【シゴトを知ろう】CADデザイナー・CADオペレーター 編

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【シゴトを知ろう】CADデザイナー・CADオペレーター 編

2017.01.12

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】CADデザイナー・CADオペレーター 編

普段、私たちが何げなく利用する飲食店やショップ。最近は、個性豊かな店構えのお店が増えていますが、こういった建築物は、コンピューターグラフィックによる設計図を元に、レイアウトや照明、ディスプレイといったあらゆる要素が綿密に計算され、一つの空間が構成されています。

今回は、ショップやイベントブースなどの設計を手がける、アストロジカ合同会社の江上聖和さんに、建築物や空間の設計図を作る「CADデザイナー」のお仕事について、詳しくお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • CADデザイナーが作成した図面を元に、建物の施工が行われていく
  • CADをマスターするには、座学や資格に加え、仕事を通した経験が重要になる
  • 作品の完成だけを見るのではなく、元となる設計図に興味を持つことが大事

CADで制作した設計図があって、初めて施工に着手できる

Q1. 仕事概要を教えて下さい

私たちCADデザイナーの仕事は、クライアントからの依頼で、お店やイベントブースなどの建築物や空間のデザインを提案し、形にしていくことです。実際の出来上がりをイメージしたグラフィックをコンピューターで作り、それを元にプレゼン(企画や情報の提案)を行います。

このグラフィックを作成するために必要なのが「CAD(キャド)」です。CADとは、コンピュータ上で設計を行うシステムやソフトウェアを指す言葉です。私は専用のPCソフトを使って図面(建築などの構造や設計を示した図)を引いたり、家具や設備の設置場所を考えたりします。

アイデアを形にしていくためには、普段その場所を利用する人たちが目につかないような、空調や照明、配管など細部まで把握しておく必要があります。そのため、小規模のお店であっても、プレゼンのデザインを作成するために7~10日ほど制作期間がかかります。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

お客さんなど、その場を訪れた人たちから、「このデザイン、すてきだね」「カッコいいね」と言っていただけたとに大きなやりがいを感じます。特にイベント会場は、入れ替わりでたくさんのお客様が来訪されるので、いろいろな感想をダイレクトに受け取ることができ、とても勉強になりますね。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

実際に建物の内装を作るのは施工業者の方々なのですが、私たちがCADで作成した図面があって、初めて施工(設計図書に基づき、工事を実施すること)ができます。そのため、工事現場の指示や監督などを行うために、夜通し時間を取られてしまうことがあります。特にデパートなどの大規模施設は、営業時間終了後に作業することがほとんどなので徹夜になりがちです。

人生の今後を決めた、大学時代の恩師との出会い

「寸法に狂いが出ないよう計算した上で、完成系のイメージを一から描かなくてはいけない」と江上さんは話す

「寸法に狂いが出ないよう計算した上で、完成系のイメージを一から描かなくてはいけない」と江上さんは話す

Q4. デザインの道を志そうと思ったきっかけは何でしょうか?

私は小さいころから絵やマンガを描くことが大好きでしたが、私が住んでいる地域では美術に関する書物を入手するのが難しく、当時は単純に美術が仕事に結びつくことが想像できませんでした。しかし、大学進学前の浪人中に、「自分が本当にやりたいことは何なのか」と考え直すようになり、一念発起して東京の美術大学を受験することを決め、今のデザインの道に進むことになりました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

建築物や空間のデザインやインテリアの道を志す人は、「建築学科」や「空間演出学科」といった学科に進むことが多いのですが、私は「芸術文化学科」という学科に進学しました。絵画の歴史を学んだり、美術館に研修へ行ったりなど、主に学芸員を目指す方が進学される学科です。美術を仕事にするのであれば、美術展の企画などの仕事をやってみたいと思いこの学科を選びました。

ですが、当時講義をしてくれたある教授との出会いが、私の人生にとって大きな分岐点になりました。その教授は、美術展のデザインを手がける仕事をされている方だったのですが、展示の方法についていろいろと教えていただきました。作品には必ず“背景”があって、見せ方を工夫するだけでこんなに作品の印象が変わるものなのかと衝撃を受けました。卒業後は大手施工会社に就職したのですが、大学で学んだディスプレイの発想はその後の仕事でも生かされていると思います。


Q6. CADは、どのように習得されたのでしょうか?

私は大学2年生のときに授業でCADを教わったのですが、大学で教えてくれるのは基本的な操作くらいで、使いこなせるようになるには実務を通していろいろと覚えていくしかないですね。例えば、丸や四角の図なら、CADを少しかじっただけで誰にでも描けますが、仕事として使うのであればそうはいきません。クライアント(顧客・取引先)から渡されたCADデータに手を加えることもあれば、寸法に狂いが出ないよう計算した上で、完成系のイメージを一から描かなくてはいけません。こういったノウハウは、仕事を通じて身につけていきました。

優れたデザインの裏には、必ず「よい設計図」が存在する

実際のできあがりをイメージしたグラフィックをコンピューターで作る

実際のできあがりをイメージしたグラフィックをコンピューターで作る

Q7. どういう人がCADデザイナーに向いていると思いますか?

とにかく「打たれ強い」人ですね。10日近くかけて作ったデザイン案にダメ出しされたときは、とにかく堪えますので(笑)。でも、またすぐに別の仕事が待っていますので、細かいことは気にせずに、気持ちを切り替えていける人が向いていると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

私は小さいころ、プラモデルの取扱説明書を見るのが大好きでした。取扱説明書には組み立ての工程が図解で載っていますが、カッコいい、優れたデザインの裏には、必ずよい図面が存在するものなんです。将来デザイン系に進みたい人、CADを使った仕事をやりたいと思っている人は、作品や成果だけでなく、それを作る元となった設計図にまで、ぜひ興味を持ってみてください。自分の興味関心の対象をよく研究することは、きっと将来の仕事につながるはずですよ。



現場の立ち合いで徹夜になることも多く、精神面、体力面での根気が求められるCADデザイナー。しかし自分のアイデアが認められ、次々と形になっていくことは、何物にも代えられない喜びがあるでしょう。

近年は都心部、郊外でも再開発が進み、どこの町、どこのビルも華やかなテナントで賑わいを見せています。将来、建築物や空間の設計に関わりたいという人は、ぜひCADデザイナーの仕事について興味を深めてみてくださいね。

【Profile】アストロジカ合同会社 代表取締役 江上聖和
http://www.astlogika.xyz/

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「CADデザイナー・CADオペレーター」
はこんな仕事です

コンピュータの画面上で、建築物や工業製品の図面を作成する仕事。CADとは、コンピュータ上で設計を行うシステムや、そのためのソフトウェアのこと。CADデザイナーであれば自ら描いた、CADオペレーターであれば設計者やデザイナーが描いた手描きの原図を基に、実際に生産したり工事するための設計図を作成することができる。建築会社や工務店をはじめ、さまざまな製品のメーカーやデザイン会社など、活動できる場は幅広い。実務経験を積んだ後に、在宅でCADオペレーターとして働く道もある。

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