【シゴトを知ろう】アートセラピスト ~番外編~

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【シゴトを知ろう】アートセラピスト ~番外編~

2017.01.04

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】アートセラピスト ~番外編~

中学・高校の美術教員を経て、現在は東京・府中のご自宅でアトリエを開いているアートセラピストの西郷絵海(えみ)さん。日常にアートを取り入れることによって、子どもたちの心を開放し、自由な表現を身に付けるサポートをしています。
子どもたちと正面から向き合うお仕事ならではのエピソードなどをお伺いしたのでご紹介します。

この記事をまとめると

  • 「課題の無い、教えない造形教室」そこにアートセラピストの役割がある
  • 自分自身が元気でいるために、心のケア・ストレス発散が大事
  • 子どもが気持ちを発散してから一転し、創作に集中する瞬間の醍醐味

教えないと、子どもたちは自ら学び行動するようになる

――業界や職務内での、一般人が知らない業界用語はありますか?

「チャイルドアートカウンセラー」という職種名です。アートセラピストの中でもこの仕事は、お子さんを対象にしてアートカウンセリングを行います。
一般的にアートセラピーというと、芸術療法士などが治療を行うものというイメージがありますが、チャイルドアートカウンセラーは医療的な治療をするのではなく、日々の生活の中で自己回復力や自尊心の向上などを図り、アートを通して共に考え、支えていくのが仕事です。


――その他、一般の方に言うと驚かれる業界の常識はありますか? なぜそのような常識ができたのでしょうか?

「課題の無い、教えない造形教室」として運営しているアトリエについてお話しすると、「えっ?」という表情をされます。造形教室といえば「絵の描き方を教えるところ」「通うと絵が上手になるところ」というイメージがありますが、アートセラピストの役割は異なります。
ですから、そういう反応を見るたびに、「自ら学ぶことの大切さ」を忘れてしまっている大人が多いなぁと思うことがありますね。

アトリエでは、新しく入ったお子さんに画材や文房具の使い方だけ一通り教えますが、それ以上は本人の関心に任せています。分からなくて質問してきたら教えますが、それ以外には決して教えません。
そうして数日、数カ月経過すると子どもたちは自然と主体性を身に付け、自分が何をしたいのかを見つけて自分から行動するようになっていきます。

子どもの気持ちを受け止めるため、自分自身の心のケアも忘れずに

子どもたちそれぞれが違う物をつくるので、西郷さんはサポートに大忙し

子どもたちそれぞれが違う物をつくるので、西郷さんはサポートに大忙し

――アートセラピストに向いている性格はありますか?

子どもを「子ども扱い」しない人。人格のある一人の人間として接する、見ることができる人です。子ども扱いをすると、言葉や態度が指導的になったり先回りしてサポートしたりしがちですが、この仕事では必要ありません。


――業界内で働くにあたって制限されることはありますか?

カウンセリングをする立場なので、子どもの気持ちや表現、保護者の心情や感情に引っ張られないようにする必要があります。自分自身が元気でいられるために、心のケア・ストレス発散方法を意識しています。

また、主婦業と両立しているので、アトリエの時間と家事育児の時間でスイッチを切り替えます。それがストレス発散にもなっています。
ただ、気持ちの切り替えには訓練が必要でなかなか難しいです。アトリエの教室が終わった後はヘトヘトに疲れているので、しばらくボーッとして切り替えられないときもありますね。


――業界内の横のつながりは多いですか?

「チャイルドアートカウンセラー」の資格を認定している団体が主催する大きな研修会が年に1度ある他、いつでも講義を聴講できるなどスキルアップができる体制なので、安心して事業を行うことができています。
アトリエ運営もバックアップ体制があり、急な事情や病気などの際は代わりの講師を依頼できることも助かっています。他にも、同じ資格を持った人たちで個人的に集まる機会をつくり、情報交換や勉強会を行っていますよ。

理想を形に! 地域と寄り添いながら活動を続ける

何かいい材料はあるかな? こんな時間も楽しみの一つ

何かいい材料はあるかな? こんな時間も楽しみの一つ

――業務をされてから、一番驚かれたことは何ですか?

人相手の仕事なのでマニュアル通りにはいきませんが、アトリエで子どもが気持ちを発散してから一転し、創作に集中するという姿を初めて目の当たりにした時は、感動に近いものがありましたね。
また、子どもたちは、時にストレスや怒りの感情を持ったまま教室にやってきます。怒りのエネルギーを受け止めながらうまく発散してもらい、作品づくりへと転化させていく、そんな時間を過ごしてほしいと願っています。


子どもたちの「感情」を全面で受け止め、アートを通じて心を整える役割を担うアートセラピスト。西郷さんは高校生の時の経験からこの仕事に就こうと心の中に決め、ずっとその想いを持ち続けて、回り道をしながらも夢を実現しました。
目指すキャリアを実現するために歩む道のりは、最短距離でなければならないというわけではありません。みなさんも、自分の想いと向き合い出会いを大切にしていれば、回り道の先に思い描いていた自分になれる可能性が待っているかもしれませんね。


【profile】こどものアトリエTutti(トゥッティ) 主宰 西郷絵海(えみ)
HP http://art-ist.jp/

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「アートセラピスト」
はこんな仕事です

絵画、音楽などの芸術を用いた心理療法を行う専門家。表現技術の上達をめざして行うのではなく、創作したものを心理状態を表す鏡として活用することと、創作・表現活動そのものがもたらす癒し、解放感、自己発見などの効果を目的として行われる。絵画や音楽のほか、ダンス、陶芸、演劇など、心と五感に刺激を与えるさまざまなジャンルを用いる。高齢者向け福祉施設などでアートセラピストを取り入れるケースもあり、医療・福祉分野で活躍の場が広がっている。

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