は、意外と少ないものです。そこはやはり、一番のやりがいになりますね。
第二には、好きなことを続けられる楽しさがあります。趣味でカメラをいじっていたら「遊んでいる」と思われるかもしれませんが、僕の場合はそれが仕事ですから。どれだけ長い時間仕事をしていても「疲れた」「嫌だ」と思うことはありません。ゲームに熱中している子どもと同じですよ。夜、布団に入っても事業計画を考え続けて、そのうち起き出して仕事の続きをする、ということもよくあります。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

写真館というのはたとえお客様の来店がなくても、スタジオの賃料やスタッフの人件費などの固定費がかかります。リーマンショックや東日本大震災のときは撮影のキャンセルが相次ぎましたが、それでも支払わなければならない固定費は変わりません。固定費の占める割合が大きいのは、経営面から見ると大変な場合も多いです。

「ラクそうだから」と入った写真部がカメラとの出会い

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

小学生の頃から「将来は社長になりたい」と考えていました。今でもよく覚えているのですが、図工で「自分の家を描きましょう」という授業があったんです。当時住んでいた小さな借家を描くのが嫌で、「将来の家」ということにしてビルの絵を描いて提出しました。そのときに「将来は絶対にお金持ちになりたい」「会社の社長になろう」と決意し、それからずっと起業の道を目指していました。
写真を仕事にするようになったのは25歳の頃です。地元から東京に出て、「どんな仕事をしようか」と考えたときに、以前友人の結婚式で写真撮影をして楽しかったことを思い出しました。そこでブライダル情報誌に載っていた写真館に片っ端から電話をして、そのうちの一社に勤めるようになりました。


Q5. この仕事に就くためにどんなことを学びましたか?

僕とカメラの出会いは高校時代。生徒全員が部活に入らなければいけない学校で、「活動日が少なくラクそうだから」という理由で選んだのが写真部でした。その頃からカメラをいじったり写真を撮ったりするのは好きでしたが、撮影技術を専門的に学んだことはありませんでした。ですからその後、写真の仕事をしようと決め、いろいろな写真館に面接に行ったときも、なかなか採用には至りませんでした。就職した写真館も、たまたま直前に退職した方がいたので雇ってもらえたんです。「将来は独立するつもりなので、給料はいくらでもいいです」と言って入社し、必要なことは実地で学んでいきました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代に「ラクそうだから」という理由で選んだ写真部ですが、入部すると顧問から「一眼レフカメラを持ちなさい」と言われました。「ラクな部活を続けるためなら」と思い、せっかくだからと当時最新の一眼レフを購入したんです。その写真部には本格的な暗室を備えた部室があり、フィルムや印画紙も使い放題だったので、フィルムを袋いっぱいに詰め込んでグラウンドに出ては、いろいろな写真を撮っていました。
当時は、写真館を経営しようとは全く考えていませんでした。でも、そのときに買った一眼レフと、子どもの頃から思い続けていた「経営者になりたい」という夢が、現在の仕事につながっているのだと思います。

若いときの「好きなこと」が将来のヒントにつながる

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?

「写真が好き」というよりも、「経営」ということを重視できる人が向いていると思います。これは僕自身の反省点でもあるのですが、写真が好きな人は、撮影にこだわりすぎてしまう傾向があります。仕事に必要な機材だけでなく新しいカメラが発売されたら欲しくなりますし、お客様が気づかないレベルまで突き詰めようとしてしまうんです。細かいところにこだわるほど手間やコストがかかり、撮影できるフォトグラファーが限定され、お客様のコスト負担も重くなります。そうなると、どれだけ内容のレベルが高くても、経営はうまくいかなくなってしまいます。ファミリービジネスとして写真館を営むのであれば、「写真が好きだから」だけでも良いかもしれませんが、社員を抱え、企業としての成長を望むのであれば、しっかりと経営に軸を置くべきだと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

自分では気づかなかったとしても、高校生くらいのときには必ず、将来の人生につながるヒントに出会っているはずです。僕にとってそれは写真でした。今、スマホで写真を撮るのが楽しいという人は、もしかしたら将来写真に関わる仕事に就くかもしれません。「音楽が好き」「ゲームが好き」ということだって、もしかしたら、そこから将来につながる何かが生まれるかもしれないんです。ですから、若いうちに「これは自分には無理」「これはダメ」と、自分を制限する必要はありません。可能性を狭めずに、好きなことを飽きるまでやってみてほしいと思います。


子どもの頃から起業を決意していたという弓削さん。その思いと、高校時代の写真との出会いが結びつき、写真館経営という仕事につながっていったのですね。好きなことを仕事にする楽しさがある一方で、写真へのこだわりが必ずしも経営にプラスに働かないということは意外でした。写真館を経営するには、「写真が好き」という思いだけではなく、経営者としての冷静な視点が必要になるようです。


【profile】アリアコーポレーション株式会社 CEO 弓削昌徳(ゆげ まさのり)
http://www.alia.co.jp
http://totty.alia.co.jp

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「写真館経営者」
はこんな仕事です

写真撮影用のスタジオ設備を有する建物や店舗のオーナー。経営者といっても運営・管理だけでなく、自分自身がフォトグラファーであることも多い。主に一般顧客の依頼による写真撮影や現像、データ保管などを行う。撮影では被写体の表情をつくり出すのも腕の見せどころだ。また、現像に際しては顔色や背景の修正を施すこともあり、専門知識と技術が必要。現在では依頼者のニーズも多様化し、フォトブックの作成やオリジナリティーのあるフォトフレームなどを販売する写真館も増加中。「写真技能士」など実力を裏打ちする資格もある。

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