【シゴトを知ろう】詩人 編

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【シゴトを知ろう】詩人 編

2017.01.16

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】詩人 編

国語の授業で、「詩」を読んで、感動した経験のある人もいると思います。そのときに、「『詩人』の人って、普段どんな仕事をしているんだろう?」と疑問に思ったことがあるかもしれません。

詩人には、自分の作品集を出版している方もいれば、一般のお客様から依頼を受けて、詩を作っている方もいます。今回、お話を伺った「ことうた屋」の大蔵(だいぞう)さんは、一般のお客様を対象として、仕事をしている詩人のうちの一人です。お仕事内容・やりがいなど、さまざまなお話を伺ってみました。

この記事をまとめると

  • 「ことうた屋」の大蔵さんは、お客から依頼を受けて、その方の想いを織り込んだ詩を作っていく
  • 詩人になったのは、居酒屋でメニューやPOPを書いたことがきっかけ
  • 自分の意思を持っている人、素直な人は、この仕事に向いている

感動で涙を流す方も。お客様の反応を見たとき、最高の喜びを感じる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
私はお客様からご依頼を受けて、「お名前」を織り込んだ詩を書いています。結婚、出産、還暦、金婚式といったお祝いごとの贈り物として依頼をいただくことが多いです。依頼主の「詩に込めたい想い」、贈る相手の「人柄」「性格」を伺った上で、詩を作っていきます。

「書」(文字を書くこと)も自分で書きますし、詩に添える「イラスト」も、似顔絵以外は私が描いています。「商売をやっている子どもに贈るので、『七福神』のイラストを描いてください」「ネコ好きなおばあちゃんにプレゼントするので、『ネコ』の絵をお願いします」といった、さまざまなご要望にもお応えしています。
 
<ある一日のスケジュール>
10:00 自宅アトリエで仕事準備
午前 メールチェック、作品制作
12:00 昼食
13:00 イベントの打ち合わせなど
17:30 子供達と触れ合う
21:00 作品のチェック 業者とのメール確認など
23:00 終了
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
イベントで、作品を渡したときのお客様の反応を見ることがやりがいです。黙読された後、感動で涙を流されたり、満面の笑みで「ありがとう」と言ってもらえたりしたときに、作家として最高の「喜び」という贈り物をもらえたと実感します。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
言葉が出てこないときは辛いです。自分の体調が悪いとき、メンタルが疲れているとき、心配ごとがあるときなどは、筆が進みません。仕事には納期があるので焦りますね。そんなときには、散歩したり運動したりしてリフレッシュをし、体も心も整えた上で机に向かいます。心を伝える仕事なので、自分のメンタル面の管理は、特に難しいです。

夢を諦めたことで、人を勇気付ける言葉がかけられるようになった

「ありがとう」の気持ちが込められた大蔵さんの詩

「ありがとう」の気持ちが込められた大蔵さんの詩

Q4. どのようなきっかけ・経緯で詩人の仕事に就きましたか?
 
私は以前、居酒屋の店長をしていました。お品書き(メニュー)やポップを書いて、席に貼っていたのですが、それを見たお客様に「この文字で、孫の命名の書を書いてほしい」と頼まれて、お名前を使い、自作の詩を書きました。それがとても喜ばれたのがきっかけで、毎日、いろんなお客様に詩を書くようになりました。次第に、居酒屋の仕事より、詩を書く方が楽しくなったので、思いきって退職して、この道を歩み始めました。

当初は、独学で書を勉強していたのですが、あるとき、自分の技術のなさを実感し、書道の先生から、専門的に書を学びました。また、本をできるだけ読み、詩作りの数をこなし、インプットとアウトプットを繰り返すように努めました。いい詩を書くために、「自分の心」を大切にすることも心掛けてきました。
 
 
Q5. 高校・大学では何を学びましたか?
 
私は工業高校機械科を卒業した後、大学の経済学部に進みました。工業高校では、製図や実習を通じて手先が器用になったと思いますし、経済学部では、商売の基本や世間の動きなどが学べてよかったです。あと、工業高校や経済学部出身のお客様とのトークは盛り上がりますね。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
ラグビーの選手になりたかったのですが、怪我で断念しました。ですが、断念したことが今の仕事で大いに役に立っています。夢を諦めそうになっている人の気持ちがよく分かるからです。辛いときに、どんな言葉をかけてもらうとうれしいのか、よく理解できます。挫折をしたおかげで、人を勇気付ける言葉をかけられるようになったと感じていますね。

自分の詩を評価してくれる「全ての人」を大切にしてほしい

「感謝」の気持ちが込められた大蔵さんの詩

「感謝」の気持ちが込められた大蔵さんの詩

Q7. どういう人が詩人の仕事に向いていると思いますか?
 
まっすぐな人です。詩の技術や、書くときに必要な感性は、仕事の中で身に付けられます。でも、心の性根は、その人の生まれ持ったものです。自分の意思を持っている人、自分の心に素直に行動できる人は、この仕事に向いていると思います。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
詩人になりたければ、たくさん詩を書くことが大切です。そして、いろんな人に見せることです。バカにされたり、冷やかされることもあるかもしれないけれど、中には褒めてくれたり、喜んでくれたりする人も必ずいます。あなたを評価してくれる全ての人を大切にしてください。いつかあなたがプロになったとき、そのみなさんがあなたのファンになってくれるから。
 

 
「詩だけで、食べていくのは難しいのではないでしょうか?」という質問に対して、「十分、食べていけますよ。私は、詩人と別の仕事を兼業したことがありません。まずは『自分は、詩だけで食べていきたいんだ』と、口に出すことが大事ですね」と答えてくださった大蔵さん。出会う人に自分の気持ちを伝えていくと、その内、自分を助けてくれる人も出てくるのだそうです。将来、詩人になりたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
  
【profile】ことうた屋 大蔵
【取材協力】ことうた屋
http://kotouta.com/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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この記事で取り上げた
「詩人」
はこんな仕事です

見たこと、感じたこと、伝えたいことを表現する創作家。言葉や言いまわしを工夫し、さまざまな表現方法で、何気ない日常の一コマに潜む、感動や共感を読者に与える。詩には作者の心情をうたう叙情詩、自然の風景などをありのままに描写する叙景詩、歴史上の事件や人物を中心にした叙事詩などの種類がある。定型詩、自由詩、散文詩の形式にのっとって、多様に作者の思いを表現できる。しかし、よほど有名にならない限り詩人として生きていくのは難しく、ほかに脚本やエッセイ、朗読会や舞台なども手掛けていることが多い。

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