【シゴトを知ろう】建築模型アーティスト 〜番外編〜

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【シゴトを知ろう】建築模型アーティスト 〜番外編〜

2016.12.20

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】建築模型アーティスト 〜番外編〜

「【シゴトを知ろう】建築模型アーティスト 編」では、山城デザインで模型を制作されている竹澤さんに、建築模型アーティストのお仕事について伺いました。顧客のイメージを丁寧にくみ取り、それを実現させるためにいろいろな工夫をされていることが、竹澤さんのお話を聞いて大変よく分かりました。

こちらの記事では番外編として、建築模型アーティストならではの「あるある」についてお話を伺ってみました!

この記事をまとめると

  • 脳内で建物を模型に変換してしまうことがある
  • 建築模型アーティストは、日用品も使って模型制作をしている
  • 模型で取り入れたデザインが、実際の建物に使われることもある

何でも模型でイメージしてしまう!?

――建築模型アーティストならではの「あるある」なことを教えてください。

街を歩いていて建物を見ると、「模型にするなら……」と考えてしまいます。この建物は模型にするのは難しそうだとか、模型でつくるならばどの材料を使って、どのような方法でつくろうかな、と脳内で勝手に模型に変換してしまいます。


――ほかにも「あるある」なことはありますか?

完成した模型を納品する際、お客様のところに伺って、最後にご確認いただくのですが、模型を箱から出した瞬間、模型が正確にできているのか確認するより前に、その模型を見てデザインの検討が始まってしまうときがあります。私がいることも忘れられてしまっているかのように、議論が白熱してしまい、帰る訳にもいかず、どうしていいか分からなくなることがあります。ただ、模型を見て、イメージが湧いたという証拠なので、大変うれしいことでもあります。

日用品もうまく模型制作に取り入れる!

「日用品も模型制作に取り入れることがある」と話す竹澤さん

「日用品も模型制作に取り入れることがある」と話す竹澤さん

――休みの日の「あるある」なことはありますか?

時間があると東急ハンズなどに行って、模型に使えそうな材料を探します。そのような所で見つけた用途が違うものを、模型制作に取り入れることも、よくあります。例えば、中に入っているカゴをハンドルで回して野菜の水をきる「野菜の水切り」がありますが、それを模型制作に取り入れています。それを使って、建築物の周りに置く模型の木を制作しているんです。

この葉の部分は市販されているスポンジでできていて、それを模型にあった色に染めるのですが、この作業が大変手間がかかります。染める工程は、ペンキの中につけこんで、絞って、乾かすというものなのですが、染み込ませ過ぎてもうまくいかなかったり、あまり染み込ませない状態でも薄くて色が乗っていなかったり、いい塩梅を出すのが難しい作業です。このスポンジを水切りにいれてみたところ、余分なペンキが飛んで、染み込み具合が丁度よく、作業効率が上がるという結果になりました。

模型のデザインが、建物に採用されるときもある!

――では、一般の方に言うと驚かれる業界の常識などありますか?

模型で取り入れたデザインが、そのまま建物に反映されるということがよくあります。例えば、タイルの色味など、模型のものがお客様の最初のイメージとは違うことがあるのですが、実際に模型で見るとこの色のほうがいいと感じていただき、その色が採用されるということがあります。

また、形状的に図面ではまだうまく収まっていないことがあるのですが、模型では形にしないといけないので、こちらの判断で勝手に収める場合があります。それが実際に使われることもあるのです。模型に刺さった待ち針が採用された「数寄屋橋交番」は有名な話です。そのように、模型はただ完成系のミニチュアを制作するというだけではなく、建築家と共に制作しているという面もあります。


――最後に、お仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。

六本木ヒルズに「大屋根プラザ」という透明のガラスの屋根がかかった場所があるのですが、そこの模型をつくったことが大変印象に残っています。この屋根は、六本木ヒルズができた後に新たにつけられたものなので、ガラスの屋根の模型を建物に合わせてつくるという点が難しかったのと、あった場合となかった場合で検討できるように取り外し可能な仕様にしてほしいという要望があり、つくり方を試行錯誤したという点で、大変でした。また、シンボルとなるような場所に関われるのが大変うれしかったので、とても印象に残っていますね。



模型で取り入れたデザインが、実際の建物に反映される場合があるなんて驚きですよね。そのぐらい、建築にとって模型制作は重要な制作過程であるということがよく分かりました。

建築模型アーティストに興味が湧いた人は、一度簡単な模型づくりから始めてみるとおもしろいかもしれませんよ。

【profile】株式会社山城デザイン 模型制作室 竹澤利勝

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「建築模型アーティスト」
はこんな仕事です

建築模型アーティストはビルや住宅などの設計図を基に、建築の模型をつくる専門家だ。設計図だけでは分かりにくい建造物を模型で立体化することで、より完成品のイメージをつかみやすくする。模型には、ビルや住宅、商業施設などの建物のほか、周辺の地形を含むジオラマもあり、主にプレゼンテーション、展示、実験などに使用される。最近では、模型と一緒にコンピュータ画面に描くCGを併用することも増えている。民間の技能認定試験もあり、通信教育などで学ぶことが可能だ。

「建築模型アーティスト」について詳しく見る