【シゴトを知ろう】ドッグトレーナー ~番外編~

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】ドッグトレーナー ~番外編~

2017.01.24

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ドッグトレーナー ~番外編~

犬を預かってしつけを行う“犬の幼稚園”で働く河野花さん。指名の多い人気ドッグトレーナーの河野さんに、トレーナー業界の裏話や、犬を引き寄せる人の条件、プライベートで出くわす飼い主さんとワンちゃんの冷や冷やする状況……などについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • しつけは犬と飼い主がお互いストレスなく暮らすために必要なもの
  • 訓練所や犬の幼稚園のほか、動物病院に活躍の場があることも
  • さまざまなしつけやトレーニングの仕方を引き出しとして知っておくと強みになる

堂々としている人に犬は自然と引き寄せられる

――ドッグトレーナー業界でよく使われる独特な用語ってありますか?

「ワンツーワンツー」は有名だと思います。「トイレをしてね」という合図です。「おしっこ!」「うんち!」と言うと周りの人に迷惑なので……。一説によると「ワン」はおしっこ、「ツー」はうんちらしいです(笑)。
お出かけ先などで粗相しないよう、「今ここでしてほしい」というときに便利な合図です。自分の指示でトイレをしてもらえれば片付けも楽ですし、後でワンちゃんに余計な我慢をさせることもありません。しつけはワンちゃんと飼い主さんがお互いにストレスなく暮らすために必要なものなんです。


――ドッグトレーナーにはどんな性格の人が多いですか?

自分の意志がある、堂々としている人が多いかもしれません。犬に噛まれようが屈しない人。ワンちゃんにとってもそれは大事なんです。「噛まないでね~」「怒らないでね~」と神経質そうに触られると犬も不安になります。「ついてこい!」というくらいどっしりした人だと犬は自然に引き寄せられます。エネルギーのある力強い人ですね。トレーニングが上手いなと思う人は大体そういう人です。


――ドッグトレーナーは何歳でも活躍できるお仕事ですか?

同じ犬を扱う仕事であるトリマーや動物看護師と比べて、力仕事の側面が大きい仕事です。体力は必要ですが、業界には年配の方も多いです。むしろ経験値の高い人が信頼されるので、年を重ねることが強みになると思います。

犬種や飼われている状況によって犬の性格はさまざま

――この仕事を始める前と後で、ギャップを感じたことはありましたか?

専門学校で学んでいた頃は、学校で飼っていた犬とともに学びながら一緒に成長して、「これが犬というものなんだ」と思っていました。でも実際は犬種の違いはもちろん、飼われている状況によっていろんなワンちゃんがいます。吠えてくる子も噛んでくる子もいます。驚くほど問題のある子もいました。「こういう子たちをトレーニングしていかないといけないのか……」と最初は身震いしました。
噛まれて手に穴が開いて血だらけになることもあります。犬にとって人間の手は武器だからそれを封じるために噛むんですね。人との生活の中で経験してしまったことです。そうしたワンちゃんたちをトレーニングして治していかなければいけないのですが、今でも大変さを感じています。


――ドッグトレーナーとして活躍できる職場にはどんなところがありますか?

主には訓練所ですが、最近は動物病院で専属のドッグトレーナーがいる場合もあります。また、個人で開業する方も多いです。都内であれば私が働いているような“犬の幼稚園”のようなところもあります。


――プライベートで仕事の癖が出てしまうことはありますか?

四六時中、犬を見てしまいます。自分の飼い犬とドッグカフェにいるときも、人の食べ物を与えたことによって犬がずっと吠え続けている光景を見ては「あー……」と思ったり。また、飼い主さんの中には犬はみんなお友達と思ってしまう方もいますが、ワンちゃんは「あの犬は怖い」「こっちに来ないで」と思っていることもあります。人間だって誰とでも仲良くなれるわけではないですよね。なのに無理やり挨拶させてケンカになったり……噛んでしまう事故もあります。そういう場面に出くわすと冷や冷やします。体格が違う犬同士だと特に危ないです。

いろんな方向から問題の解決法を探ることが大事

――河野さんがドッグトレーナーとして大事にしていることは何ですか?

一方通行ではいけないということ。学生のときは犬に対しての気持ちしかありませんでした。ところが働き始めて、いざ飼い主さんと接したときに、自分の意見に対して飼い主さんにNOを出されて難しさを感じることがありました。飼い主さんによっていろんな飼い方や犬への思いがあり、それは正しい・間違っているという問題ではなく、それぞれに合った提案をすることが大事なのだと学びました。一つの考え方だけでなく、いろんな方向からその問題の解決法を探ることはいつも心がけています。


――今までにお手伝いした中で印象的だった飼い主さんはいますか?

一番悩んだのは「外飼いをしたい」というお客様がいらしたときのこと。犬は外で飼うものという考えを持ったお客様でした。でも当園としては、外飼いは犬の警戒心を強めてしまい、他の犬に吠えたり問題行動が出やすいので、おすすめはしていません。トレーニングも室内飼いの前提で行っているものなので、どうしようかと。私としても外飼いは止めたかったんです。どうしたら考えを変えていただけるのだろうか……と悩みましたが、ここで3ヶ月預かる間、他の飼い主さんと一緒にグループレッスンを毎週受けていただくうちに、大型犬でしたが室内で飼っていただけることに。考えを自然と理解していただけたことが嬉しかったですね。


――ドッグトレーナーを目指す高校生に伝えたいことはありますか?

しつけやトレーニングの仕方は一つじゃありません。トイレのトレーニングだけでも何百通りもあると思います。その犬や家庭に合ったしつけの仕方がありますし、その施設やトレーナー独自のやり方もあります。引き出しとしてそれらを知っておけば、飼い主さんのいろんな悩みに対応できると思います。ですので、いろいろなことを吸収してください。今はドッグトレーナー向けのセミナーもたくさんありますし、気になるドッグトレーナーがいるならその方のしつけ教室を覗いてみたらいいと思います。ドッグショーのような犬のイベントも各地で開催されています。いろんなところに足を運び、勉強して、多くの引き出しを作ることがドッグトレーナーには大切です。


河野さんにいろいろなワンちゃんたちの話を聞くと、犬は自分の気持ちを素直に表現しているだけで、本質は人間と変わらないのかもしれません。そう考えても、決して定型の“しつけ”というものはなく、さまざまな角度から掘り下げるべきことの多い、奥が深い仕事なのでしょうね。


【profile】「いぬのがくえん」ファミリーナガーデン南青山 ドッグトレーナー 河野花(こうの はな)
HP:http://www.inu-gakuen.com/

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ドッグトレーナー(犬の訓練士)」
はこんな仕事です

ドッグトレーナーとは、犬のしつけを行う専門家のこと。どんな性格の犬なのかを察し、飼い主とのコミュニケーションが円滑になるよう訓練するのが仕事だ。散歩・トイレ・留守番などのマナーを教えるだけでなく、むやみにほえたりかんだりせず、飼い主と犬とをよりよい関係へ導く役割を担う。対象は家庭犬、警察犬、盲導犬、介助犬、聴導犬、災害救助犬、タレント犬とさまざまで、それぞれの目的に応じて訓練を行う。民間の訓練所やペットショップ、動物病院、ホームセンターなど、活躍の場は幅広い。

「ドッグトレーナー(犬の訓練士)」について詳しく見る