【シゴトを知ろう】手話通訳士 編

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【シゴトを知ろう】手話通訳士 編

2017.01.17

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】手話通訳士 編

街中で、手話を使っている人たちを見たことがある人も多いと思います。では、自分が手話を使えなかった場合、耳が聞こえない方と、どうコミュニケーションをとればいいのでしょうか? そのような、聞こえる人と聞こえない人の意思疎通を助ける仕事を「手話通訳士」といいます。

この記事では、「東京手話通訳等派遣センター」で、手話通訳士として活躍している居山知絵さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 手話通訳が通じたと分かると、安心感を覚え、やりがいを感じる
  • 居山さんは、家庭内のコミュニケーションを手話で行っていた
  • 手話に関心があるなら、まずは地域の手話サークルに参加するといい

「聞こえる方」と「聞こえない方」の意思疎通を手助けする仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
手話通訳士は、「聞こえない方」と「聞こえる方」の双方が伝えたいことを、正確に伝える仕事です。聞こえる方が話す内容を手話に、聞こえない方の伝えたい内容を音声に、それぞれ変換して相手に伝えます。通訳をしに行く場所は、学校、病院、企業など様々です。政府インターネットTV(内閣官房内閣広報室・内閣府大臣官房政府広報室が配信するインターネットテレビ)で手話通訳を行うこともあります。日によっては、1日中、企業の研修の通訳に出ることや、午前、午後と別の通訳に出ることもあります。

<ある一日のスケジュール>
08:45 出勤
メール・FAXのチェック、電話対応、コーディネート業務のチェック
11:00 外出
12:30 外出先で昼食
13:30 通訳
16:00 事務所に戻る
メール・FAXのチェック、電話対応、コーディネート業務のチェック
17:30 退勤
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
手話通訳が必要な方に「(手話通訳士が)来てくれてよかった」「また手話通訳を依頼したい」「次回もあなたに来てほしい」と言っていただけたり、聞こえる方から「聞こえないという障がいについて理解できた」と言っていただけると、通訳が通じたという安心感を覚えます。同時に、「聞こえない方」と「聞こえる方」の意思疎通の支援ができるこの仕事に、やりがいを感じます。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
同時通訳が主流なので、聞こえてきた音声の日本語(目の前の振られた手話)に、適切な手話(音声日本語)を時間の間があかないように選択し、表出するのは難しい作業です。通訳現場ではどのような話題が出るか分からないので、日ごろからニュース等で世の中の動きを把握し、語彙力(ごいりょく)を付けておかなければいけません。

また、手話通訳を実際に行う前に通訳現場の環境を整える必要があります。例えば、舞台・会議での手話通訳であれば、音響の確認や立ち位置、資料の読み込み、聞こえない方の席の確認などをするのも大変です。

自分の手話が通じたときには、喜びを感じた

「ありがとう」を表す手話

「ありがとう」を表す手話

Q4. どのようなきっかけ・経緯で手話通訳士の仕事に就きましたか?
 
両親が聴覚障がい者のため、家庭内のコミュニケーションが手話でした。家族内での会話はもちろんのこと両親から代理電話(電話通訳)を頼まれたり、字幕が付いていないテレビの内容を通訳することもあり、子どもながらに両親が音声ではなく、手話通訳によって身の回りの情報を得たり、意思の伝達をすることで生き生きとしている姿を見て、手話通訳士は聞こえない方には必要な存在なのだと感じていました。

また、幼いころから地域に住んでいる聞こえない方との交流があったのですが、両親以外の聞こえない方と手話が通じた時には喜びを感じました。そのようなことがあり、手話通訳という仕事を身近に感じ、「いつかは手話を使って聞こえない方と関わる仕事をしたい」と思ったのがきっかけかもしれません。

大学に入学したのを機に、地域の手話講習会に2年間、東京都主催の手話講習会に1年間通い、在学中に手話通訳士の試験に合格しました。合格後は、地域の手話通訳者として登録をし、大学卒業後は、現在の職場で手話通訳士として働いています。
 
 
Q5. 大学・専門などでは何を学びましたか?
 
大学では家政学で住居について学び、課題を基に自ら考えて設計図を引き、建築模型を作っていました。課題ではいくつかの条件が提示され、それにかなう建物の設計をするのですが、与えられた条件(通訳環境等)をもとに、手話通訳が必要な方の間の意思疎通をよりよいものにしていく点では現在の仕事とつながっているかもしれません。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の時は、ろう学校教諭になることが夢でした。ただ、身近な手話通訳という仕事を思い出し、現在では手話通訳士として聞こえない方と日々接する仕事をしています。

言葉に込められた想いに敏感になることが大切

「うれしい」を表す手話

「うれしい」を表す手話

Q7. どういう人が手話通訳士の仕事に向いていると思いますか?
 
手話通訳は音声の日本語と手話を置き換えるだけでなく、話者の伝えたいことを相手に伝わるようにする仕事であるため、言葉に込められた想いに敏感な人には向いています。

また、手話通訳にはマニュアルがありません。それぞれの通訳現場に合った動きを自分で判断をして動くことが大切です。そのため、柔軟に対応できる人も向いていると思います。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
手話に関心がある方は、まずは地域の手話サークルに参加することで実際に聞こえない方と接し、手話という言語を実際に見ることをおすすめします。また、言葉に込められた想いに敏感になることも大切です。これは読書や様々な人と接することで養うことができると思います。あとは、若い時期に様々なことを挑戦し、幅広くさまざまなことに関心を持つといいかもしれません。
 
 

手話通訳が必要な方々のコミュニケーションを円滑にするこの仕事は、社会的にとても重要な仕事です。居山さんのお話を読んで手話に興味を持った人は、まずは地域の手話サークルに参加してみてはいかがでしょうか。
 
【profile】東京手話通訳等派遣センター 居山知絵
【取材協力】東京手話通訳等派遣センター
http://www.tokyo-shuwacenter.or.jp/

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「手話通訳士」
はこんな仕事です

聴覚障がい者と健聴者との円滑なコミュニケーションの橋渡しをする仕事。手話通訳自体は資格がなくてもできるが、厚生労働大臣公認「手話通訳技能認定試験」に合格して初めて手話通訳士を名乗ることができる。通訳士には、話し手の言語を尊重する配慮と障がいを理解する姿勢が求められる。さらに語彙(い)の幅や表現力が聞き手の印象を左右するので、高い国語力と幅広い知識も必要だ。

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