【シゴトを知ろう】裁判官 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】裁判官 ~番外編~

2017.01.24

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】裁判官 ~番外編~

「【シゴトを知ろう】裁判官 編」では、東京地方裁判所で勤務する裁判官の村井さんにお仕事内容などについて伺いました。今回は裁判官ならではの豆知識などを伺いました。

この記事をまとめると

  • 日本の法廷では木槌を使わない!?
  • 勤続年数で裁判官の呼び名が変わる
  • 裁判官になったその日から一人前

法廷ドラマをもっと楽しく見られる?豆知識

日常の様子を楽しそうに話す村井さん

日常の様子を楽しそうに話す村井さん

――ドラマの裁判シーンで「これは違う!」と思うところは?
 
まず日本の裁判所では木槌でコンコンと打って「静粛に!」というアレはやりませんし、そもそも木槌はありません。外国では使っているところもあるようなので、洋画の裁判シーンを参考にしたのではないでしょうか。次に気になるのは、ニュースでもよく目にする刑事裁判で「被告、○○(人名)」と呼ぶシーン。民事裁判では訴えられた側を「被告」と呼びますが、刑事裁判では訴追された人を「被告人」と呼びます。「人」が入るのが正しい呼び方で、「被告」とは言いません。

またドラマなどで、裁判官は法廷の席に座って初めて事件の概要を知らされて、そこから考えているような雰囲気が多い気がします。臨場感を重視した演出かもしれませんが、少なくとも民事裁判では事前に当事者から提出された資料を読み込んでいますし、必要とあれば準備の話し合いの場も設けています。今後法廷ドラマを見ることがあったら、そんな裁判官の様子にも注意して見ると面白いかもしれませんね。
 
 
――裁判官は転勤が多いって本当?

本当です。だいたい3年に1回転勤があります。私はいろんな地域で生活できて、それぞれ楽しい思い出もたくさんあります。もちろん離れる時は少し寂しいですが、今度はどんな楽しい経験ができるだろうという気持ちのほうが強いので、転勤を苦と思ったことはありません。

裁判官は話し上手で聴き上手?

壇上に立つと、やはり威厳が漂う

壇上に立つと、やはり威厳が漂う

――裁判官にはどんな性格の人が多いですか?

多趣味な人が多いかもしれませんね。インドア・アウトドア関係なく何かしら打ち込める趣味をたくさん持っているように思います。私は旅行が趣味です。ハイキングなどのアクティビティと温泉がセットになっているのは、私のベストプランですね。
また人と話すことや人の話を聴くことも好き、という人が多いです。これはさまざまな考えや価値観を理解した上で決断をする裁判官として必要な資質なのかもしれません。


――裁判官=判事、でOK?

「判事」は10年以上裁判官を勤めた裁判官のことです。5~10年だと「特例判事補」、5年未満だと「未特例判事補」と呼ばれます。これは意外と知らない人が多いようですね。私は勤続7年目で、特例判事補と呼ばれます。

慌てない、無理しない。それが冷静な判断の第一歩

傍聴席から見る法廷全体

傍聴席から見る法廷全体

――業界内で働くにあたって気をつけていることは?

スケジューリングですね。なるべく用務と用務の間に余裕を持たせたり、必要な作業を順を追って済ませられるように気をつけています。無理に詰め込むとその分追われている焦りが出て、公平な判断を誤る可能性が出てきます。それは最も避けたいことです。また基本的に裁判のための準備や進行には決められた順序がありますが、たまに緊急に対応しなければならない案件が飛び込んでくることもあります。そういった案件にもスムーズに対応できるよう、常に時間に余裕を持つように心がけています。


――この業界に入って驚いたことはありますか?

正式に裁判官になった時、キャリアの長さなどによる格差が全くないことに驚きました。判事・特例判事補などのカテゴリの区別はありますが、扱いはすべて同一です。裁判は担当裁判官が一人の場合(単独)と数人で担当する場合(合議)があるのですが、合議で長い経験を持った方と組む場合も、私が新人だからといって意見を軽んじられるようなことは全くありませんでした。経験が浅いからといって甘えてはいけないと身が引き締まる思いだったのを覚えています。


いろんな土地に行けて職場での格差もない……となると、羨ましくもなりますが、裏を返せばそれだけ心身ともにベストな状態が求められる立場ということ。問題の本質を見極め、引き出し、よりよい未来の第一歩となる決断を下す「裁判官」。その重責を担うには、自己管理も大切な仕事のうちなのかもしれません。
 
 
【profile】
東京地方裁判所 判事補 村井美喜子

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「裁判官」
はこんな仕事です

裁判所で司法権を行使する職業。刑事・民事訴訟を受け、法廷では原告と被告双方の言い分や証拠を精査し、法律に従って公正な判決を下す。裁判官、検察官、弁護士をめざす人は「司法試験」に合格後、司法修習を1年間にわたって受ける。その中でも裁判官になるのは狭き門。判決が社会へ及ぼす影響力は大きく、成績優秀、頭脳明晰、公明正大な人が裁判官への道を歩む。判事補として約10年間働いた後、判事となる。裁判官は地方(簡易)・家庭・高等・最高裁判所の各事件を担当している。

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