【シゴトを知ろう】ワイナリーで働く人 編

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【シゴトを知ろう】ワイナリーで働く人 編

2017.01.05

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ワイナリーで働く人 編

手塩にかけてブドウを育て、時間をかけて果汁を熟成させて作り上げていくワイン。まだお酒が飲めない高校生のみなさんにとって、ワインは「大人の飲み物」というイメージがあるかもしれませんが、『神の雫』『ソムリエ』といった漫画を読んでワインの奥深い世界に興味を持った人もいるのではないでしょうか。
日本でも有数のワイン生産地である山梨県甲州市の甲斐ワイナリーで働いている植木万里子さんはソムリエ経験者。お仕事内容やワインを提供する側から作る側に転身した想いなどについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • ワインの醸造だけではなくブドウ栽培も。ワイン作りの裏側を見られる職場
  • 高校は進学校。悩んだ末、夢に近付くために大学ではなく専門学校へ
  • 根暗? 根明? ワイナリーでの仕事にはどちらが向いている?

ブドウ栽培は自然が相手。山梨の寒さは"染み入る"! 

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

ブドウ畑も保有しているワイナリー(ワインの醸造所)で仕事をしています。仕事の内容は、ブドウの栽培とワインの醸造・出荷作業、そして併設されているカフェが忙しい時期には、カフェの仕事を手伝うこともあります。
ワインの発送は常にしていますので、ラベル貼りや発送のための箱詰めなどの作業は年間を通して行っています。

ブドウ栽培の作業には、「枝の刈り込み」、伸びた枝をワイヤーへと結び付けていく「誘引」、実がなり始めたら一房ずつ袋をかけていく「傘かけ」など、さまざまなものがあります。
ワインの醸造は基本的にほとんど機械で対応していますが、不純物を沈殿させる「澱下げ(おりさげ)」のために酵素剤を入れたり、発酵のために酵母を入れたりという部分は手作業で対応していますので、一日の作業内容は時期によって大きく変わってきます。

<ある一日のスケジュール>
08:00 出社
    ブドウの手入れ、醸造作業など
12:00 昼休憩
13:00 作業再開
    ブドウの手入れ、醸造作業など
17:00 退社


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

天候やその年のブドウの出来に左右されながらも、おいしいワインを作ることができると大きなやりがいを感じます。
私の場合、「ワインが好き」という流れからソムリエを経てワイナリーでワイン作りをさせていただくようになったのですが、ワイン作りの裏側まできちんと知ることができることは楽しいですね。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

仕事においてすごく大変だと感じることは、基本的にありませんね。強いて言うのであれば「寒さ」かな。新潟出身なので寒さには強いと思っていたのですが、山梨の染み入るような寒さは経験してこなかったので。刈り込みなどの作業は2月などに行うのですが、寒さとの戦いになります。

あと、自然と付き合いながら仕事をするので、どうしても「仕事の成果が一定ではない」ことがあります。雨が多いと、病気によってブドウの収穫量に影響が出てしまったり。計算できない部分が難しさだと思います。

ワインの作り手に転身! きっかけは偶然口にした甲州ワイン。

ブドウの品種によって、さまざまなワインを展開

ブドウの品種によって、さまざまなワインを展開

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

フレンチレストランで働いていたこともあり、日本のワインには関心がありませんでした。
でも、よく通っていたバーのマスターから「今度ワイン会やるからおいでよ」と誘われ、その時飲ませていただいた「甲州ワイン」の中にあったのが、今働かせていただいている「甲斐ワイナリー」のワイン。「日本のワインってこんなにおいしいんだ」と思ったことをきっかけに、ワイン作りそのものへの興味が強くなっていきました。

その後ワイナリーで働きたいと複数のワイナリーの面接を受けたのですが、ワインの味が印象に残っていたこともありましたし、カフェが併設されていたので飲食業界での経験が生かせるかなという思いもあって、甲斐ワイナリーで働かせていただくようになりました。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

調理師専門学校に通って、一般的な調理に関する勉強をしました。そんな中でフランス料理やイタリア料理などをレストランに食べに行く機会が増えたことで、調理という部分だけではなく接客サービスにも引かれていくようになりました。

卒業後はレストランで接客業務を担当。先輩にはソムリエの資格を持っている方がたくさんいたので、料理とお酒の組み合わせなどについての知識を深めていくうちに、ソムリエにも興味を持つようになったという流れですね。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校2年生くらいの時にはもう、漠然と「料理に携わる仕事をしたいな」と決めていたように思います。ただ、進学校に通っていたので、周囲に大学進学する人が多い状況の中で、「自分は専門学校に進んでもいいのかな……」という悩みがありました。
両親は頭ごなしに「ダメ」と言うタイプではなかったのですが、「せっかく進学校に進ませてもらったのに悪いな」という気持ちが自分の中にありました。

料理に興味を持たなければ、現在の仕事にはつながらなかったことは確かですから、ワイナリーで働いていることと高校時代の想いは、自然な一つの流れの中にあると思います。

学生時代は、時間があるからこそできる「遊ぶこと」を大切に

雨や病気の影響を受けやすいブドウは、栽培に手間がかかる

雨や病気の影響を受けやすいブドウは、栽培に手間がかかる

Q7. どういう人がワイナリーでの仕事に向いていると思いますか?

甲斐ワイナリーの面接を受けた時、「"根暗"か"根明"、どっち?」と聞かれました(笑)。私は「根暗です」と答えたのですが、面接を担当された方は「根暗」な性格な方が向いていると思っていたようです。

「根暗」である必要は無いとは思うのですが、畑での作業は同じような作業を淡々と一日中することになりますし、同じ作業を何日も続けるという場面も出てきます。
忍耐力があって、黙々と静かに作業ができるような人が向いていると思うので、そういう意味では、簡単に飽きたりしない性格の人の方がいいかもしれませんね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

私自身の経験を言えば、漠然と4年間を過ごすことより、より早く仕事につながる勉強をしたいと思って専門学校に進学したのですが、「とりあえず4年間大学に通う」という選択をしてもよいと思います。
「将来、何が役に立つのか?」ということは、誰に分かるものでもないと思うので、興味があると思えることは何でもやってみるといいと思います。

また、高校や大学など時間がある時に「遊ぶこと」は大切だと思います。働き始めてしまうと時間的な自由度が低くなりますから、海外に行ったり、いろいろな物を見たり、おいしいものを食べたり、その時にしかできない経験をすれば、きっとそのうちの何かが将来の役に立つのではないでしょうか。


「料理が好き」という気持ちが出発点となり、ワインへの興味を経て現在の仕事にたどり着いた植木さん。天候や季節といった自然を相手にしながら、最高のワインを作るために日々努力されています。
最初に就いた職業で経験を積んでいくという働き方がある一方で、植木さんのように、経験を生かして自分のやりたいことを探していくという働き方もあります。まだ進路に迷っている人は、自分に向いている職業を探すのではなく、まずは興味の持てる業界について調べてみてはいかがでしょうか。


【profile】甲斐ワイナリー 植木万里子
HP http://www.kaiwinery.com/

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ワイナリーで働く」
はこんな仕事です

ワインづくりの専門家。ワイナリーの規模は個人経営から大手酒造メーカーまでいろいろ。日本でもワインが飲まれることが一般的になり、愛好家も多い。ブドウの栽培から収穫、発酵、熟成まで愛情なくしてはよいワインはできないとされていて、そこが大変でもあり面白いところでもある。また、優れたワインほど個性がはっきりするとされ、つくり手の個性が期待される。葡萄酒技術研究会によるワイン醸造技術管理士(エノログ)という認定資格があり、海外のワイナリーで働くためには、世界各国の学校へ留学する道もある。

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