【シゴトを知ろう】レンジャー ~番外編~

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【シゴトを知ろう】レンジャー ~番外編~

2016.12.20

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】レンジャー ~番外編~

レンジャーとして、日々野鳥を観察している公益財団法人日本野鳥の会の嶋村早樹さん。野鳥たちの行動を細かく観察することで、その周辺の自然の本当の姿が見えてくるのだとか。観察のときに注目しているポイントや日頃の情報収集方法まで、知られざるお仕事の裏側を伺いました。

この記事をまとめると

  • 街中でもレンジャーとしての情報収集は欠かさない
  • 鳥のささいな行動が、自然の本当の姿を教えてくれる
  • 野鳥の観察方法は人それぞれ自由でOK

街中でも情報収集は欠かさない

写真提供:公財 野鳥の会

写真提供:公財 野鳥の会

――普段街中にいるときも野鳥を観察したり、情報収集をされたりしているのでしょうか?

そうですね。でも「野鳥の観察をしよう」と意気込んでいるわけではなく、「出かけるついでに野鳥を観察してみよう」くらいの気軽なイメージです。通勤中・通学中・買い物中に見つけた鳥に気がついたら目が行っているという感じですね。
街中にいる鳥というとスズメやハト、カラスなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はそれだけじゃないんです。シジュウカラやメジロなども、街中の至るところにいるんですよ。


――そうなんですね! 街中では、どんなところにポイントをおいて観察されているのですか?

時期による鳥の種類の違いですね。季節によって、観察できる鳥の種類は全く違います。例えばツバメは渡り鳥なので、3月の終わりくらいになると見られるようになります。そういう鳥をながめながら「今年も春が来たんだなあ」という気持ちにひたったりしていますね。


――野鳥の観察は、意外と気軽にできるものなんですね。

そうなんです。高原や山に出かけないといけないとか、大きな双眼鏡を持っていないといけないとか、そういうことはありません。手ぶらで気軽に観察を始めてみてください。

鳥のささいな行動が、自然の本当の姿を教えてくれる

写真提供:公財 野鳥の会

写真提供:公財 野鳥の会

――レンジャーのお仕事では鳥の行動を観察、記録されているとのことでしたが、具体的にはどんなところに注目されているのでしょうか?

鳥の行動全てに注目しています。鳥は本当に予測もつかない行動をするんです。以前にテニスボールで遊んでいるカラスを見たときは衝撃でした。急にボールを持って飛んで来て、投げては拾ってを繰り返し遊んでいたんです。純粋に「鳥っておもしろい」と思いましたね。

私が最初に好きになった鳥はヤマガラという小鳥なんですけど、エサを取って来てくちばしでコツンコツンと殻を割ったり、そのあと木に隠したりしているのが面白くて、そこから興味を持つようになりました。それから、鳥のさまざまな行動を見るようになりましたね。


――日本野鳥の会の会員として、野鳥と自然の保護を掲げられているとのことでしたが、こういった観察はその目標にどのようにつながっているのでしょうか?

こういう日々のささいな行動を観察、記録しておくことが、自然について理解を深め、環境を保護することにつながります。
例えば、ヤマガラがエサを隠している姿を見かけたら、そこには食べ物となる植物があること、ヤマガラが暮らすことのできる自然環境があることが分かります。

自然の本当の姿は、普段そこで生活している鳥たちが一番よく知っているはずなんです。だから日々の調査では、鳥たちの小さな行動も見逃さないようにしています。


――鳥にも性格があるんですか?

ありますよ。冬になると混群(こんぐん)と言って違う種類の小鳥たちが集まることがあるのですが、鳥ごとに個性がありますね。一番乗りで勢いよく入って来る鳥がいれば、様子を見ながら集まって来る鳥や、最後にのんびりついて来るマイペースな鳥もいたりして。遠くから見ていると混群ですけど、よくよく観察してみるとそんな個性が発見できておもしろいですよ。

週末には野鳥の観察会も開催

――野鳥の観察会を開催されているとのことでしたが、どんな観察を行っているのですか?

野鳥の観察方法には正解はありませんし、本当にいろいろな観察方法をする人がいます。しいて言えば、自分が“グッとくる”ポイントを見つけて、それに沿って鳥を観察することですかね。
そのポイントは本当に人それぞれ。カラフルな美しい鳥を見たいという人もいれば、希少な種類の鳥を見つける事が楽しみという人もいます。たくさんの鳥を見ているうちに自分が興味を持つポイントがどこなのかが分かってくるはずなので、鳥の色や形、行動、鳴き声など、いろいろな視点で見てもらうようにしています。


――野鳥観察の際、オススメしている服装や持ち物はありますか?

街中で見るぶんには普段着で十分ですが、山に行くときは動きやすくてなるべく肌を出さない服装、足元は登山靴が必要です。また、干潟での観察にはバードウォッチング長靴がとても便利です。双眼鏡や図鑑があると、より観察を楽しめると思いますよ。でもあまり身構えず、まずはおもしろいと思った野鳥に目を向けることから始めてみてください。


野鳥の魅力について、生き生きと語ってくださった嶋村さん。何気なく歩いている道にも、野鳥たちが生活している場所があるかもしれません。少し足を止めて、彼らの行動を観察してみてはいかがでしょうか。


【profile】(公財)日本野鳥の会 レンジャー 嶋村早樹
 写真提供:(1、2、3枚目)公財 野鳥の会

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「レンジャー」
はこんな仕事です

別名を自然保護官と呼び、主に国立公園で自然保護のためのさまざまな業務に携わる環境省のスタッフを指す。アメリカの国立公園を管理する「パークレンジャー」にならって設置された。国立公園の公園内や周辺の自然環境を守るために、自然公園法などの法律に基づいて自然破壊の恐れのある開発事業の許認可などの判断を行う。また、公園内の環境保護のための調査や巡回も重要な仕事である。国家公務員の試験に合格して環境省に採用され、さらに各地の環境事務所に配属されて初めてレンジャーとして活動できる。

「レンジャー」について詳しく見る