【シゴトを知ろう】弁理士 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】弁理士 ~番外編~

2016.12.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】弁理士 ~番外編~

日々世の中の多くの企業や個人の知的財産を守り、企業・実業家の夢や想いを形にする弁理士の井坂洋子さん。弁理士と聞くと堅いイメージがありますが、実は横のつながりが広く、弁理士同士の交流も盛んであることがわかりました。今回は知られざる弁理士の一面について、いろいろとお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 集中力がずば抜けている方が多い
  • 弁理士は試験に合格した後に登録するための法定の研修があり、同期ができる
  • 特許法の条文を通称で呼ぶことがある

専門用語でギャグを言うお茶目な面も

――弁理士ならではのエピソードを教えてください
 
法律を扱う仕事なので、条文を業界の通称で呼ぶことが多いですね。例えば“特許法第29条の2”は先願主義に関する非常に重要な条文なのですが、これを“にくのに”なんて呼んだりします。専門用語を使ったギャグも弁理士同士の会話ではよく耳にします。先日弁理士会の委員会の先生が仰っていたのが「恋は先願主義だ」と(笑)。
 
 
――一般の方から驚かれることはありますか?

弁理士会の会議後に、委員の先生方と食事をすることが多いのですが、そういう時は世に言う*“ハッピーアワー”の時間帯からお酒を飲む時があります。そういう場でも知的財産の話は出ますね。会議後のフランクな場だからこそ、率直な意見交換ができ、日頃の実務についても相談できる良い場となっています。あと、これは自分が驚いたことでもありますが、特許事務所は職場が非常に静か。それぞれが書面と向き合って仕事をしているので、シーンとしています(笑)。
*通常、平日の16時~19時の時間帯のこと

日頃から言葉のチョイスは気をつける

――弁理士にはどのような性格の方が多いですか?

弁理士は、例えば商標登録出願手続において審査官の認定に対する意見書を書くなど、それぞれの手続において1つ1つ深く考え抜いて書面を作成することが多いので、集中力の高い方は多いですね。言葉の選択に細心の注意を払う仕事なので、ウィットに富んだ表現で人を楽しませようとする方も多いです。


――日頃から言葉のチョイスや表現方法などは意識されていますか?

商標の類否判断において、“音調”や“語感”は重要な要素ですので、言葉の選択や表現は日頃から強く意識しています。語彙のインプットは読書が多いです。和訳された書籍で面白いと思ったものは海外から原書を取り寄せて読んだり、別の翻訳者よって和訳されている本があればそちらも読んだりして、表現の相違について学んだりしています。弁理士は正確且つ繊細な表現を言葉を使って書面を作成する職業ですので、自分が日頃使う言葉にも気をつけています。例えば「やばい」という言葉は、良い意味にも悪い意味にも使えて便利ですが、慣れてしまうと語彙が貧困になるような気がするので意識的に使わないようにしています。それと、世の中で流行っている略語に関しては常に興味を持って見ています。商標が「このように略されるのではないか」と予測して、侵害の成否を検討するもあります。最近知った「パリピ」(パーティーピープルの略)は、略し方のいい勉強になりました。


――そこまで徹底されているんですね。他にも気を付けている言葉はありますか?

ネガティブな言葉は使わないようにしています。また、例えばガ行やダ行の言葉は、音調が強く、相談者の不安を助長させてしまう可能性があるので使う際には気を付けています。それと、話す際には日頃から意識して響きの良い言葉を選んでいますね。

意外な場所で同期ができる

日本弁理士会キャラクター「はっぴょん」

日本弁理士会キャラクター「はっぴょん」

――休日はどのように過ごされていますか?

仕事のことはできるだけ忘れて、のんびり遊びに行ったりしますね。考えることが多い仕事なので、気分転換は大切です。
多忙な時期は、外出中にトレードマーク(商標)が目に入ると仕事を思い出したりして、気分転換しにくい時もありますが(笑)。
街中で自分が手続をした商標を見かけると感慨深いものがあります。


――弁理士どうし、横のつながりはありますか?

弁理士は試験に合格すると登録前に法定の研修があり、同期ができます。その同期と会って近況報告し合ったりしますね。任意で入る勉強会もあるのですが、複数の勉強会に入ると色々な弁理士の先生に会えるので、つながりも広がります。


――弁理士はどのようなキャリアパスがありますか?

企業から特許事務所に入る人や、逆に特許事務所から企業へ行く人、独立して事務所を経営する人等さまざまです。活躍している人の共通点は、目の前の仕事を全力で取り組める人。新しいことに敏感で、謙虚に物事を受け止められる人が活躍していますね。
 

クライアントのため、日々資料と向き合う弁理士というお仕事。期日を意識しながら黙々と仕事に取り組むからこそ、同じ弁理士同士のつながりは深く、交流も盛んでした。また井坂さんの日頃から言葉の使い方に気を配る姿勢には脱帽です。日々の積み重ねが、知的財産の保護への大きな力となっているのですね。
 
 
【profile】第一東京国際特許事務所 弁理士 井坂洋子

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「弁理士」
はこんな仕事です

企業や個人が生み出した発明やアイデアは大きな利益に結び付くこともあり、知的財産として保護の対象となる。これらの権利が「模倣」や「無断盗用」で他人に侵害されないようにするのが「特許」や「著作権」「実用新案」などの制度であり、弁理士は出願・登録手続きを依頼人の代理で行う。日々新しい技術や発明品などに触れることが多く、扱う領域は拡大の一途。一方で、国内の弁理士の人数は、まだまだ不足状態といわれている。知的財産の専門家として、今後ますますニーズが高まる職業の一つといえる。

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