【シゴトを知ろう】舞台演出家 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】舞台演出家 編

2016.12.28

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】舞台演出家 編

舞台でも映画でもドラマでも、始まりは一つの企画書ですが、それを形にするために役者や美術・照明・音響・衣装などのさまざまなスタッフが関わります。そこには方向性を示し取りまとめる人が必要になります。舞台の場合、それを担うのが舞台演出家であり、企画やスタッフの持つ力を最大限に引き出すことが求められます。若手の舞台演出家として注目される吉田武寛さんに、そのお仕事の魅力について伺いました。

この記事をまとめると

  • 舞台のイメージを決め、完成に向けて皆で作り上げていく作業を統括する仕事
  • 舞台演出家を目指すなら役者としての経験も積んだ方がいい
  • 結果が出るまで時間がかかるものもある

企画に沿ってイメージを描き、皆を率いて形にしていく仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
プロデューサーに声をかけていただき、その企画に沿った作品を作り上げるのが舞台演出家の仕事です。キャストや舞台セット、衣装などの大まかなイメージを決め、それに向かってみんなで作り上げていくのを統括します。脚本を書くこともあれば、演出だけのときもあります。自分が主宰しているステージユニット「LIPS*S」の舞台では、企画・プロデュースもやります。その際は会場の手配からお金の管理まで全て自分の責任で行うので、プレッシャーはより大きくなりますね。

<一日のスケジュール>
午前 脚本の執筆
午後 打ち合わせなど
夜 舞台稽古


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
お客さんが喜んでくださるのが一番です。最近はTwitterでつぶやいてくださる方も多いですね。先日公演した「LIPS*S」の舞台も反響が大きく、グッズとして販売していた台本が予想以上に売れ、何度も観に来てくださる方もいました。終演後にファンの方が話しかけてくださるのもうれしいです。役者さんのファンの方が、次はその人が出ていなくても僕の作品だからということで観に来てくださることも。やっていてよかったなと思います。

 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
作品を生み出すことが一番大変です。仕事もプライベートも関係なく、いつも作品のことを考えています。また、仕事依頼の電話は、掛かってきたときに出ないと全体スケジュールに大きな遅延を及ぼすこともあるので、携帯電話も常に気にしています。

妄想好きな性格が役に立っている

Q4. どのようなきっかけで舞台演出家のお仕事に就いたのでしょうか

15歳のときにアニメが好きで声優になりたいと思い、声優関係者が立ち上げた社会人劇団に入りました。高2の時に学校の演劇部にも入り、台本づくりや演出をやり始めたところ、演技よりもそちらの方がおもしろくなってしまって。大学では劇団を立ち上げ、卒業後も舞台の仕事を続けるつもりでしたが、父親が病気で働けなくなってしまい、高校生の弟もいたので就職することにしました。

サラリーマンをしながら舞台の仕事を続けていたのですが、徐々に両立が難しくなってきて、舞台の仕事を断らないといけないこともありました。舞台仕事が増えてきたタイミングで、今辞めないと後悔すると思い、退社して舞台の仕事一本に絞りました。


Q5. 大学ではどんなことを学びましたか?

僕の通っていた大学は演劇が盛んで、学内に30〜40くらいの劇団がありました。僕の劇団は学生時代には評価してもらえませんでした。当時は静かな演劇が主流で、僕が得意なダンスやアクションや音楽を取り入れた派手な演劇は受けなくて。でも、そのときにやりたいことを試し尽くした経験は今にも活きていると思います。おかげで今は自分のやれるレベルがわかるので、どんな企画が来ても不安になることはありません。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢や体験したことが、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

18歳くらいのときには舞台演出で食べていきたいと思っていました。役者からのスタートでしたが、演出の仕事をやるなら演技をかじっていないと苦労すると思います。役者の経験も含めて今につながっています。あと、昔からいろいろと妄想するのが好きでした。僕は視覚的な面から作品を考えることが多いので、妄想好きな性格が役立っています(笑)。

人生何があるかわからない

Q7. どういう人が舞台演出家に向いていると思いますか?

人を喜ばせたい人でしょうか。プロデューサーの考えた企画があって、役者にもやりたいことがあり、スタッフにもいろいろな要求がある。それらを一つにまとめて最終的によいものをつくり、みんながよい気持ちで本番を迎えられるようにするのが舞台演出家の役割です。だからみんなが助けてくれるような人がいいと思います。

僕も周りの人に助けられてここまで来ました。誠実で信頼される人。この人に任せれば大丈夫だろうと思ってもらえる人。社会人として当たり前かもしれないけれど、それが大事だと思います。遊んで暮らすような生活に憧れた時期もありましたが、真面目に生きてきてよかったな……と今は思います(笑)。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

人生何があるかわかりません。やれるはずがないと思っていたことが10年後に叶うこともあります。僕も高校生の頃から夢見ていた劇場があり、こんなところでやれるときが来るのだろうかと思っていましたが、今はそこで舞台をやるのが当たり前になりました。若い子たちは結果をすぐに求めがちだけど、結果が出るまで時間がかかるものもあります。僕は15年かかりました。途中で諦めてしまう人も多いけど、真摯に努力を積み重ねていけばいつか結果は出ます。


舞台演出家は「考える」ことの多い仕事なので、いろいろな体験や思考のストックがアイデアの素になるのでしょうね。吉田さんは毎日忙しく出かける暇もあまりないようですが、得意の「妄想」でそれを補っているのかもしれません(笑)。同じく妄想好きの方は、吉田さんのように妄想を何か形にする体験をしてみてはいかがでしょうか。


【profile】ステージユニット「LIPS*S」代表・脚本・演出 吉田武寛
LIPS*S official Website:http://www.lipss.info

【公演情報】
ILLUMINUS Debut Stage 舞台「ジュブナイル」
2017年1月21日(土)~22日(日)
シアター1010
脚本・演出:吉田武寛
Official Page : http://illuminus-creative.net/juvenile

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「舞台演出家」
はこんな仕事です

演劇の舞台演出プランを立て、出演者の演技をはじめ、舞台装置の配置や照明、音響などの効果を最大限に引き出す仕事。舞台監督や助手、役者、脚本などで経験を積んでから、主に劇団や劇場と契約するケースと、フリーランスで活動するケースがある。作品の印象や実績を決定付けるポジションであるため、アイデアや感性の豊かさや、人間的な魅力、リーダーシップが求められる。近年では演劇に限らず、大掛かりなスポーツイベント、開会式や閉会式など、活躍の場も広がっている。

「舞台演出家」について詳しく見る