【シゴトを知ろう】ブリーダー 編

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【シゴトを知ろう】ブリーダー 編

2016.12.22

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】ブリーダー 編

犬や猫に関する幅広い知識を持ち、愛情を持って交配・出産させるブリーダー。生まれたばかりの可愛い子犬・子猫からその親まで、たくさんの動物に囲まれたお仕事は、動物好きの高校生のみなさんには興味深い職業ですよね。ペットショップではよく見るけれど、そこに来るまでの犬や猫たちは、一体どんな風に生まれ、育てられているのでしょうか? 東京都練馬区の自宅で30匹以上の犬と一緒に暮らすブリーダー・良川龍仁さんにお話しを伺いました。

この記事をまとめると

  • 子犬は産まれて3日間が一番命を落としやすい
  • お客さまに子犬を引き渡す瞬間が一番嬉しい
  • 動物のことを何よりも優先できる人に向いている仕事

お客さまに子犬を引き渡す時が最も嬉しい瞬間

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

子犬の繁殖を行い、市場や個人のお客さまに販売を行っています。犬種はトイマンチェスターテリア、スコティッシュテリア、ミニチュアシュナウザー、トイプードルの4種類。犬は年2回出産をしますが、その時々で頭数がまちまちなので、個人のお客さまには待っていただくこともあります。また細々とですが、インコやオウムなどの鳥の繁殖・販売もしています。

犬のブリーダーは、犬の交配や出産をさせて流通させる役割もありますが、個人的には市場よりも引き取り手の顔が分かる個人のお客さまに販売する方が安心ですね。そうすれば、引き渡し時に犬の性格や特徴、育て方のポイントなども丁寧にお伝えできますし、成長途中のトラブルにも対応できますから。

お母さん犬の出産が近くなるとベッドルームで一緒に寝て、いつお産になっても大丈夫なように備えます。お産が始まれば、夜中でも明け方でも奥さんと一緒に出産のサポートに入ります。生まれたての赤ちゃん犬は体力もなく、気を抜くとすぐ死んでしまうので、出産初日が第一のヤマ。お腹から出てきたら、すぐに濡れた体を拭いて乾かし、体をドライヤーで温めて親元に戻します。親元に戻すかどうかはブリーダーさんによって考え方が違いますが、僕は親としてきちんと子犬を認識してほしいと考えてそうしています。出産後3日間が最も命を落としやすい期間なので、この間は一番緊張しますね。

<一日のスケジュール>
6:00 犬たちのトイレと朝食
7:00 朝食
7:30 ケージ内の掃除
10:00 トリミングや爪切り、耳掃除などの犬のケア
12:00 昼食
13:00 犬たちの散歩、鳥のケア
19:00 犬たちのトイレと夕食(自分たちも適宜夕食)
20:00 掃除
23:00 業務終了


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

お客さまに子犬を引き渡す瞬間ですね。みなさん待ちに待ったという感じで、本当に嬉しそうにしていらっしゃる様子を見ると、この仕事をやっていてよかったと実感します。飼養といって、飼い方やしつけ方法などの説明をするんですけど、みなさん僕の話なんて全く耳に入らない様子ですから(笑)。

またお客さまとは引き渡し後もお付き合いが続くので、育った後の様子を写真で送ってくださったり、成長の様子をメールで知らせてくださったりするので、立派になった姿を見聞きすると嬉しいですね。

Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

動物たちの健康管理が一番大変です。昨年の冬に一匹がドッグランで気管支炎をもらってきたことがありましたが、その時は次から次へと伝染して、病院代だけで50万円くらいかかってしまいました。便の色や食欲などを常にチェックして早めに体調不良を察知し、もし様子が変ならその子だけ別の部屋に移すなどの対策が必要になります。

鳥はもっと不調が分かりにくいので、見落とすとすぐに死んでしまうんですよ。動物は自分では話さないので、常に気を張って動物たちの様子に目を光らせておかなければならず大変です。

「いい加減な仕事をしない」と自分を律するのは高校時代の経験から

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

もともと仕事をしながら趣味でインコなどの鳥を集めていたのですが、長らく飼っていたダックスフンドの遊び相手にトイマンチェスターテリアを購入したことがきっかけです。この犬は非常に優しくて飼い主に従順で、可愛い性格の犬。例えば私がPCに向かって仕事をしていると、足に寄り添って静かに待っているし、遊ぼうと誘えば嬉しそうに明るく遊ぶ、飼う側からすると最高の犬種だと思います。あまり日本では知られていないこの犬を、もっとたくさんの人に知ってもらいたいと思い、ブリーダーになることを決めました。


Q5. 今の仕事に就くために学んだことはなんですか?

動物の生態や管理についての知識を深めたいと、愛玩動物飼養管理士の1級を取得しました。これは動物の習性や正しい使用管理の知識を身につけるもので、動物愛護法などの法律も同時に学べたので、とても役に立っています。

子犬を販売したお客さまから犬の体調についての相談があったり、職業柄知人たちからもいろいろ聞かれることも多いのですが、資格取得のために勉強した知識に自分の経験を重ねてアドバイスすることができるので、取っておいてよかったと思います。


Q6. 高校生の時に抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

夢というのとは少し違いますが……僕が通った高校は全寮制の非常に厳しい学校で、全国から実にさまざまな人たちが集まって来ていました。親たちが匙(さじ)を投げて無理やり入れられた子どもたちも多かったので、同級生も悪さばっかりする人や先輩たちも落ちこぼれみたいな人ばかり(笑)。でも彼らを見て「人間は賢くならなければいけない」と本気で思いましたよ。人間は弱い生き物ですから、自分を律していないと低きに流れていきますから。

僕が子犬たちを売りっぱなしにせず、アフターケアもしっかりするのは、「いい加減な仕事をしたくない」「人と人とのつながりを大切にしたい」と思っているからです。それは高校の時の周囲の人たちを見て反面教師にしているから。恵まれた環境ではありませんでしたが、学びが多い高校時代でした。

動物のことを何よりも優先して考えることが重要

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

まず動物のことを最優先に考えられる人。僕ら夫婦の合言葉は「いつもご飯は犬の後」ですよ(笑)。

あと仕事がマメな人ですね。例えばトリミングに使うバリカンも、使用後にすぐ掃除をしておかないとすぐに錆びて使えなくなりますし、ケージの掃除もこまめにしないと動物たちの体調にダイレクトに響きます。ケージの裏のカビに気づかずに、鳥の具合が悪くなったことがあるくらい、掃除に関しては細心の注意を払わなければいけないので、細かいことに気づいて動ける人がよいと思います。

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

僕の1日のスケジュールを見ても分かると思いますが、1日12時間以上、動物のためだけに動いている仕事でかなりのハードワークです。動物が好きじゃないとできませんが、好きというだけでも勤まらない仕事です。かなりの精神力が必要なので、その部分を鍛えておいた方がよいかもしれません。

また動物が好きで動物関連の仕事に就きたいのであれば、動物の生態や特徴などを勉強しておくのもよいと思います。知識はあればあっただけ自分の身を助けるので、今から準備をしておけば有利に働くと思いますよ。


自分よりもまず犬を優先させる、忙しい生活。出産ともなれば、朝夜関係なく子犬たちが命を落とさないように懸命にサポートする。そんな良川さんを支えているのは犬への愛情と、愛着ある犬種を世に広めたいという使命感のような気持ちでした。手を離れた犬でも、具合が悪くなったらもう一度預かって様子を見るなど、驚くほど丁寧なアフターケアは、良川さんのポリシーでもあるようです。ペットショップで子犬を見たら、そんな風に愛情を込めて育てられたのだと、ブリーダーさんにも思いを馳せてみてくださいね。


【profile】ブリーダー 良川龍仁
HP:Birdy buddy http://www.birdybunny.com/

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ブリーダー」
はこんな仕事です

犬や猫などの動物のオスとメスを交配させて、品質のよい子を産ませるのが仕事である。ブリーダーと一口に言っても、ドッグショーで活躍するような優れた犬を産出するのを目的としたブリーダーから、商業目的で大量に繁殖させることを目的としたブリーダーまで、さまざまなタイプのブリーダーが存在する。ブリーダーとしての資格はとくに必要ないが、実際に動物の販売・保管・貸出・訓練・展示を行う場合は、都道府県または指定都市などで「動物取扱業登録」が必要となる。

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