【シゴトを知ろう】麻薬取締官 編

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【シゴトを知ろう】麻薬取締官 編

2016.12.21

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】麻薬取締官 編

「マトリ」とも呼ばれる麻薬取締官。テレビやドラマなどで何となく存在は知っているものの、実際の仕事となるとどんなことをやっているのかよく知らないという人が多いのではないでしょうか。今回は、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部に所属するAさんに、麻薬取締官の仕事についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 違法薬物の捜査から医療麻薬の監督指導、鑑定まで活動は多岐に渡る
  • タフな仕事だが大きな達成感を得られる
  • 薬剤師免許取得者が6割、公務員試験合格者が4割

麻薬全般について取り締まりから行政指導、鑑定まで幅広く行う

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
麻薬取締官の職務は、大きく4つの部門に分かれています。麻薬の乱用を取り締まる「捜査」、医療用として取り扱う麻薬などの使用許可・監視などを行う「調査総務」、海外との情報交換や国際会議などの分野を受け持つ「国際情報」、麻薬成分の鑑定を行う「鑑定」です。
私は新卒で入局し、捜査課・総務課などを歴任し、現在は調査総務課で主に麻薬の許認可に携わっています。全国転勤があり、数年毎に配置替えがあります。
人員規模がもっとも大きいのは捜査課です。勤務時間は、若手は朝8:30までに出勤し、17:15が終業ということになっていますが、捜査は相手の行動次第なので、実際は時間も休日も非常に不規則です。
一日のスケジュールですが、朝出勤し、打ち合わせや報告・内偵に必要な機材の持ち出しをし、主に車で現場まで移動します。夜には一度オフィスに戻り、報告等の打ち合わせや書類の作成を行います。
内偵活動は複数班体制を組み、人を入れ替えながら行いますが、複数の事件が重なっている場合は、何日も家に帰らずに張り込みをすることもあります。捜査の期間も1ヶ月くらいで解決するものもあれば、数年かかるものもあり、本当にさまざまです。

 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
丁寧に情報を積み上げた結果、違法薬物を押収できたり、犯罪者を検挙できたりした時には、大きな達成感があります。また、さまざまな情報を分析して真相を究明し、真実に迫っていく「謎解き」は痛快でもあり、事件の全容を明らかにすることにやりがいを感じます。 
 

Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

張り込みや取り調べは長時間、長期間に渡ることも多く、時間や休日が不規則です。また、管轄エリアが関東甲信越と広いため、移動距離が長くなったりなど、体力的に厳しいものがあります。
危険な仕事というイメージがあるかもしれませんが、下調べや体制構築など万全の準備をしているので、リスクは最小限に抑えています。めったなことでは危険な状況に陥ることはありませんね。

堅実な薬剤師志望がひょんなことから麻薬取締官に

※画像はイメージです。

※画像はイメージです。

Q4. どのようなきっかけ・経緯で麻薬取締官という仕事に就きましたか?

実は麻薬取締官には薬剤師免許を持っている人が多く、麻薬取締官の新卒募集をするときは、薬学部に募集をかけることがよくあります。私は大学が薬学部だったので、就職課で偶然そんな「麻薬取締官募集」のチラシを見つけたんです。
薬学部を卒業した後は薬局や製薬会社に勤める人がほとんどという中、面白そう、なんか格好良さそうと、軽い気持ちで応募したのがきっかけです。
薬局へは、薬剤師免許があれば新卒でなくても勤務できるだろうという思いもあり、麻薬取締官に挑戦してみようと考えました。
 
 
Q5. 大学・専門などでは何を学びましたか?
 
私が高校生だった当時は、就職氷河期真っ最中でした。理系の教科が好きだったことと、手に職をつけて専門職を目指そうという思いから、薬学を勉強し薬剤師免許を取得しました。
 

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
私の通っていた高校は部活に熱心な学校でした。少林寺拳法部に所属し、部活に熱中する日々でした。黒帯も持っています。
薬学部に進んだのは、堅実に、という思いからでしたし、薬剤師が麻薬取締官に必要な資格ということは全く知らず、当然、麻薬取締官になろうと思って薬剤師の資格を取ったわけでもありません。人生分からないものですね(笑)。

薬剤師免許保持者が6割、公務員試験合格者が4割

Q7. どういう人が麻薬取締官に向いていると思いますか?
 
まずは精神的にタフな人。少々のことでめげてしまうようでは務まりません。それから体力があって、厳しさのなかにやりがいを見出し、色んなことに情熱と好奇心を持って取り組める人。正義感もあったほうがいいと思います。
麻薬取締官になるにあたって必要な資格は、薬剤師免許を持っていること、もしくは国家公務員試験一般職試験の「行政」「電気・電子・情報」「化学」のいずれかの合格者であることです。
現在働いている、約6割が薬剤師免許保持者、約4割が公務員試験合格者です。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
麻薬取締官は、やりがいのある面白い仕事ですが、特殊な職業ですし、向き不向きがあると思います。麻薬取締官を目指すための勉強というのも特にないですし、薬学部は6年間もありますしね。まずはこういう仕事があることを知ってもらえたら、と思います。
 
 

薬物の専門知識を有し、なおかつ肉体的にハードな捜査もこなすという、ある種の離れ技が要求される麻薬取締官という仕事。今回は「捜査課」でのお仕事を中心に伺いましたが、Aさんが現在携わられている「調査総務課」はじめ、麻薬取締官の仕事は麻薬全般において多岐に渡ります。大変な仕事ですが、私たちが平和に安全に暮らしていくためには不可欠な、非常に重要な仕事であることは間違いありません。 
 
【profile】
厚生労働省 関東信越厚生局麻薬取締部 

厚生労働省 関東信越厚生局麻薬取締部ウェブ

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「麻薬取締官」
はこんな仕事です

麻薬犯罪の取り締まり業務に就く特別司法警察職員。「国家公務員試験」の一般職か「薬剤師」の資格が必要。地方厚生局などに勤務し、覚せい剤やあへん、各種ドラッグの取り締まり、中毒者によって起きた事件捜査、摘発などを行う。入手経路、流通の背景も捜査するため、おとり捜査が認められている。税関や海上保安庁とも協力し、密輸薬物の押収も手掛ける。社会の秩序を守る重要な仕事だが、危険が伴うために逮捕術や射撃訓練が必須。麻薬及び法律上の知識に加え、組織犯罪に立ち向かうチームワークと明晰さが欠かせない。

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