【シゴトを知ろう】テーマパークスタッフ 〜番外編〜
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「【シゴトを知ろう】~テーマパークスタッフ 編」では、東京・浅草にある遊園地「浅草花やしき」で働く今村達郎さんに、お仕事内容や魅力について伺いました。記事を読んで、テーマパークという楽しい空間で働くことに関心を持った人もいると思います。
そこで、こちらの記事では番外編として、お仕事の「あるある」や、知られざる一面についてお話を伺いました。
この記事をまとめると
- ほかのお店の接客態度や、他の遊園地のアトラクションは気になる
- 仕事中そんなそぶりを見せなくても、意外とインドアなスタッフもいる
- アルバイトが「質問がしやすい」と言ってくれることに、やりがいを感じる
たまにアナウンスの間違いをしてしまうことも……。
――遊園地のスタッフのお仕事ならではの、仕事上の「あるある」を教えてください。
花やしきの場合、スタッフは毎日違うアトラクションに配置されます。そのため、ときどきアナウンスの間違いをしてしまうこともあります。メリーゴーランドのアナウンスなのに、「スワン(※)にご乗車いただき、誠にありがとうございます」と言ってしまったりするんですよ(笑)。
※「スワン」…… 花やしきにある白鳥型の乗り物。
――お仕事とリンクする、お休みの日にありがちな「あるある」はありますか?
プライベートでお店に行ったときは、店員さんの接客態度や話し方は気になってしまいます。また、他の遊園地に遊びにいくと、アトラクションがどうやって動いているのか、センサーはどこに付いているのか、考えたり、探したりしてしまいます。あとは、「こういうのがあったら楽しいだろうなぁ」と思える企画・イベントを目にしたときは、アイデアを参考にさせていただいていますね。
遊園地のスタッフには、意外とインドアな人もいる
――遊園地のスタッフには、どんな性格の方が多いんでしょうか?
遊園地のスタッフというと、スポーツをしたり、旅行に行ったり、「アウトドア」的な趣味を持っている人が多いような気がしますよね。でも自分の周囲を見ると、意外と、ゲームやプラモデルといった「インドア」な趣味を持った方もいるんです。ただ、そういった人でも園内を動きまわって接客をしているので、仕事中は全くインドアな感じには見えません。
――花やしきさんは、日本最古の遊園地(※江戸時代末期嘉永6年(1853年)に「花園」として誕生)として有名ですね。「最古の遊園地らしさ」を感じることはありますか?
「ローラーコースター」というアトラクションには、「60+3」というステッカーが貼ってあります。つまり「63才」であることを示していて、ステッカーを見ると歴史を感じますね。あとは、アトラクションの入り口のところに、「1900年代にできたアトラクションです」と書いてあったり、パンフレットに「花やしきが誕生した1853年は、『ペリー来航』の年です」と書いてあるのを見ると、最古の遊園地なんだなと思います。
アルバイトから正社員になった日のことは、一番の思い出
――最後にお仕事の中で、一番の思い出を教えてください。
私は花やしきで正社員登用されるまで、アルバイトとして働いていました。「アルバイトから社員になった日」は、私にとって思い出深い日です。朝礼で、「今日から社員になります」とみなさんにあいさつをしたのですが、反対する人もいるのではないかと不安に感じていました。でも、「応援しているよ」などと声をかけていただけて、ホッとするのと同時に、うれしく感じたのを覚えています。また、アルバイトスタッフが「今村さんが社員だから、質問がしやすい」と言ってくれていることにも、やりがいを感じています。
テーマパークによっては、アルバイトスタッフも募集しています。仕事内容に興味を持った人は、まずは今村さんのように、アルバイトから始めてみるのもいいかもしれません。あなたも、ぜひお客様を笑顔にさせるテーマパークスタッフとして、働いてみてはいかがでしょうか?
【profile】浅草花やしき 遊園地事業部 遊園地チーム 運営担当 今村達郎
【取材協力】浅草花やしき
http://www.hanayashiki.net/
この記事のテーマ
「旅行・ホテル・ブライダル・観光」を解説
目指す業界の専門知識を学び、パソコンなどのスキルを身につけます。旅行・観光では資格取得や採用試験対策、ホテル・ブライダルでは、現地実習を通して実践力を養う研修が多く含まれます。共通して求められるのは、ゲストに非日常のサービスや空間を提供する接客技術やサービス精神。不規則な勤務に対応できる体力の養成も求められます。
この記事で取り上げた
「テーマパークスタッフ」
はこんな仕事です
アトラクションの誘導や食事・グッズの販売、清掃など、テーマパークを運営する上で必要となるさまざまな業務を担当する。笑顔と接客マナーは当然のこと、清潔で夢のある園内の空間をつくり、来場者に楽しんでもらえるように努めるのも仕事の一つだ。客と直接関わる業務以外にも、設備や装置の点検など「裏方」と呼ばれる仕事もある。裏方は表には出ないが、客の安全に関わる仕事が多く責任は大きい。いずれもテーマパークで働く以上、客が楽しめることを第一に心がけることが大切だ。
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