【シゴトを知ろう】音楽雑誌記者・編集者 編

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【シゴトを知ろう】音楽雑誌記者・編集者 編

2017.01.10

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】音楽雑誌記者・編集者 編

音楽雑誌の内容を企画し、ライター・カメラマンなどのスタッフを手配してページ作りを進めていく音楽雑誌編集者。さらに原稿を書いたり、進行管理や印刷所への入稿作業も編集者の仕事。今回は『音楽と人』編集部の竹内陽香さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • いいライブ、作品に出会えたとき「まだ辞めてる場合じゃない」と思う
  • 高校時代に読んだインタビューの言葉に励まされ、今の仕事を夢見た
  • インターネットの記事にはない、雑誌ならではのおもしろさを知ってほしい

校了前はいつも辞めたいと思うけど、読者からの反応が来ると全てチャラになる

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

弊社で発行している音楽雑誌『音楽と人』の編集をしています。まずは、取材日程のアポイントをとり、ライターやカメラマンのスタッフィング(配置)を行います。次に取材準備をして実際に取材を行い、写真や原稿をまとめ、デザインの発注をして印刷所に入稿します。このように、担当ページを作ることが主な仕事の流れになります。
「どんなインタビューをしてもらって、どんな写真を撮ってもらって、どんなページを作るか?」と、 そのページの責任者としてページ全体をディレクション(調整)するのが雑誌編集の仕事ですね。本誌の場合は最新号の校了(※)後、編集部全員参加で次号の編集会議が行われて、編集部員にページが割り振られます。基本、1人で作業を進めることが多いのですが、雑誌全体をプロデュースしている編集長にいろいろ相談しながら、仕事を進めています。

※校了とは、原稿チェックが完了し、印刷できる状態になること。

<一日のスケジュール>
11:00 出社
午前中 メールチェック、雑務
12:00 昼食
14:00 取材、打ち合わせなど
16:00 写真の確認、原稿のまとめなど
19:00 ライブ取材
23:00 帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

すごくいい写真や文章が上がってきて、いいページが作れた時はやりがいを感じますね。さらにそれを見た読者にアンケートハガキなどで、「よかった」と言ってもらえると本当にうれしいです。それが無かったら、この仕事はできていないかもしれない(笑)。
普段は読者に直接感想を言ってもらえることがないのですが、以前アーティストの単行本を作ったとき、発売記念トークイベントの司会を私が担当したことがありました。イベント終了後にお客さんから感謝の言葉を直接いただいて……。あの時は泣きそうになりながら「作ってよかった!」と思いましたね。
辞めたいと思うことも何度もありますが、いいライブ・いい作品に出会えたときに「これを伝えたい!」という気持ちになって「これはまだ辞めてる場合じゃないな」と思わされるんです。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

校了シーズンはいつも忙しくて、辞めたいと思いますよ(笑)。だけど、本が出て読者からいい反応が来ると、全部チャラになってまた頑張れちゃうんです。
あと自分でインタビューをやったり、文章を書くようになってからは、「なんでこんな文章しか書けないんだろう」と自分の力不足に辛くなって「もう二度と書きたくない!」と思うこともあります。でもやっぱり音楽がすごく好きだし、ライブに行くことも、文章を書くことも読むことも好きだし、新しい物を見ることも探すことも好きだし……だからこそ続いているんだと思います。好きでもないのにただ仕事として雑誌を作っていたら、絶対続いていないと思いますね。

高校時代に励まされて、夢みた雑誌の編集部に今いられることが本当にありがたい

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

音楽を聴いたり音楽誌を読むようになったのは姉の影響からでした。でも実家は田舎だし、インターネットも今みたいに普及していなかったので、情報源は雑誌かラジオ程度。必死になって音楽雑誌を読んでいましたね。『音楽と人』も好きでよく読んでいて、高校生の頃にちょっと辛いことがあった時、現編集長の金光さんが手がけたレミオロメンのインタビューの中にすごく心にグサッとくる言葉を見つけたんです。その時「もうちょっと頑張ろう」と励まされたし、「こういうことを言える大人ってすごいな」と感じ、「この人と仕事がしたいな」となんとなく思っていました。それから音楽関係や音楽雑誌の仕事をしたいと思うようになって音楽系の専門学校に進学しました。学校のアドバイスで履歴書を送って、音楽雑誌『PATi・PATi』の編集部で働き始めたのが、今の仕事を始めるキッカケです。その後、『PATi・PATi』の編集長の紹介で『音楽と人』で働き始めるのですが、今、こうしてあの頃夢見ていた環境にいられるのは本当にありがたい限りです。


Q5.専門学校では何を学びましたか?

一番上の姉が専門学校に進学して、チケット会社で働いていたので、私も「大学ではなく専門学校に行こうかな? 」と漠然と思っていました。家族にはすごく反対されたんですけど、自分の興味あることしか勉強したくなかったので、専門学校を選びました。学校は2年制で、1年の時はマネジメントとコンサート制作、編集の全部を勉強しました。実際にライブを作る授業があって、PA卓を学んだり、ケーブルを巻いたり……それはすごく勉強になりましたね。あとは編集技術でパソコンを学んだり、2年になってから編集コースを選んで、1年かけてクラス全員で120ページくらいの雑誌を作りました。そのとき、知り合った人とは今も仕事でつながっていたり、あの経験もすごくプラスになりました。あとは学校で学んだ電話の取り方や名刺の渡し方など、ビジネスマナーは社会に出てすぐに役立ちましたよ。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

友達に好きな曲をMDに入れて渡したり、好きなミュージシャンを勧めたり、「このよさを知って!」と誰かに伝えたい気持ちは中高時代からありました(笑)。「うるさいな」と思ってた子もいるかもしれないけど、それがキッカケで好きになってくれた友達と一緒にライブに行ったりしてました。あと文章を書くのも好きで、ライブに行くたびにライブレポを書いたりしていました(笑)。その時はただの自己満足で誰にも見せていなかったんですけど、今高校生だったらブログとかやってたかもしれないですね。
高校生のときは部活でギターも弾いてたんですが、実際に楽器をやった上で「私はステージに立つ人間じゃない」と感じました。目立ちたいとか自己表現をしたいという気持ちもなかったので、あくまでも裏方として音楽に関わっていきたいと気づいたんです。

好奇心を持っていろんな経験をして、可能性を広げて欲しい

Q7. どういう人が音楽雑誌編集者に向いていると思いますか?

まずは音楽が好きな人、好奇心と忍耐力のある人。あと、人の話を聞くのが好きな人が向いてると思います。あと編集者というのは自己表現ではなく、あくまでも誰かが作った物や作品をどう伝えるかなので、自分で何か表現したい人はあまり向いてないと思います。逆に自己表現が苦手だったり文章力がなくても、音楽が好きで伝えたいという気持ちがあれば克服できると思うので、諦めないで頑張ってほしいです。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

まずは雑誌を読んでほしいです。いまWebで簡単に情報が入る時代ですが、雑誌には雑誌のおもしろさがあることを知ってほしいです。例えば『音楽と人』はすごくいい作品があった時、それを作った人のおもしろさ、「なんでこの人はこういう作品を作ったんだろう? 」という部分をしっかり掘り下げて誌面にしているので、ありきたりな質問ばかりのインタビューや、曲順を追っただけのライブレポートとは違う物を作っているという自信があります。ネットに慣れた子には文字量が多く感じるかもしれませんが、読んでもらえればその人のことをもっと好きになると思うし、音楽をもっと好きになると思います。だから、まずは読んで雑誌のおもしろさに気づいてほしいです。今、この業界は年配の編集者やライターさんが多いので(苦笑)、「私も音楽雑誌を作りたい」と思ってくれる、熱のある若い子がどんどん飛び込んで来てくれるとうれしいですね。


「この曲いいな」と心に響く楽曲に出逢った時、その曲を作ったミュージシャンの人柄や、どんな想いで作ったかを知ることで、楽曲やミュージシャンをさらに好きになったという経験がある人も多いはず。音楽が好きだけど、自分で表現するタイプではないという竹内さんのようなタイプの人は、音楽雑誌の編集者を目指してみるのもいいかもしれませんね。


【profile】音楽雑誌編集者 竹内陽香
「音楽と人」オフィシャルサイト http://ongakutohito.jp/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「音楽雑誌記者・編集者」
はこんな仕事です

多彩なジャンル、楽器のカテゴリーでも細分化されている音楽雑誌、Web媒体などの記事制作、編集に携わる職業。企画に沿ってアーティストや関係者のインタビュー記事を書いたり、新たなアーティストや音楽シーンに関する情報収集を行うのが記者の役割だ。また、どんな新企画や特集で情報発信していくのか、媒体コンセプトに沿ったページ構成を練り上げていくのが編集者の仕事だ。両者が連携し、音楽雑誌を制作していくが、音楽にまつわる深い造詣こそが最大の武器。常に読者をリードする斬新な企画や音楽情報が求められる。

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