【シゴトを知ろう】臨床心理士 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】臨床心理士 ~番外編~

2017.01.24

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】臨床心理士 ~番外編~

いつも聞き役に徹しているカウンセラーの先生。お話を伺っていくと、実は「カウンセラーの先生も定期的にカウンセリングを受けている」「心理学で学んだことを実生活でも生かしている」など、私たちが知らないことばかりです。どんな話をしてもいつも穏やかに私たちの話を受け止めてくれる臨床心理士の先生のことを、もっと掘り下げて聞いてみましょう!

この記事をまとめると

  • 臨床心理士はなった後も幅広い分野の勉強が求められる職業
  • カウンセラー以外にも福祉施設や司法関係などでも活躍できる仕事
  • 心理学で学んだことは友人同士や親子関係でも応用できる

カウンセラーだけではない、臨床心理士として就ける幅広い仕事

――臨床心理士になるのは難しいのですか?

日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院を修了するか、大学院終了後に1年以上の実務経験を積むと、臨床心理士の試験の受験資格が得られます。試験は1日目に筆記、2日目に面接があって、そこで合格すれば晴れて臨床心理士という肩書が手に入ります。ちなみに合格率は60%*強くらいのようです。
資格を取得した後も5年ごとに更新があり、学会出席や勉強会へ参加し勉強をしてポイントを獲得していないと更新はできません。この勉強も一つの分野に偏っているとダメなので、臨床心理士になった後も幅広い学びが続きます。
またカウンセリングは密室で行われる仕事で、誰かに間違いを指摘してもらうこともできないので、独りよがりな裸の王様になりがちな職業でもあります。常に外の世界と関わり、継続した勉強が必要な仕事ですね。
現在臨床心理士は民間資格なのですが、「公認心理師」という国家資格が創立される予定です。2015年に法案が可決されたので2017年には新しい法律も施行され、2018年には初めての資格試験が実施されるそうです。

*平成27年度の「臨床心理士」資格取得者の合格率は61.8%


――臨床心理士になるとカウンセラー以外のお仕事にも就くことはできますか?

カウンセラー以外では、医療や保健の現場で病気やけがをしている人などへの心理的援助、児童相談所や障害者福祉施設などでのサポート、家庭裁判所の調査官やなどの司法関係の相談員などの仕事があります。大学院で一緒に学んでいた仲間のなかには、公務員として職を得るために臨床心理士の資格を取る人もいました。

カウンセラーに必要なのは「経験」よりも「エネルギー」

――カウンセラー自身も定期的にカウンセリングを受けるのですか?

はい。カウンセラーや臨床心理士は、スーパーバイザーと呼ばれる自分よりも知識や技能が熟達した上級者から、定期的にスーパービジョンという助言や指導を受けることになっています。私は大学の恩師のところでこのスーパービジョンを受けているのですが、難しいと感じたケースや、自分が提供した療法が正しかったかなど、いろいろと相談できるので心強いですね。


――カウンセリングがうまくなるためには経験は大切ですか?

もちろん経験はあった方がよいのですが……臨床心理士になりたての20代の頃は、結婚していないことやキャリアがないことに引け目に感じて、もっと人生経験を積めばよいカウンセリングができるのではないかと想像していました。でもクライアント(相談者)さんの心の問題は、その背景や生い立ち、家族構成など、ひとつとして同じケースがないので、カウンセラーに蓄積された経験やデータが意外に当てはまらないことが多いんです。逆に若い頃の方が、自分にエネルギーがあって重いケースにも果敢に取り組めていたと思うので、年齢や経験がカウンセリングのクオリティに影響するとは言い切れない気がします。

カウンセラーはクライアントを陰で支える黒子的な仕事

――心理学を学んだことが日常生活で行かされる場面はありますか?

例えば子育て中に子どもが泣き叫んだり、イライラする様子に困った時は、子どもの「無意識に抱えているもの」や「言葉にならない気持ち」を解釈して、代わりにその気持ちを代弁するようなことを言ってあげると、子どもも自分も冷静になれることがあります。子どもの感情的な行動に大人がコントロールされにくくなり、子どもの気持ちに巻き込まれずに済んで、私は非常に助かりました。
でも友だち同士や夫婦間のような大人と大人の関係では、相手を解釈しようとするよりも「自己開示」、つまり素直に自分の気持ちを話す方がうまくいくような気がしますね。大人同士の関係だと、どうしても意地になってしまうのですが、負けるが勝ちの言葉通り、時には引くことも大切です。


――業界内では常識だけれど、普通の人に言うと驚かれることってありますか?

例えば学校内でカウンセリングに来る生徒に偶然会ったとしても、絶対に話しかけませんし目も合わせませんね。これは外でも同じで、もし偶然街中でクライアントに会っても他人のフリをします。クライアントは、カウンセリングに通っていることを知られたくない場合が多いからなのですが、カウンセラーは黒子的役割だということをよく表している習慣だと思います。


臨床心理士というと「カウンセラー」というイメージが強いですが、実際は福祉や医療施設、司法の現場でもたくさんの活躍の場があるようです。国家資格の「公認心理師」も新たに創立される予定で、これからますます注目が集まる心理学系のお仕事。目に見えない人の心をサポートする重要な職種だけに、学術的に優秀な人はもちろん、根気強い温かな人材も求められます。「多いに悩み、苦しんできた人ほどクライアントの心に寄り添える」というEさんの言葉通り、自分が体験した挫折や悩みが役に立つ、他にはないお仕事ですね。


【profile】臨床心理士 Eさん

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「臨床心理士」
はこんな仕事です

臨床心理士は、相談者が心の問題を解決できるようにサポートをする職業。アセスメント(臨床心理査定)、カウンセリング(臨床心理面接)、コンサルテーション・リエゾン(臨床心理的支援)といった臨床心理学に基づいた知識や技法で相談者をサポートする。取り扱う相談は、家庭や子育ての悩み、学校や職場での悩みなどさまざま。病院や福祉センター、介護施設、児童相談所などで活躍している。また病院や福祉施設以外にも、企業のカウンセラーとして活躍する臨床心理士もいる。

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