【シゴトを知ろう】保健師 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】保健師 編

2017.01.04

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】保健師 編

国家資格が必要で、自治体や企業、学校などに属して病気やけがを予防するための指導を行う「保健師」。身近な存在であるにも関わらず、具体的にはどんなお仕事をしているのか、知らない人が多い仕事でもあります。
そこで、ライフステージに応じて働き方を変えながらも、長年、保健師として活躍してる田篠晶子さんに、保健師の役割ややりがいについて聞いて来ました。

この記事をまとめると

  • 赤ちゃんからお年寄りまで。健康づくりを前向きに支えるのが保健師の仕事
  • 医療に関わる仕事に興味を抱いたのは、高校生の時に膝を痛めたのがきっかけ
  • 与えられた役割だけでなく、自ら考えて行動していく自発性が大切

公務員から民間企業へ。関わり方を変えながら保健師を継続

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

保健師は一言で言うと、赤ちゃんからお年寄りまでの健康づくりのお手伝いをする仕事です。さらに大きく分けると、「地域保健」「学校保健」「産業保健」の3つの分野に分かれています。

「地域保健」は、行政などに所属して働きます。乳幼児健診や感染予防、生活習慣病予防、精神保健、介護予防など、幅広く地域の健康づくりを行います。保健師の約7割が地域の行政保健師として働いています。
「学校保健」は、学生や職員の健康管理を行います。
そして「産業保健」は、企業で働く人たちの健康管理・増進に当たります。近年では、生活習慣病やメンタルヘルス(心の健康)への関わりが重要となり、産業保健でのニーズが高まってきました。

看護師国家試験に合格し、さらに所定の保健師養成課程(1年以上)などを修了して保健師国家試験に合格しなければ、保健師になることはできません。逆にいえば、保健師はみな看護師の資格を持っていることは、意外と知られていないかもしれませんね。

私の場合、最初の6年間は市役所の保健センターの保健師として勤めていました。
その後結婚・出産を経て、企業の健康管理室(保健室のようなもの)で9年間勤務し、今はフリーの保健師として一般企業で保健指導を行っています。健康アンケートや健診データを踏まえて、健康づくりの相談やアドバイスを行うのが主な仕事内容です。

<一日のスケジュール>
9:00 相談業務
12:00 ランチ
13:00 再び相談業務
16:00 終業
※子育て中のため、勤務時間を短縮しています。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

とても前向きな仕事だと思っています。病気やケガを直接的に治すのではなく、予防する方法に自らが気付いて実行・継続できるようにサポートする、健康づくりのやる気スイッチをONにするような、創造的な仕事だといえるのではないでしょうか。

例えば、以前働いていた会社では、産業医(企業で労働者の健康管理などを行う医師)や社内衛生委員とチームを組み、社員の健康維持のための施策を行っていました。健診で問題のある方の個人面談、運動教室の実施、食堂とのヘルシーメニューの開発、社内Webサイトでの健康情報の提供といったことです。
それにより、社員のみなさんの健康診断結果が改善し、健康ムードも高まりました。

また、市役所時代に関わっていた不登校のお子さんが、その後、就職してお母さんを助けていると連絡をくれた時は本当にうれしかったです。地域保健では長いスパンで関わることが多く、地域と共に保健師も成長していくような感じでした。
辛い場面に寄り添うこともありますが、解決の糸口が見えて対象者に笑顔が戻った時はとてもうれしく、やりがいを感じます。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

保健師になりたてだった頃、障害があるお子さんのお母さんから自分の代わりに現状を両親に伝えてほしいと頼まれたことがありました。
障害がある方とその家族のサポートは保健師の役割なので、冷静に伝えなければいけないとは分かっていても、経験不足もあってうまく伝えることができませんでした……。辛かったというより、経験の多寡に関わらず専門職として求められるハードルは高いんだということを実感しました。

医療への関心が膨らんだのは高校時代。きっかけは膝の手術

じっくりと考えながら保健師のお仕事について話をしてくださった田篠さん

じっくりと考えながら保健師のお仕事について話をしてくださった田篠さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

そもそもは、高校生の時に養護教諭になりたくて看護科へ進みました。実習した大学病院で糖尿病患者さんの担当になった時、「こんなに恐ろしい病気だとは思わなかった。もっと早く知っていればよかった」と言われたことが、保健師を目指した一つのきっかけかもしれません。

病気が重症化して足を切断しなければならないような状況になると、みんな悔しい思いをするんです。「こんなはずじゃなかった」と。だから、そうなる前に手助けができる仕事に携わりたいと思うようになりました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

看護系短大では3年間、看護師の資格を取るために学びました。1年目は基礎科目、2年目からは実習、3年目は卒業研究と実習をしながら、国家試験のための勉強をしました。
看護師資格取得後、さらに養護教諭の資格を取るために進学し、1年間勉強しました。その後さらに、保健師の資格を取るために1年間専門学校へも行ったんです。

もう20年くらい前のことだし、私の場合は少し遠回りをしてしまいましたが、今は4年制の医療系大学で学んで、看護師と保健師の受験資格を同時に得るのが一番シンプルな方法かもしれません。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代はずっとバスケットボール部だったのですが、足を傷めて膝の手術をしました。
その時にお世話になった保健の先生の影響で養護教諭になりたいと思ったのが、医療系への憧れを抱いた最初だったように思います。

バスケで培った「やりぬく力」が、保健師の仕事の底力に

Q7. どういう人が保健師に向いていると思いますか?

自分で考えて行動し、ゼロからつくり出していくことができる人ではないでしょうか。
いろんな事柄、人をつないでいく力も必要だと思います。前例のないことでも、「あの人にお願いしよう」「こんな情報を盛り込もう」と柔軟に考えて行動することが必要ですから。

そして一番大切なのは、人の話をちゃんと聞けることです。保健師にとって、「傾聴」はとても大切な要素です。上から目線で指示するのではなく、耳を傾けることでその人自身に気付いてもらう。健康づくりは毎日のことだから、自らが気付いて行動しないと何も変わらないですからね。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

一つのことをやり抜く経験をしてほしいと思います。
私の場合は、バスケットボールに真剣に取り組んでいたのですが、今でも「あの時のしんどさに比べたらまだ頑張れる」と思うことがあります。辛抱強さを養うよい経験だったと思いますね。


医療系の分野には、さまざまな職種や資格があります。田篠さんの場合、資格取得のための勉強を重ねるうちに、自身の進みたい方向を定めることができたそうです。
今は目指す道に迷っている人も、まずは行動を起こすことで、視界がクリアになることもあるかもしれませんね。


【profile】保健師 田篠晶子

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「保健師」
はこんな仕事です

保健師は、人々が健康な生活が送れるよう、病気予防や健康管理の指導を行う仕事。勤務先としては市町村が多く、地域の身近な健康相談係として、妊婦や赤ちゃん、高齢者などを対象に幅広く指導を行っている。さらに、障がい者や難病の患者を対象とした保健所での勤務、一般企業の労働者、学生や教職員を対象とした保健業務など、活躍の場は幅広い。今後の高齢化や、生活習慣病予防をはじめ健康への関心が高まるなか、保健師が必要とされる場が増えるだろう。

「保健師」について詳しく見る