【シゴトを知ろう】弁理士 編

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【シゴトを知ろう】弁理士 編

2016.12.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】弁理士 編

弁理士、と聞いてもピンとこない方が多いかもしれませんね。弁理士は街で見かけるロゴなどと大きな関わりがあります。ロゴは“商標”といって、熱い想いや夢が詰まっている企業の顔ともいえるもの。そんな企業の夢を形にするお手伝いをしているのが弁理士です。各企業の商標は弁理士の力が無ければ生まれません。そんな企業を支える弁理士の仕事について、第一東京国際特許事務所の弁理士、井坂洋子さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 日本や世界各国の特許庁などに企業の知的財産を出願し、権利化していく
  • あらゆる業種の方と出会うので、いつも新しいことに触れられる
  • 国から業務の独占権を付与されているので、相手方の意見も尊重する

企業の想いや夢を形にするの弁理士の使命

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
商標法(商標の登録や、その商標使用者の権利や保護を定めた法律)や不正競争防止法(他者の商品・商標のコピーや、誤認させるような行為への罰則を定めた法律)に基づいて、日本や世界各国の特許庁などに企業の知的財産を出願し、権利化していくことが私の業務です。英語でいうと“トレードマーク”や“サービスマーク”といったものです。既に似たようなものがないか調査をしたり、出願した商標に「登録できない」という通知“拒絶理由通知”がきたら、反論書を作成したりします。拒絶理由通知がきた場合、どういった処置ができるか検討し、クライアントと相談しながら、有益な方法で権利化していきます。「他社が似たような商標を使っているから警告して欲しい」という場合や「商標が似ているから使わないで欲しい」と警告を受け取った場合には、本当に似ているかどうか調べて対応を検討します。こちらが警告する場合は弁護士と組んで、ストップをかけにいきます。仕事を分担するとしたら、弁理士は似ているかどうか微細な点まで調べ、弁護士は差し止めや損害賠償の総額を算定するという分け方です。

<1日のスケジュール>
9:00 出社
午前中 メールチェック・スケジューリング・書類作成・大使館や領事館を訪問
12:00 昼食
13:00 クライアントと打ち合わせ
14:00 打ち合わせのまとめ
15:00 弁理士会会議へ
17:00 帰宅

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

これから頑張ろうとしている夢のある企業の方からの相談が多く、刺激になります。あらゆる業種の方と出会うのでいつも新しいことに触れられるのもこの仕事の楽しさのうちの一つですね。クライアント企業はスタートアップの企業から世間で知られている大企業までと幅広く、知的財産の扱いや戦略が変わってくるので、同じ仕事が二度とないところも魅力です。弁理士の仕事は、出来上がったばかりの発明や思い付いたアイディアを形にしていくものなので、そこにやりがいや面白みを感じます。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
期日管理が大変です。商標出願や拒絶理由通知などは、法律や国によって期限が決まっています。例えば、拒絶理由通知に反論がある場合は、特許庁が発送した40日以内に意見書(拒絶理由の解消を図るため、クライアントの意図や意見を述べたもの)を提出しなければなりません。出願は各国“先願主義”なので、依頼があったらノロノロしていられません。辛いと感じるときは、クライアントの商標について「似ている」と警告書がきたときです。商標の変更や、場合によっては中止を提案することも。弁理士は国から業務の独占権を付与されているので、相手方の意見も尊重することが職責なんです。

手に職を持ち、社会に貢献できる

Q4. どのようなきっかけ・経緯で弁理士になったのですか?
 
大学3年生の時に、インターンシップに行った企業の知的財産部で弁理士を知りました。あらゆる部署から相談され、調べて回答するという専門家のような動きを見て「素敵だな」と思いました。大学卒業後は法律専門の事務職があるところに入社。裁量権も大きくて楽しかったのですが、労働力を提供するというよりは「自分の持つ知識を生かして貢献したい」と思ったんです。そのときに、弁理士の働き方を思い出して勉強を始めました。
 
 
Q5. 大学・専門などでは何を学びましたか?
 
法学部法律学科に所属していました。3年生になってからは民事訴訟法を専攻しました。知的財産法は講義で聞く程度でした。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事である弁理士につながっていると感じることはありますか?
 
高校生のときは吹奏楽部で、朝から夜までフルートを吹いていました。具体的になりたい職業のイメージはありませんでしたが、母親が薬剤師だったので、専門知識を持った働き方に憧れていました。部活・勉強の両方を高め合うことが重要と思っていたので、複数の業務を担当する今に通じていると思います。

集中力と好奇心がカギ

Q7. どういう人が弁理士に向いていると思いますか?

専門知識を持って目の前の問題を解決していくので、集中して考えたり、地道にコツコツと勉強するのが好きな人は向いていると思います。さまざまな業界の人ともお会いするので、新しいものが好きな人は楽しめると思います。
 
 
Q8. この記事を読んでいる高校生に向けて、メッセージをお願いします
 
今は価値観が多様な時代。だからこそ「あなたは何者ですか?」と常に問われます。高校生の皆様には、興味があることをとことん追求して調べて欲しいです。興味を持ったことや夢を諦めて可能性を閉ざさずに、自分の気持ちを大切にしてくださいね。
 


期日管理や複数の案件を扱い、多忙でありながらも「大変なこともやりがい」と語っていた井坂さん。クライアント企業とともに、夢を形にしようとする気持ちがひしひしと伝わってきました。日本経済の活性化においても、弁理士というお仕事は必要不可欠なものなんですね。
 
 
【profile】第一東京国際特許事務所 弁理士 井坂洋子

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「弁理士」
はこんな仕事です

企業や個人が生み出した発明やアイデアは大きな利益に結び付くこともあり、知的財産として保護の対象となる。これらの権利が「模倣」や「無断盗用」で他人に侵害されないようにするのが「特許」や「著作権」「実用新案」などの制度であり、弁理士は出願・登録手続きを依頼人の代理で行う。日々新しい技術や発明品などに触れることが多く、扱う領域は拡大の一途。一方で、国内の弁理士の人数は、まだまだ不足状態といわれている。知的財産の専門家として、今後ますますニーズが高まる職業の一つといえる。

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