【シゴトを知ろう】声楽家 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】声楽家 編

2017.01.10

提供元:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

【シゴトを知ろう】声楽家 編

クラシックの歌曲や合唱を歌唱し、オペラ、コンサートの舞台で披露する声楽家。舞台で披露するにあたって歌の上手さだけでなく、表現力やステージマナー、歌曲の時代背景を学ぶことも重要となるこの仕事について、声楽家の栗原晶美さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 1人で歌う見せ場を終えた後の歓声が本当に気持ちいい
  • 音大を目指す人は基礎の基礎としてピアノを練習すべき
  • 声楽家に向いているのは、緻密な努力を積み重ねられる人

緞帳が下がって抱き合った瞬間「やっててよかった」と思える

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

オペラやクラシックのコンサートなど、企画や公演があった際、オーディションや事務所からの依頼で舞台に出演するのが大きな仕事です。
例えば年末などに行われる大きな公演や、合唱団のコンサートへの参加、最近では合唱団抜きでソリスト(独唱者)だけが7人程出演してオペラをダイジェストで見せるコンサートへの参加など、さまざまなお仕事があります。
オペラのコンサートが行われる際には、2~3カ月前から演目の時代背景や所作を学ぶワークショップを週1回程行い、1カ月前からは週3回程度の稽古を行います。そして1週間前になるとには毎日3~4時間程度の稽古に入っています。

<一日のスケジュール>
13:00 個人レッスンの指導
18:00 オペラコンサートの稽古


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

やはり舞台でスポットライトを浴びるのは気持ちいいですね。オペラだと「アリア」という、4~5分間1人で歌う見せ場があるんですが、歌い終わった時に「ブラボー!」と声が上がると本当に気持ちいいです。よかった時は拍手や歓声の量が明らかに違うんです! あとは緞帳(どんちょう・幕のこと)が下がって、演者同士で「お疲れ様!」って抱き合った時、すごく達成感がありますね。練習している時は自分の下手さに落ち込むこともあるし、辞めたいと思うこともあるんですが、それを体験すると「やっててよかった」と思えます。みんなで1つの公演を作り上げることも声楽の魅力なので、みんなで成功させた時の達成感はものすごいものがあります。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

いまだに緊張するし、ステージ上で歌詞が飛んでしまうこともあって、その時はゾッとしながらも、外国の言葉だとあやふやに誤魔化したこともありました(笑)。過去にもステージに出た瞬間にスカーンと全部飛んでしまったことがありましたが、その時はピアニストさんに小声で伝えて教えてもらったり、楽譜をチラっと覗いて乗り越えました(笑)。
また、声に関しては自分で外から聞こえないので、声の調律をする必要があるので、定期的にレッスンに通っています。レッスンにはお金もかかるし……辛いところではあります。

厳しい先生に怒鳴られて毎日泣いていたけど、免疫がついた

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

中学の頃に入っていた合唱部の先生に勧められて、地元福井県の北陸で唯一、音楽科のある女子高に進学して、声楽コースに通いました。もともとピアノも習っていたんですけどピアノを弾くよりも、歌うことがすごく好きだったんです。その頃は具体的に何がしたいとか、音楽を仕事にしたいというのは考えていなくて、「どれだけ歌が上手くなるか」ということだけを目標に頑張っていたんですが、高校の時にジェシー・ノーマンという、霊歌などを歌う黒人のソプラノ歌手を初めて観て、衝撃を受けました。すごく感動したし、「私も舞台に立ちたい!」と強く思ったのを覚えています。


Q5.大学では何を学びましたか?

大学は音楽学部声楽学科だったんですが、声楽学科といっても歌ばかり歌っているわけではなくて、ピアノなどの楽器や指揮法の授業もありました。指揮法は合唱団の指導をする時に役立ったり、歌以外の勉強もすごく役に立っています。ピアノの授業も週1回受けていましたが、ピアノができると仕事の幅が広がるし、自分の歌の練習をするためにもピアノの伴奏が必要になります。歌で音大に進みたいという人もピアノは基礎の基礎として、しっかり練習しておいた方がいいと思います。
あと、大学では声楽学科だと、第三外国語まで学ぶ必要があり、イタリア語、フランス語、ドイツ語を学んだり、西洋音楽史も学びました。技術的には直接関係ないかもしれませんが、作曲家や歌曲の背景を知ることは、自分を成長させるためのすごく重要な要素になりました。今も大学時代の教科書を持っていて、見返すことがよくあります。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校は音楽科だったので、一日中音楽の授業という日もある程音楽漬けの日々だったんですが、歌うのが好きだったので、とても楽しかったです。当時、授業の一貫として、オーケストラと共演することがあって、そこからピアノ伴奏でなくオーケストラをバックに歌うことや、オペラ一本を通して出ることを夢見るようになりました。あと、高校の時の先生がすごく厳しい人で、「ヘタクソ!」とピアノを閉められてレッスンが終わったり、先生にしょっちゅう泣かされていました。同級生には「放課後に泣いていたイメージしかない」と言われるくらいだったんですが、そのおかげというか、今はすごく厳しい演出家の人に怒鳴られてもめげずにできる免疫が付きました(笑)。

お客さんを楽しませることが何よりも重要

       声楽家の栗原晶美さん

       声楽家の栗原晶美さん

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

ピアノやバイオリンは小さい頃から練習し始める人が多いんですが、歌は大人になってから始める人もいるし、そこからグンと伸びる人も多いです。伸びる人の共通点として、すごく頭がよかったり、緻密(ちみつ)に勉強するところがあります。なので歌の上手さだけでなく、コツコツと勉強できる勤勉な人が向いてると思います。例えば1つの旋律を2~3時間練習できる精神力があって、その積み重ねで1曲仕上げたら、すごく品質の高い物になると思うので。そういう努力のできる人は強いですよね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

今、周りにいる仲間を大事にしてください。私も高校生の頃の同級生と今も一緒にコンサートをしていたり、みんなで作り上げていくことはとても多いです。歌の上手さだけでなく、人間関係でお仕事がつながっていけることが重要だと思うので、まずは仲間や人間関係を大事にしてください。
あとは歌や音楽を思い切り楽しんで「楽しい」という気持ちを忘れないでください。人前で歌う機会のある人は、その「楽しい」を人に伝えることを考えてください。お客さんを楽しませることが何よりも重要なので、自分の出来不出来だけでなく、お客さんが楽しめているかを考えられるようになると、いい声楽家になれると思います。
そこで勉強のためにもクラシックだけでなく、アイドルのライブやお芝居など、いろんな舞台を生で見るのもすごく重要だと思います。いろんな物を見て、目や耳を鍛えてくださいね。


実際にステージに立ち、プロの声楽家として活躍する栗原さんのお話は、歌い手を目指す人にとってすごく参考になり、励みになることばかりだったのではないでしょうか。音楽大学を目指している人は、まずは基礎の基礎だというピアノの練習から頑張りましょう!

【profile】声楽家 栗原晶美

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「声楽家」
はこんな仕事です

ソロ・アンサンブルを問わず、主にクラシックの歌曲・合唱を歌い、ミュージカルやオペラ・コンサートの舞台で披露する。身体が楽器の代わりをするといわれるように、声楽のレッスンでは歌唱や声の出し方はもちろん、身体づくり、表現力、ステージでのマナーも重要である。また、世界各国の歌曲や歌劇、文化について深く理解すること、オペラで使用されるイタリア・フランスなどの言語を学ぶことが求められ、海外に留学する人も多い。合唱団やオペラ団体に属して活躍する人、ソロで活動して各種のコンクール受賞をめざす人もいる。

「声楽家」について詳しく見る