【シゴトを知ろう】アスレチックトレーナー 編

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【シゴトを知ろう】アスレチックトレーナー 編

2016.12.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】アスレチックトレーナー 編

アスレチックトレーナーは主にスポーツ選手などに対し、ケガを予防するための指導をしたり、ケガから復帰させるためのサポートをしたりする仕事。人気の難関資格で、2020年の東京五輪に向けても注目を集めていますが、どんな学びが必要なのでしょうか。

この記事をまとめると

  • アスレチックトレーナーの一番の役割はケガをしない身体の使い方を指導すること
  • 鍼灸師・柔道整復師などの医療資格を併せ持つ人が多い
  • スポーツ選手だけでなく一般の人の日常の動作の改善にも役立つ

健康は「目的」ではなく「手段」

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
アスレチックトレーナーにはスポーツの現場の第一線で活躍されている方の方が多いとは思いますが、私は開業している初田鍼院(鍼灸マッサージ治療院)や、整形外科(リハビリテーション科)での患者さんのサポートであったり、アスレチックトレーナーの専門学校での非常勤講師、自身でも稽古を重ねる少林寺拳法でのトレーナー活動など、様々な形で関わっています。

アスレチックトレーナーの一番の役割は障害を予防すること。ケガをしないための身体の活かし方や身体づくりはもちろん、選手や患者さんの取り巻く環境を調えコンディショニングをサポートすることにあります。健康は目的ではなく手段であり、健康な身体をどう活かすかも問われ、世の中のさまざまな場所でニーズが高まっている仕事だと思います。

<一日のスケジュール>
8:15 整形外科で勤務
13:30 昼食
14:30 初田鍼院で勤務
23:00 帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいを感じるのはどんな時ですか?

掃除や洗濯、階段の昇降など日常生活そのものは、動きとして考えた場合スポーツと同じだと思うんです。多くの方がよかれと思ってやっている養生法やトレーニングで症状を悪化させていることも度々あり、ちょっとしたアドバイスで日常がチャンスに変わることも多く、そういった方にこそサポートが必要な場合も多いと思います。私のアドバイスはきっかけに過ぎませんが、その方が自分自身で障害の予防やコンディショニングを行い「やりたいことができてうれしい!」と喜んでもらえた時は私もとってもうれしいです。


Q3. 逆に仕事で大変さを感じるのはどんなところですか?

痛みが治まったり、柔軟性や筋力が向上したり、血圧が改善しても試合の結果に結びつかなかったり、やりたいことができなければ良しとは言えない場合もあります。逆に症状そのものは思うように改善しなくても、身体を生かすことができ試合に勝ったり目標が達成できれば、良しと考えられる場合もあります。人によって治療の目的が違うのは難しいとともに、人として寄り添うやりがいも感じます。医療の世界では症状の改善が大きな目的の1つとなり、とても重要ですが「やりたいことができてうれしい!」という感情の変化も大事。それは人が人にしかできない大切な部分だと思います。

また選手や患者さん自身が解決しなくては意味がないこともあり、結果だけを変えようとせず、プロセスも大切だと思うのです。
トレーナーに依存させると経過が良くないことも多く、選手や患者さん自身でコントロールする力を奪わないようにできることややるべきことはやってもらう。そしてやりたくなる環境をつくること。全部こちらで解決しないことも時には必要なのではないかと思います。

さらには状況によっては全てを自分で抱え込まずに周りの医療とも連携することも大切です。難しい部分ではありますが選手や患者さんにとって最適な選択ができるように「人」として最善を尽くせる判断を心がけています。

目標意識の高い仲間に育ててもらえた

Q4. どのようなきっかけでこの仕事に就きましたか?
 
大学では少林寺拳法部の活動に打ち込んでいました。その時に少林寺拳法で急所とされるツボが、ケガの予防やリハビリにも使えるものであることを知り、自分自身もケガに悩まされていたので、自然と鍼灸に興味を持ちました。

大学卒業後すぐに鍼灸の学校へ進みたかったのですが、学費の問題で一度は諦めて就職をしました。それから数年の月日は流れても諦めきれず接骨院へ転職し、貯めたお金を全て使って鍼灸の専門学校に入りました。

接骨院時代は目の前の患者さんの症状は改善できても、日常生活でこそ大切な障害の予防や体の活かし方まではサポートできない自分の未熟さを気付かされました。その頃に知ったアスレチックトレーナーという仕事はまさにそれを目的としていたもので、鍼灸の勉強を終えた後に同じ学校のアスレチックトレーナー専攻科に進みました。


Q5. 専門学校のアスレチックトレーナー専攻科では何を学びましたか?

座学や実技もありますが現場実習でも多くを学びます。アスレチックトレーナーの資格試験(JASA-AT※)には学科と実技があり、実技試験は例えば「社会人ラグビー選手が試合中に左肩関節を前方脱臼をした。安静、固定を経て、ROM最終可動域では痛みを伴う。これから行う筋力回復を目的とした段階的リハビリテーションを選手に説明し指導せよ。」といった具体的な課題に対し、モデルの方に10分間で行うという内容です。疾患や競技種目の組み合わせにより、①救急処置(検査・測定と評価)、②アスレティックリハビリテーション(初期または競技復帰に向けた後期)、③テーピングなどの3カテゴリーで試験を行ない、特にリスク管理を大切に行うので日頃の活動が試されます。

この実技試験を受けるためにスポーツドクターやアスレチックトレーナーのもとで180時間の現場実習が必要になります。【競技の特性 × 障害の種類 × 目的(ゴール)】 という多くのパターンへの適切な対応が求められるため、合格率の低い資格で勉強は大変でしたが、同級生には資格を取った後にそれをどう生かすのかという目標がはっきりした意識の高い仲間が多く、周りに育ててもらえたと思っています。

※JASA-AT:日本体育協会公認アスレティックトレーナー


Q6. 高校生の時抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の頃は警察官になりたいと思っていました。誰かの力になりたいという想いが、きっと今の仕事にも通じているのかなと思います。

どんな道を選んでも、よかったと振り返られるなら正解

Q7. どういう人がアスレチックトレーナーに向いていると思いますか?

サポートした選手やチーム、患者さんが目標とする結果を出せない時にはトレーナーの責任が問われることもあります。場合によっては、誰よりも早く現場に行き、帰るのは一番最後。ある意味、選手以上に厳しい世界だと思います。もしかすると、お金を稼ぎたいという目的であれば違う仕事の方がいいかもしれません。それでも人の喜びを自分の喜びと思える人や、チームの一員として頑張れることにうれしさを感じる人の方が、さらにアスレチックトレーナーの仕事と楽しく向き合えると思います。もし生まれ変われるとしても自分は今と同じ仕事をしたいと思います。そう思える仕事です!


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

どんな道を選んだとしても正解だと思います。ただ、この道を選んでよかったと思えるように全力を尽くし、自分にとっての正解に導いていくことが大切だと思っています。誰かとの比較ではなく「ライバルは昨日の自分」と思うこと。今日、本当に全力を尽くしたかと自分に問いかけること。それがきっと大きな力になると思います。向き不向きより前向きに考えること。こんなに勉強したことない! という熱い学生時代は最高にカッコイイと思います!


初田さんは専門学校の仲間とは、いつも情報を共有して助け合っていたそうです。いい情報は分け与えてもなくならないし、相手も教えてくれるようになる。そうしてお互い高め合うことが大事だと初田さんは考えます。トレーナーは横のつながりから仕事が生まれることも多い世界なので、そうした助け合いの精神や信頼される振る舞いを学生のうちから発揮しておけるといいですね。


【profile】アスレチックトレーナー 初田鍼院院長 初田昌隆
HP:http://www.hatsudaruma.com

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「アスレチックトレーナー」
はこんな仕事です

アスレチックトレーナーは、スポーツ選手などがベストの状態で試合に臨めるように、身体づくりの面からトレーニング・ケアをする仕事。リハビリ指導や健康管理、けがの予防まで、スポーツドクターや指導者と連携し、選手をメディカルの視点から支える重要な役割を担う。プロの選手はもとより、学校などのスポーツ現場での事故やけがを防ぐためにも、知識と技術を持ったトレーナーが必要とされており、活躍のフィールドは多様。医者に代わって代替治療が行えるため、医療従事者の一員ともいえる。

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