【シゴトを知ろう】溶接工 編

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【シゴトを知ろう】溶接工 編

2017.01.12

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】溶接工 編

「溶接」とは、熱や圧力などの力で部品と部品をくっつけること。工業用の重機から、小さな精密機械まで、さまざまな用途で溶接は取り入れられています。ロボットによる溶接もありますが、細かな作業などはまだまだ人の手が頼りです。技術と経験が物をいう「溶接工」の仕事は、職人技といっていいでしょう。

そこで今回は、JFEエンジニアリング株式会社の溶接工を務める上原由貴彦さんに、溶接のお仕事について詳しくお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 溶接技術は、機械や建築など、いろいろな分野で生かされる
  • 溶接工の腕前は品質チェックで試される
  • 集中力・器用さ・負けん気が溶接工の技術を伸ばす

トンネルをつくるための巨大なマシンの溶接も行う

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

私は、エネルギーシステムや環境システム、産業機械などの設計・建設を行うJFEエンジニアリング株式会社に勤務しています。その建設の工程のうち、溶接を任されている溶接工です。私は、道路や下水といったトンネルをつくるために地盤を掘り進める「シールドマシン」などを溶接します。巨大なシールドマシンを組み立てる際に溶接作業が必要になります。

朝のミーティングでチーム長から指示を受け、その日に行う仕事内容を把握し、仕事の進め方や溶接手順を考え、作業を行っていきます。

<ある一日のスケジュール>
08:00 出勤。ミーティング後、作業開始
12:00 昼食
13:00 作業開始
16:45 退勤


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

溶接によって部品がくっついた部分を「溶接ビード」といいます。自分が溶接した溶接ビードがきれいに仕上がったときは、やはりうれしいものです。溶接完了後に、部品がしっかりときれいにくっついているかの品質チェックがあるのですが、その溶接検査を合格したときの喜びはひとしおです。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

私の仕事は、「製缶」と「機械加工」の間にあります。製缶とは、簡単にいうと鉄板などの材料を切断したり溶接してくっつけること。前工程に遅れてが出てしまうと中間工程である溶接工程を縮める必要があり、そんなときは残業や休日出勤をして納期に間に合わせなければなりません。大変ではありますが、職場の仲間たちと協力することで、より頑張ろうという気持ちが湧いてきます。

鉄板などの材料を切断・溶接してくっつけていく

JFEエンジニアリング株式会社の溶接工を務める上原由貴彦さん

JFEエンジニアリング株式会社の溶接工を務める上原由貴彦さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

実は、今の会社に入社するまで、自分が溶接の仕事をするだなんて思ってもいませんでした。会社に入ってから新入社員は研修を受けるのですが、そのとき初めて溶接に出会ったんです。そこで溶接工に興味を持ったのが最初のきっかけですね。


Q5. 溶接工の仕事では、どのような経験を積まれてきたのでしょうか?

新入社員のとき、研修期間中は溶接以外にもいろいろな職業を体験するのですが、一番魅力を感じたのが溶接でした。ただ、溶接を始めたころは、最初はもちろんうまくいきませんので、何度やっても検査でNGが出てしまい、落ち込むこともありました。たくさんの試行錯誤をくり返し、また、先輩からいろいろなアドバイスをもらいながら、現在まで溶接工としての経験を積んできました。


Q6. 高校生のときの経験が仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代は溶接工の仕事のことはまだ頭になかったので、特に具体的に取り組んでいたことはないのですが、将来、会社に勤めるようになったときに規則正しく仕事ができるように、普段から遅刻だけはしないようにしていましたね。そのときから、無意識のうちに社会人になる準備をしていたのだと思います。

繊細・緻密な溶接作業は集中力がカギ

Q7. どういう人が溶接工に向いていると思いますか?

溶接は、部品と部品をくっつけるという一見、単純な作業に思うかもしれませんが、とても繊細な仕事です。集中力や器用さが重要になってきます。さらに付け加えるなら、溶接のビードの美しさや溶接作業のスピードなどで誰にも負けないぞ!という気持ちとやる気が必要でしょう。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

街には溶接された物が建築物にあふれています。それらを見ながら、「どうやって溶接されているのか」ということに関心を持つと、より深く溶接のおもしろさや奥深さが考えられるようになると思いますよ。



最初は、溶接工が進路になかった上原さんですが、現在は巨大なシールドマシンの溶接を任せられるまでに成長しています。シールドマシンに限らず、建築物など世の中のあらゆるものに欠かせない溶接技術。その技術は、製造面だけでなく修理などにも生かされています。
残業など大変なこともありますが、それだけ自身の技術が必要とされているということなのでしょう。溶接工の仕事に興味が湧いた人は、ぜひ建築物などをよく観察してみてください。きっと、秘められた職人技に驚かされるはずですよ。


【profile】JFEエンジニアリング株式会社 製作本部 鶴見製作所 重工工場所属 上原由貴彦
【取材協力】JFEエンジニアリング株式会社
http://www.jfe-eng.co.jp

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「溶接工」
はこんな仕事です

金属に熱を加えて溶かし、接合させる仕事。自動車、造船、建築資材、機械などの製造業において必要とされる技術であり、活躍の場は幅広い。機械やロボットによる作業も増えてきているが、人間の手でなくてはできない繊細な作業もまだまだ多い。業務中はかがんだり立ちっぱなしになったりすることが多く、重量物を持ち上げることもあるため、体力や忍耐力が必要とされる。また、溶接機の操作方法や溶接材料に関する知識が問われ、企業によっては「溶接管理技術者」や「溶接技能者」の資格取得が求められる。

「溶接工」について詳しく見る