【シゴトを知ろう】日本舞踊家 編

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【シゴトを知ろう】日本舞踊家 編

2016.12.26

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】日本舞踊家 編

「日本舞踊」と聞くと、どんな印象を持ちますか? きらびやかに着飾った白塗りの舞妓さんや、豪華な装飾がほどこされた舞台などを連想する人が多いのではないでしょうか。そんな日本舞踊を生業としている「日本舞踊家」は、少し遠い存在に感じてしまう人もいるかもしれませんね。
今回は、日本舞踊の流派の1つである「波島流」の家元・波島陽子さんに舞踊家としてのお仕事の内容と、日本舞踊の魅力などについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 日本舞踊の稽古は個人に合わせた教え方がある
  • 「名取り」になるには、努力だけでなく素質も必要
  • 日本舞踊は優しさや思いやりの気持ちを養ってくれる

1人1人の性格に合わせて教えることが大切

――まず、お仕事の内容と、1日のおおまかなスケジュールを教えてください。

浅草に教室を構え、一般の方を中心に日本舞踊を教えています。そのかたわら、ホテルでのディナーショーに出演したり、新しい振り付けを考えたりなどをしています。
教室は月曜日と水曜日を除く曜日の、9時から21時まで開いており、生徒さんたちには都合の良い時間にお稽古に来ていただいています。生徒さんがたくさんいらっしゃる日もあれば、数人のみ、という日もあるので、お稽古をする時間も日によって大きく変わります。お稽古が3時間のみで終わる日もあれば、反対に8時間以上教える日もあります。


――どのようなときにやりがいを感じることが多いでしょう?

生徒さんが上達し、理想に近い踊りができるようになった時はとても嬉しく感じます。
また、公演などに特別ゲストとして招かれて、生徒さん数人とともに出演する時も幸せを感じますね。生徒さんがきれいな着物をまとい、華やかな出で立ちで舞台に立っているのを見ると、それだけで満たされたような気分になります。


――お仕事をするなかで、どんなことが大変だと感じられますか?

当たり前ですが生徒さんは1人1人性格も違うので、誰に対しても同じ教え方をするわけにはいきません。その方の性格に合わせて教えることで、皆さん早く上達する傾向があります。その方の性格を考慮しつつ、どうしたらうまく教えることができるかと、頭を悩ませることは多いです。

感性や人格を磨くべく、努力してほしい

――どのようなきっかけで日本舞踊を始められましたか?

小さい頃から時代劇が大好きで、テレビの大河ドラマは欠かさず見ていました。演劇の世界に憧れてはいたものの、父を早くに亡くしたということもあり、家族を支えるため地元である秋田で事務員の仕事をしていました。しかし、弟が一人立ちしたのをきっかけに、思い切って上京して都内にある小さな劇団に入団したんです。それが24歳の頃のこと。その劇団では、劇団員の方がお芝居の練習をしているだけでなく、一般の方を対象にした日本舞踊の教室も開いていました。教室の手伝いをしつつ、お芝居と日本舞踊を習う生活を送るうちに、基礎をすっかり身につけることができました。


――高校生のときに経験したどんなことが、現在のお仕事である日本舞踊家につながっていると思いますか?

高校が自宅からバスで約30分かかる遠方にあり、また、夕方6時には帰りのバスがなくなってしまうので、部活動などに入ることはできませんでした。でも油絵を描くことが好きで、休日などには自宅周辺で見つけた野の花などを描いていました。
日本舞踊の振り付けを考える際、振り付けの内容を絵で描きます。それは「舞譜」と呼ばれるものなのですが、昔から絵が好きだったためか、振り付けを絵で表現することにあまり苦労せずに済んでいます。

――どのような人が日本舞踊家に向いていると思いますか?

日本舞踊家になるためには、まず「名取り」(一定の技能を修得し、家元から芸名を名乗ることを許された人)にならなくてはいけません。「名取り」には誰もがなれるものではなく、感性や人格などが優れていないとなれない場合があります。内面が美しいことはさることながら、感性や人格を磨くべく、普段から努力できる人が向いているのではないでしょうか。


――最後に、これを読んでいる高校生に向けて、メッセージをお願いします。

日本舞踊の世界は、日常とはかけ離れた夢のような世界です。日本舞踊を踊ることで、癒されたり、ときめいたりします。また、習ううちに所作が美しくなるのはもちろんのこと、人としての”深み”も身につくと思います
高校生の皆さんの中には、スマートフォンをよく使うという方もいるかもしれませんが、スマートフォンの使い過ぎは人から考える力や、思いやりの気持ちを徐々に奪うような気がします。そういう意味では、日本舞踊はスマートフォンとは対極にあるもの。優しさや思いやりの気持ちを養ってくれるものだと思うので、興味のある方はぜひ日本舞踊の世界に入ってみてくださいね。


日本舞踊の“技”と”心”は、簡単には身につけることはできません。また、必ず「名取り」になれる保証はないという厳しい一面もあります。しかしながらも、習ううちに所作や人格に磨きがかかると言われる日本舞踊。趣味としてであっても身につけることで、得るものは大きいのではないでしょうか。


【profile】波島陽子日本舞踊教室 家元 波島陽子
http://www.namishima.jp/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「日本舞踊家(にほんぶようか)」
はこんな仕事です

舞踊家として芸を披露するのはもちろん、弟子や生徒をとって指導に当たり、日本舞踊を継承する仕事。歌舞伎舞踊、上方舞、京舞、民謡舞踊などの古典舞踊と、それらから派生した創作舞踊など、流派は数百にも及ぶ。西川流、藤間流、坂東流、花柳流、若柳流など伝統的な代表流派では現在、約5000人の日本舞踊家が活躍している。どの流派へ進むかを決め、師匠の元に入門するか教室の門弟としてスタートする。各流派それぞれに受け継がれる型を体得して踊りを磨き、名取や師範名取に認められたら指導者として活動できる。

「日本舞踊家(にほんぶようか)」について詳しく見る