【シゴトを知ろう】レコーディングエンジニア 編

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【シゴトを知ろう】レコーディングエンジニア 編

2016.12.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】レコーディングエンジニア 編

みなさんがいつも聞いているであろう好きなアーティストの音楽。アーティストの演奏が私たちの手元に届くまでには、一体どんな人たちが関わっているのでしょうか? 今回は、アーティストの演奏をスタジオでレコーディングし、CDになるまでの音づくりをするエンジニアのお仕事について、フリー・レコーディングエンジニアの競紀行さんに伺いました。

この記事をまとめると

  • レコーディングはアーティストの思いを具体的な音に落とし込む仕事
  • 演奏された旬の音を、耳と感性を使って閉じ込める作業が楽しい
  • 音楽と機材が好きであること、そして人の話に耳を傾ける謙虚さが必要

生きた旬の演奏を自分の耳と感性を使って閉じ込める

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

アーティスト本人やプロデューサー、制作会社、レコード会社などから依頼を受けてレコーディングを行い、録り終わった音源をミキシング(CD/音源制作の仕上げ作業)するまでがレコーディングエンジニアとしての仕事です。

音質は、マイクの向け方や距離、機材の選び方によって大きく変わりますし、それによって演奏にも大きく影響します。その調整こそがエンジニアとしてのセンスや技量が問われる部分。そしてアーティストの思いや、プロデューサー、ディレクターの考えを受け止めて、“音”という具体的な形にしていく仕事だと思っています。

<レコーディングがある日のスケジュール>
12:00 スタジオ入り&機材などの準備
13:00 打合せ&レコーディング開始
19:00 夕食
20:30 レコーディング再開&終了まで続く


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

作品の完成に向かって一歩一歩進んでいく、その全てのプロセスにやりがいと楽しさを感じますね。アーティストは毎回真剣勝負で、いわば命がけで演奏をしています。実際、同じ演奏は二度と繰り返しできるものではないし、ボーカルの声だって枯れてきてしまう。その今しか出ない生きた音を、自分の耳と手と感性を通してレコーディングするという仕事ですから。まさに“旬な音を閉じ込めている”という感覚ですね。

Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

スケジュール次第で寝られないことがあったり、休みがほとんどないことくらいでしょうか……。基本的に僕はあまり辛さを感じないタイプかもしれません。アシスタント時代の辛い経験から比べたら、今は幸せです(笑)。

演奏よりも録音機材に夢中だった高校時代

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

進路を決める前の高校2年生の頃、友人たちとバンドを組んでいて、自分はギターを担当していました。友人の家で集まって、その頃友人が購入したマルチトラックレコーダーという機械を使って演奏を録音していたんですが、自分は演奏よりも録音機材の方にすっかり夢中で……。楽器店に置いてあるレコーディング機材のパンフレットを片っ端から集めて、「自宅にこんな機材があったらなぁ。そしていつかこんなスタジオで仕事をしてみたい」と毎日写真を眺める日々でした。その時にレコーディングエンジニアという職業があるのを知り、だったら大学進学をして遠回りするよりも、基礎知識を学べる専門学校に通って、一日でも早くエンジニアになった方がよいと考えました。

東京の専門学校を卒業した後、とあるスタジオにアシスタントとして入社。その後は先輩の紹介で一口坂スタジオに移り、その2年後に佐久間正英氏のスタジオへ。そして今はフリーランスのレコーディングエンジニアとして活動しています。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

電気工学や機械用語など、基本的なレコーディングの知識と技術を学びました。一番勉強になるのはやはり現場なので、1日でも早くその世界に飛び込んだ方が良いと思うのですが、学校はまずそのスタート地点に立つための基礎知識を学ぶ場なのだと思います。


Q6. 高校生の時に抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

私が行った高校は放送部が盛んで、自分たちで番組を作って放送コンクールに出るような学校でした。僕も放送部に入ってラジオ番組やドキュメンタリーなどを夢中になって制作していました。あとお昼の放送で好きな音楽をかけたりとか。とにかく機械が好きだったので、その頃から「自宅にスタジオがあったらいいなぁ」とずーっと思い続けていました。おかげでレコーディングスタジオの経営もしましたし、今は自宅で作業ができる部屋を設けられたので、小さいながらも夢は叶ったと思います。

自分でも覚えていないのですが、幼稚園生の時に祖父のラジカセをテレビの前に持って行って音楽番組を録音していたようなので、高校生どころか幼稚園の頃からの夢が叶ったという感じですね。

大切なのは人の話をよく聴き、気持ちを汲み取ること

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

まず音楽が好きなこと、そして機材が好きなことが大前提ですよね。特に機材好きの部分は、次々と新しいスペックのものが出ますし、スタジオによって異なる機材を使い分けなければならないので、苦手だと苦労すると思います。

またレコーディングの現場では、アーティストやプロデューサーなどの話を聞いて、彼らの気持ちを汲み取ることが仕事の第一歩。そうしないと彼らの望む音創りや演奏ができず、僕が存在する意味がなくなってしまいます。そのため忍耐力や話をよく聞く謙虚な気持ちを持つことが大切だと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

レコーディングエンジニアは、アーティストが作った楽曲を聴き手に届けるという大切なプロセスの一端を担う夢のある仕事です。やりがいと楽しさを日々感じて仕事をしています。

昔は、僕のようにレコーディングスタジオのアシスタントから叩き上げでエンジニアになるしか道はありませんでした。でも最近では友人のアーティストのレコーディングを手伝っているうちにこの業界に入った人や、コンピュータを使って自分で技術を磨いてきた人など、音楽側からのアプローチ方法が増えて、可能性が広がったと思います。もし興味があるなら、是非自分なりのアプローチでこの業界を目指してほしいと思いますね。


レコーディングエンジニアとして必要なことは「謙虚さ」であると断言した競さん。理解できるまで相手の話を聞き理想の音に近づけていく作業は、想像していた以上に地道で職人的なお仕事でした。私たちが普段耳にする音楽は、こういった人たちの耳と手を通じて世に出回り、そして後世に残されていくのかと思うと、音楽を聞くことにも真摯な気持ちになれますね。


【profile】レコーディング・ミキシング エンジニア 競紀行

【取材協力】ランドマークスタジオ http://landmark-st.com/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「レコーディングエンジニア(レコーディングミキサー)」
はこんな仕事です

録音スタジオのコントロールルームのエンジニアとして、スタジオでつくられる全ての音に責任を持つ。そしてプロデューサー、ディレクター、ミュージシャンの意見を聞き、その通りの音へと味付けする。とくに録音したいくつもの音源を一つの楽曲にミックスダウンして、イメージ通りに仕上げる仕事が腕の見せどころである。まずは音楽大学、音楽専門学校で音楽や録音についての専門知識を身に付け、レコード会社、音楽スタジオに就職して、現場での経験を積むことでステップアップしていく。

「レコーディングエンジニア(レコーディングミキサー)」について詳しく見る