【シゴトを知ろう】動物看護師 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】動物看護師 ~番外編~

2016.12.21

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】動物看護師  ~番外編~

埼玉県のみずほ台動物病院にて、動物看護師として勤める小嶋 哲也さんは、語り口調の優しい、柔和な雰囲気の方。時に辛く、悲しいシーンに直面することもある医療従事者とは、かけ離れた印象を感じさせます。しかし、その雰囲気は日々の心がけにより培われたもの。動物看護師としての仕事の内容を詳しく伺うと同時に、その“心がけ”についてお話いただきました。

この記事をまとめると

  • 病院にやってきた動物には、最初に「バイタルチェック」をする
  • 動物の体を固定する「保定」は必須スキル
  • 意外にも、”おもてなし”は重要なスキル

動物看護師に求められる具体的なスキルとは?

――動物は言葉を話せないため、具合が悪くてもなかなか気がつけないこともあるかと思います。飼い主さんはペットのどのような症状を見て、動物病院に来るのでしょう?

食事を食べなくなる、おしっこの色がおかしいといった明らかにいつもと違う様子を見て、病院にいらっしゃる方が多いです。しかし中には、「病気の兆候は見えないけれど、念のため健康診断をしてほしい」と言って病院に来られる飼い主さんもいます。


――具合が悪い犬や猫が病院に来た時、一番最初に接する動物看護師の方は、どのような対処をするのでしょう?

「バイタルチェック」と呼ばれる医療行為を行います。内容は、ワンちゃんや猫ちゃんの体に触れて、体温や脈拍、血圧をチェックすること。それらの結果をまとめて獣医師に伝えることで、獣医師はスムーズに治療を進めることができます。ただ、「バイタルチェック」にあまり時間をかけすぎると、その間に症状が進んでしまう場合もあるので、素早く行う必要があります。また、病院という不慣れな環境で、知らない人間に触られたことで、ひどく緊張してしまう動物もいます。緊張から血圧や血糖値が上昇し、その後行われる血液検査の結果が変わってしまうこともあるので、初めて来院した動物には極力触らないようにすることもあります。


――「バイタルチェック」のほか、動物看護師に求められるスキルにはどのようなものがあるのでしょう?

さまざまなスキルが必要ですが、なかでも「保定」は重要なスキルと言えます。「保定」とは、獣医師が採血や注射をする際、犬や猫が動いたりしないよう、体を固定することです。犬と猫で保定の仕方は異なります。犬の場合は肩や腰のあたりを抱きかかえるようにしますが、猫は体が柔らかいため、肩や腰を抱えるだけだと動いてしまいます。猫は体を包まれることで安心するという性質があるので、バスタオルなどですっぽりと体を覆ってしまうことが多いです。

コミュニケーションを円滑にする「待機の笑顔」

――飼い主に食事の内容などについてアドバイスすることもあるそうですね。アドバイスにはどのようなものがあるのでしょう?

食事に米などの単品のみを与え続けてしまう方や、高栄養だけれど動物にはあまり適さない、レバーなどを与えている方がいらっしゃいます。ペットのために良かれと思ってやっていらっしゃる方がほとんどなのですが、ペットの健康が害されてしまう可能性もあるため、彼らにどのような栄養素が必要なのかを伝えた上で、食事の内容を具体的に指導させていただいています。


――相手の気分を害さないように指導することは、意外と難しいのでは?

そうですね。頭ごなしに話をするのではなく、なぜその食事を与えているのかの経緯や与えている目的を聞くようにしています。相手の話を聞いたうえで丁寧にアドバイスをすれば、飼い主を傷つけたり嫌な気持ちにさせることが少ないのではないかと思います。


――そのほか、お仕事をする際に心がけたり、気をつけたりしていることがあれば教えてください。

飼い主さんとしっかりコミュニケーションをとることで、動物の治療がうまくいくことが多いので、動物看護師は飼い主さんにとって話しやすい存在でなくてはなりません。基本的なことかもしれませんが、髪型や服装の清潔感はいつもキープしています。また、医療の現場では「待機の笑顔」と呼ばれる、口角を少し上げつつ目尻を下げた、柔らかい表情を保つことを心がけています。


日々多くの人と接する動物看護師には、“おもてなし”のスキルも求められるとのこと。実際、小嶋さんが勤めるみずほ台病院では、病院への就職が決まった学生さんには、必ず“接遇(接客能力)”の本を読んでもらっているそうです。ちなみに接遇とは、相手を思いやりつつ、もてなす気持ちを持って対応することを指します。動物看護師がきちんとした態度で接してくれるからこそ、飼い主さんは安心してペットを託すことができるもの。飼い主さんの安心とペットの健康を一番に考えているからこその、動物看護師ならではのスキルですね。


【Profile】みずほ台動物病院 動物看護師 小嶋 哲也

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「動物看護士(師)」
はこんな仕事です

獣医師の指示の下で、動物の診療や治療の補助をする仕事。そのほかにも、入院中の動物の世話をしたり、獣医師と飼い主との間の橋渡しをしたり、受け付けや薬品の発注などの事務作業も担当するなど、仕事の範囲は広い。勤務先によってはブラッシング、シャンプー、歯・爪・耳の手入れといったグルーミングを行うことも。主な資格に、2011年に設立された動物看護師統一認定機構による「認定動物看護師」がある。これは民間資格だが、公的資格化に向けた活動が進められている。

「動物看護士(師)」について詳しく見る