【シゴトを知ろう】ミュージカル俳優 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】ミュージカル俳優 ~番外編~

2016.12.28

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ミュージカル俳優 ~番外編~

舞台を縦横無尽に行き交い、エネルギッシュで魅力的なミュージカル俳優たちの素顔は一体どんな人たちなの? 演じることだけでなく、歌もダンスも総合的な技量が求められる仕事の現場はどんな雰囲気? 次々と湧きあがる疑問を、『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』などに出演するミュージカル俳優の華花さんに伺いました。

この記事をまとめると

  • 共演者たちとは同じ舞台を一緒に作り上げる戦友のような関係
  • 初舞台を踏んだ時がスタートで、さらなる成長が求められる
  • 短所を直すより、長所を伸ばしてアピールしよう!

休日にするのは「体のメンテナンス」と「心のデトックス」

――休日はどんな風に過ごされていますか?

朝はまず体力づくりのためのランニングを欠かさずします。その後は体のメンテナンスのための整体や耳鼻科などのクリニックめぐりやマッサージなどで1日がすぐ終わってしまいますね。体のメンテナンスが終わったら、次は“心のデトックス”。夕方からは友人たちと美味しいものを食べて、よく笑いよく話し、楽しく過ごすようにしています。

次の日の舞台がある時は、早めに帰宅して喉のケアをじっくりします。睡眠中は喉が無防備になるので要注意。水蒸気を吸入してマスクをして、絶対に乾燥させないようにしてから寝ます。


――共演者の方たちとはどんな雰囲気なのですか?

同じ舞台に立つキャスト同士は、それこそ一丸にならないと舞台ができ上がらないので、お互い協力し合って前に進む戦友のような関係ですね。舞台のメイク用品は全て自前で、本番も自分でメイクをするんですが、ハイビジョン対応のファンデーションがいいとか、このメイク用品が使いやすいとか情報交換も盛んですよ。

役に入り込めない時は、自分にではなく相手のキャストに集中することにしています。相手との会話に集中することで、いつの間にか役に入り込める……これも相手への信頼関係があってこそですね。舞台は、要所要所のポイントは同じですが、そこへ至るプロセスは毎回全然違う。仲間のキャストとその都度舞台を作り上げていく楽しさがあります。

――ボイストレーニングについて教えてください

私は5人目にしてやっと自分に合う先生に巡り会い、今は2〜3ヶ月に一度のペースでレッスンを受けています。理論的にアプローチする先生や見本を見せて教える先生など、教え方も先生によってさまざまです。私は先生にお手本で歌ってもらい、その真似をして上手くなってきたタイプ。

今の先生に裏声を強くするトレーニングを2年半ほど受け、それに伴って地声もかなり鍛えられました。自分にピッタリな先生に出会うまでは、いろいろな先生に学んでみた方がよいと思います。今の先生に教えてもらうようになって感じるのですが、1週間に一度合わない先生に習うより、2〜3ヶ月に一度でも合う先生に習った方が結果が出ると思います。

挫折して出会った、ブロードウェイの荒削りで自信あふれる演技

――これまでで挫折をした経験はありますか?

もちろんですよ~! 20代前半の頃はオーディションに落ち続け、あまりに落ち込んだ私を心配して、両親がニューヨークに連れて行ってくれたくらい……。でもそこでブロードウェイ・ミュージカルをたくさん見て、出演者たちのエネルギッシュな演技に触れて迷いがなくなりました。彼らの歌やダンスは荒削りで決して上手に仕上がっている訳ではないんですが、例えば“私は歌”“僕はダンス”という風に自分の秀でた部分に自信を持って猛アピールしている。日本人キャストたちが“個性がない”“大人しい”と言われる所以は、こういう部分だと思いました。

ニューヨークのキャストたちが猛然と自分の長所をアピールし、自己肯定する姿を見て“自分には歌しかない!”と、私自身を表現する道を見つけた気がしました。苦手を克服することよりも良い点をもっと強みにして伸ばしたい、歌には人物そのものが出てしまうので、もっと色々な経験を積んで心を豊かにしないといけないと前向きになって帰国しました。

――ミュージカル俳優になってみて、事前に持っていたイメージと違っていた部分はありますか?

ゴールだと思っていた“舞台に立つこと”が、ゴールどころか出発点だったこと。ミュージカル俳優は“美しくしなやかな肉体労働者”だと気付いたこと、でしょうか。体力がなければチャンスが与えられても掴めないので、体を鍛えながら、同時に大切に扱わなければいけない職業だと日々実感しています。


ミュージカル俳優たちの自信に溢れた舞台での演技を観ていると、「挫折」という言葉など遠い世界のことのように想像してしまいます。でも彼らがそんなにも光り輝けるのは、何度も挫折を経験し、その度に自分の力で立ち上がってきたからなのかもしれません。
「舞台に興味を持った時点で、チャレンジする可能性を秘めているということ」と話す華花さん。目をキラキラさせながら「高校生のみなさんには自分の気持ちに素直に将来の夢にチャレンジしてほしい」と語ってくれました。


【profile】有限会社オーチャード 華花
HP:http://orchard-net.com/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ミュージカル俳優」
はこんな仕事です

演技力だけでなく、歌唱力やダンサーとしての表現力、体力が求められる仕事。映画やテレビとは違い、実際の舞台上で観客を引き付け、多いときには何百回と続くステージを成功させる。報酬やポジションは実力次第。ロングランとなれば、同じ役を何年も続ける場合もある。自分たちの劇場に属して活動するケースと、オーディションに参加してやりたい役を得るというケースがあるが、いかなる役にもオールラウンドなパフォーマンス能力が求められる。

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