【シゴトを知ろう】ミキサー 編

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【シゴトを知ろう】ミキサー 編

2017.01.11

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】ミキサー 編

レコーディング・スタジオやライブ会場で、音響機器を駆使してミュージシャンの理想とする音のバランスに仕上げる仕事が「ミキサー」です。

今回は、東京都渋谷区幡ヶ谷にある音楽スタジオ「シュールサウンドスタジオ」でミキサーを務め、ハイ・スタンダードやラフィン・ノーズ、サニーデイ・サービスといったロックバンドから、歌謡曲・演歌まで、時代によって幅広いジャンルの音楽作品を手掛けてきた、ミキサーの谷栄治さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 自分がミックスを手掛けた作品が評価されることが、仕事のモチベーションになる
  • 作業中に「出口が見えなくなる」ときが一番大変
  • 与えられたものに対して、ちゃんと答えを出せる人が向いている

オケ録りと歌録りのときでスケジュールは変わってくる

Q1. 仕事の概要と一日のスケジュールを教えて下さい

私は、スタジオで歌う人や演奏する人たちの前にマイクを立てて録音し、編集・調整をして、マスタリングという行程の前まで行う仕事をしています。サウンドエンジニア、という呼び方もありますが、昔は「ミキサー」という呼び方で統一されていました。時代とともに変わってきましたね。

仕事のスケジュールのパターンはいくつかありますが、Aパターンはオケ(楽器の演奏)録りで、朝の10時から録り始めます。リズムを録って重ねていく「ダビング」という作業、「上もの」と呼ばれる管楽器や弦楽器を順次重ねていくという作業を、だいたい15時から17時くらいまで行います。それが終わったらボーカルの人に渡すために、「ラフミックス」という楽器の音を並べて聴きやすくした状態にします。

Bパターンは歌録りで、13時くらいから15時16時くらいまで歌って、何回か歌った中でよかったところを取ってつないで、編集するのに大体19時~21時くらいまでかかります。その段階で歌にエコーをかけるなどの調整をして、マスタリングの前の状態まで作り上げます。

<ある一日のスケジュール>
Aパターン(楽器のレコーディング)
10:00 レコーディング開始
15:00~17:00 レコーディング終了
18:00 ラフミックス等を行う

Bパターン(歌録り)
13:00 歌のレコーディング開始
16:00 レコーディング終了
21:00 ミックス終了


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

できた音源がCDなど作品になり、リスナーやアーティストの方に「よかったです」「人気が出てます」とか言われるとうれしいですね。それが一番のモチベーションになります。例えば車を運転しているときに、自分が録音したものがラジオでかかったりすると、「おっ!」と思いますし、うれしいですね。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

一番大変なことは「出口が見えない」ことです。複数の人の意見が別れるときが辛いですね。(ミックスの方向性を)「どっちにすればいいの?」っていう待ち時間ができたりすると、どんなに仕事量が少なくても疲れます(笑)。どういう方向性で、どうなってもらいたいのか?というのが見えないと嫌なんですよね。最終的に結論を出すためには「どちらかに決めてください」と言います。

高校の文化祭でPAさんに線のつなぎ方からマイクのことまで教わったりしていた

時代によって幅広いジャンルの音楽作品を手掛けてきた、ミキサーの谷栄治さん

時代によって幅広いジャンルの音楽作品を手掛けてきた、ミキサーの谷栄治さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でミキサーの仕事に就きましたか?

中高生のころにベースをやっていて、将来音楽の仕事をしたいと思っていました。でも、ミュージシャンで食べて行くのは大変だろうなと。だったら、仕事として生活が成り立つものの方がいいのではないだろうかと高校生ながらに考えたんです。楽器を弾くことから弾いている人たちの音をまとめてあげるという形に変わっても、それによって人を喜ばせることには変わりないだろうと思って、この仕事を目指そうと思いました。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

友だちのお兄さんがプロのミキサーをやっていて、「現場は即戦力だから、そういう仕事をしたいなら専門学校に行った方がいい」と言われて専門学校に進みました。専門学校もたくさんあるのですが、実際に就職者が多い学校を教えてもらって選びました。高校のときに文化祭の実行委員会をやったりバンドをやっていて、PA(音響スタッフ)さんに線のつなぎ方からマイクのことまで教わったりしていたので、基本的なことは高校生のころから吸収していましたね。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

自分が音を聴いたときに感動したものを、人にも感動してもらいたいという気持ちはつながっていると思います。私の世代はハードコアよりもヘヴィメタルだったり、ちょっと聴いてきた音楽が違うんですけど、でもその音楽の中に入ってしまえば共感できたり喜びを見出すこともできるので。そういう部分では高校生の頃の自分とつながっていると思います。

誰とでも対等に接することを心がけてほしい

レコーディングで使われる、歌録り用のブース

レコーディングで使われる、歌録り用のブース

Q7. どういう人がミキサーの仕事に向いていると思いますか?

やはり人の気持ちを感じられる人、人の痛みを感じられる人です。主体のある受け身の人というか、与えられたものに対してちゃんと答えを出せる人。あとは、意見が割れたときにどちらかに付くのではなくて、間に入って調整できるタイプの人です。まとめるのが仕事ですから、「俺はこっちに付く」と考えてしまう人は、狭い範囲でしか仕事できなくなってしまうんですよね。まとめようとすると、どんどん広がって行きますから、そういうことに喜びを感じる人が向いていると思います。


Q8. 高校生に向けてメッセージをお願いします

大人になって上から目線で物事を見るようになってしまうと、音楽を作る仕事はできなくなると私は考えています。私は気持ちの上では“永遠の17歳”です(笑)。でも、知識や理論は歳を重ねるごとに身に付いていきますので、そういう意味では、負けない17歳でい続けたいといつも思ってます。ぜひみなさんも、今の情熱を大切にして、誰とでも対等に接することを心がけてほしいと思いますね。



谷さんは、“仲間を信じよう”という気持ちを、音楽のメッセージとして発信していくバンドを増やしたいと思って頑張っているそうです。ミキサーに興味を持った人は、まずは自分が好きな音楽作品に関わっているミキサーやエンジニアなどを調べて、録音に関わる仕事への興味を深めてみてくださいね。


【profile】ミキサー 谷栄治
【取材協力】シュールサウンドスタジオ
http://www.s-u-r.co.jp/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ミキサー」
はこんな仕事です

ミキサーとは、主にレコーディングスタジオやコンサート会場で、ミュージシャンやディレクターの理想とする音のバランスに仕上げる仕事。レコーディングエンジニアとも呼ばれる。音響機器を駆使し、各楽器のセクション、ボーカルなどの音源を演出に応じて仕上げる。レコーディングスタジオなら、マスターテープに収録する。まずは音楽大学や音楽専門学校で知識と技術を学び、レコード会社、音楽制作会社、レコーディングスタジオなどに就職して、現場での経験を積んでいくのが一般的。

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