【シゴトを知ろう】公正取引委員会審査官 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】公正取引委員会審査官 ~番外編~

2016.12.22

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】公正取引委員会審査官 ~番外編~

市場における公正かつ自由な競争を守るべく、違反の疑いがあれば独占禁止法に基づき調査を行う公正取引委員会審査官。どんな性格の人が仕事に就いていて、どんな雰囲気の職場なのでしょうか。審査官の橋本桃彦さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 「ガサ」は「立入検査」、「割る」は「説得して真実を話してもらうこと」
  • 知らない人とでも人見知りせず話せる社交的・外向的な人が多い
  • ノンキャリアでも能力次第で管理職になれる

話を聞く仕事なだけに社交的な人が多い

――職務上よく使う「業界用語」があったら教えて下さい。
 
刑事ドラマなどで聞いたことがあると思いますが、立入検査のことを「ガサ」と呼んでいます。あとは「割る」。事情聴取をしているとき、否認している人を説得して最終的に真実を話してもらうことです。


――一般の人が聞いたら驚くような、職場の“常識”はありますか?

「霞が関の中央省庁」ということなら、残業が多いということでしょうか。このあたりのビルは朝まで電気がついているところがありますよ。国会が始まると、その対応をする各省庁の部署は、特に拘束時間が長い。中央省庁の公務員がそれだけ働いているということを、世間の人たちはあまり知らないと思います。実際、友達に話したら驚いていましたから。


――審査官にはどんな性格の方が多いですか?

社交的というか、知らない人とでも人見知りせずに話ができる人が多いです。私も自分のことを外向的な性格だと思います。余談ですが、私はお酒を飲むのがすごく好きで、同僚はもちろん上司も平気で飲みに誘いますよ(笑)。


――審査官になって感じた、事前のイメージとのギャップは何ですか?

こういう仕事があること自体知らなかったので、ギャップを感じようがなかったですね。ただ、ほかの省庁から出向で来られている方からはよく「雑談がすごく少ない職場だ」と言われます。お酒の席ではみんなよくしゃべるのに、何なんでしょう(笑)。それだけ仕事に集中しているのかもしれませんね。

空き時間や休日にはしっかり“勉強”

――審査官という仕事をするにあたって、何か意識的にしていることはありますか?
 
空き時間や休日に、独占禁止法やほかの法律の勉強をするようにしています。自分のことを「できる」とは思っていないので、足りない部分をフォローしたくて。

相手から真実を話してもらったり、収集した手帳や電子メールを調べて事実関係を確認したりすることはある種、職人芸みたいなもので、法律の知識がなくてもこなせます。実際、最終的に法的な判断を下すのは幹部の仕事です。ただ、幹部からよく「空いている時間に法律の基礎的な知識を勉強しなさい」と言われますし、自分としても「知りたい」という気持ちが強い。よく「大人になって勉強の楽しさがわかった」と言いますが、まさに今の自分がそうですね。経済や法律の本もたくさん読みますし、映画もよく見るようになりました。


――公正取引委員会の審査局でのキャリアパスを教えて下さい。

序列としては、審査官の上に主査や課長補佐がいます。その先から管理職等になり、審査長、審査管理官、審査局長という順番です。管理職以上はキャリア*1の方が多く就かれていますが、ノンキャリア*2でも管理職に就かれている人はいるので、結局は能力次第ということでしょう。

*1「国家公務員採用総合職試験」に合格して採用された職員。
*2主に「国家公務員採用一般職試験」に合格して採用された職員。


――高校生に向けて、最後にひと言、お願いします。

私のように高校を出てすぐに公務員になろうと考えている人には、大学進学もちょっとは検討してみて、と言いたいですね。就職と進学のどちらが「良い・悪い」ということではなく、いろいろなことをじっくり考えてから結論を出してほしいと思います。


企業の要職にある人を相手に、違反行為をしたかどうかといった真実を問い質す公正取引委員会審査官。橋本さんがおっしゃるように、見ず知らずの人とでも話せるような外向的な性格でなければ、務まりそうにない仕事のようです。地道に証拠を調べ上げ、事情聴取で相手を説得するには、「がまん強さ」や「粘り強さ」も必要でしょう。

親しい友達以外の人にも積極的に話しかけてみる。勉強しているときにわからないことがあったら、とことん調べてみる。高校生活、大学生活を送る中でそんなことを心がけてみてはどうでしょうか。将来審査官になったとき、先輩審査官から「期待の新人!」なんて呼ばれるかもしれませんよ。


【profile】
公正取引委員会事務総局
審査局第二審査 審査専門官 
橋本桃彦

公正取引委員会のHPはこちら

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「公正取引委員会審査官」
はこんな仕事です

日本は自由な市場経済だが、一部の企業が利権を牛耳ることがないよう、独占禁止法が設けられている。公正取引委員会は内閣府の組織で、経済取引において独占や談合、不公正な取引や広告などが行われていないかを厳しくチェックするためにある。審査官は、マーケットのリサーチや消費者からの通報を基に疑いのある企業を審査し、必要なときは会社への立ち入り調査も実施。取引に関する書類調査、事情聴取の上で違反行為を洗い出し、勧告や審判を行う。大学の法学部出身者が「国家公務員採用試験」を受けて就くことが多い。

「公正取引委員会審査官」について詳しく見る