【シゴトを知ろう】救急隊員 編

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【シゴトを知ろう】救急隊員 編

2016.12.01

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】救急隊員 編

119番通報によって、すぐに現場へ駆けつける救急車。現場での素早い救命処置、そして適切な病院への搬送があればこそ、救われる命があります。その役割を担うのが救急隊員です。戸田市消防本部で救急隊員として勤務する松澤奏夢さんに、詳しくお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 人の役に立てることにこそ、大きなやり甲斐がある
  • 仕事は3人1チーム、他隊との連携も必要
  • 救急隊員を目指すための道程は1つではない

救急隊員は人の役に立てる仕事

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

まず、主な仕事として挙げられるのが「救急出場」です。外傷や急病、交通事故などで119番通報が入れば、すぐに現場へ向かいます。現場では呼吸や循環、怪我の程度などを確認して医療機関へ搬送。搬送中も様態変化がないか継続的に観察し、基本的に隊長と隊員、機関員の3名で活動します。

その他にも、学校や一般の方向けに心肺蘇生やAEDの使用方法などを指導する救命講習、書類の作成・確認や、研修などもあり、その間に知識・技術向上のための訓練も欠かせません。

仕事は24時間交代の3部制。中には2部制の消防本部もあります。2部制の場合、朝8:30に出勤すれば、翌日8:30までが勤務。業務時間は22:00までですが、その後も各自で事務処理や訓練等を行っているため、仮眠時間は固定されていません。仮眠時間の間でも、指令がかかればすぐに起きて出場します。

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

何より、現場で直接人の役に立てることが大きなやりがいです。いつもと違う症状がでたり、症状が増悪したりして救急車は呼ばれます。その場で緊急性のある状態に見えなくても病院へ搬送してみたらオペが必要な場合もあります。
そうした状況で、現場での適切な判断、処置が出来たときは救急隊である私もうれしく感じます。

また、現場に居合わせた方(バイスタンダー)の対応によって、迅速に対応できることもあります。以前、20代の男性が店内で倒れて意識がないとの通報で出場しました。現場に到着すると、その場に居合わせた何人かの方が胸骨圧迫を行っていたんです。救急隊が引継いで点滴等を行いながら救急搬送していると、途中で心臓が動き出して呼吸も再開。一命を取り留めました。その後、社会復帰につながっています。こうしたバイスタンダーの対応はとても重要です。そうした連携から「救命の連鎖」がつながり人命救助が果たせたときも、バイスタンダーへの感謝と共にやりがいを感じますね。

Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

24時間勤務なので、夜間の出場が重なったときは大変ですね。仮眠中でも指令が入ったらすぐにスイッチを切り替えて出場します。活動を終えて消防署へ帰る途中、別の指令が入り出場というのも少なくありません。

人命に関わることもあり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)が心配されることもあります。現場によっては強く記憶に残ってしまうことも少なくはありません。そのような場合は、隊のなかで話してストレスを緩和してあげることも。1人ではないので協力し、前を向いて取り組むことができます。

最短ルートで救急救命士への道を選んだ

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

高校時代から、消防士や警察官、自衛隊など、体力系の仕事に就きたいと思っていました。そのような進路を考えていたとき、医療機関が学校の近くにあり、そこに通院・入院している人をよく目にしていたんです。その際、「そのような方のために直接役に立ち、未然に予防、貢献できる仕事がしたい」と考えたのが救急隊員を目指したきっかけです。

高校卒業後は、救急救命士の専門学校に入学し救急救命士の資格を取得。公務員試験にも無事合格し就職後2年目から救急隊配属になりました。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

私は2年制の専門学校に通い、救急救命士の資格取得を目指しました。他にも大学や3年制の専門学校などもありますが、早く仕事に就きたかったので最短ルートである2年制の専門学校を選んだんです。
基本的には救急救命士になるための規定カリキュラムに沿って学びました。救急処置や解剖生理学、病態生理学などを学び、現場を想定した実技訓練もやりました。

卒業時に、国家試験を受け救急救命士の資格を取得。公務員試験にも無事合格でき、間を空けることなく現在の職場に就くことができました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代に消防士、警察官、自衛隊で進路を考えていたので実現はできているかと思います。この仕事に就くまでにつながることとしたら、野球部に所属して体力をつけていたことですかね。それに、救急隊員は現場で活動するうえでの「チームワーク、連携」が大切になってくるのでそういった面でも野球部での経験は今につながっていると思います。

最近は女性救命士も増えている

Q7. どういう人が救急隊員に向いていると思いますか?

現場によって、傷病者の年齢、性別、場所、天候など条件は違います。その人をどうやって現場から搬出するか、どこの病院から選定していくべきかなど考え方に柔軟性は必要です。そして、3人1チームで動くため協調性やチームワークも重要です。現場によっては、消防隊や救助隊と連携し活動することもあります。

布担架で人を運ぶ際などには、やはり体力や強い身体があった方がいいでしょう。しかし、身体は後からでも鍛えられます。また、最近は女性救命士も増えています。体力面はチームで補い合えますし、むしろ相手が女性の場合などは、プライバシーの面から女性救命士がいいシーンも少なくありません。何より、「人の役に立ちたい」という気持ちがあれば、きっと救急隊員として活躍できるはずですよ。

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

私はもともと救急隊員になりたいという思いが強かったので、専門学校で学ぶ進路を選びました。しかし、必ずしも、救急救命士の専門学校に行かなくてはならないわけではありません。消防署に就職してからでも救急救命士の資格は取得できますし、他にも消防、救助、予防業務など多くのやり甲斐のある仕事があります。

もし興味があるなら、防災訓練や救命講習などで救急隊員の仕事を間近で見てみるのもいいかもしれないですよ。「やりたい」という気持ちが芽生えたら、ぜひ救急隊員を目指してみてください。

体力勝負な仕事に思われがちな救急隊員。しかし、実際は講習や事務処理など、その仕事は多岐にわたります。人の命に関わる重要な役割。だからこそ、「救急隊員になりたい」という強い意志が何より求められるのでしょう。

【profile】戸田市消防本部 消防第1課 松澤奏夢

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「救急隊員」
はこんな仕事です

緊急を要する病気・けがの患者が出た場合に119番通報を受けて救急車で出動し、適切な観察と応急処置を行い病院へ搬送する仕事。現場では状況の聴き取りを行いつつ、患者の顔色や脈拍数、血圧のほか、触診して骨折の有無などを確認。その後、「気道確保」「人工呼吸」「胸骨圧迫心マッサージ」「除細動(AEDを用いた心臓のリズムの正常化)」など、救命と悪化防止のための応急処置を行う。同時に受入医療機関を選び連絡を取って搬送。医師に経過、処置の引き継ぎをするところまでが救急隊員の役割となる。

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