【シゴトを知ろう】 植物園職員 編

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【シゴトを知ろう】 植物園職員 編

2016.12.20

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】 植物園職員 編

神代(じんだい)植物公園は東京都調布市にある、都立としては唯一の植物公園。そこで職員として働く徳平友里恵さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 植物の世話と園の運営の両方に関わっている
  • 小学校校庭の雑木林の景色が、今の仕事への原点
  • 今も未来も愛される植物公園を作るために必要なもの

植物公園ならではの多様な植物を、みなさんに楽しんでもらいたい!

温室内に咲くカラフルなベゴニア。見せ方も多彩。

温室内に咲くカラフルなベゴニア。見せ方も多彩。

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
植物たちの成長を見つつ、園の運営や情報発信をするのが仕事です。植物の世話は自分でやる部分も多いですが、専門の外部業者さんもいて、その方々との連携が大切になります。また、季節に合ったイベントなどを考えるのも重要な仕事です。植物公園に興味を持ったたくさんのお客様に来てもらえるように、そして来園した方々が楽しんでいただけるようにと思って働いています

<開園日のスケジュール>
8:15 出社
8:30 朝礼
午前の業務 メールチェック、園内の掲示の確認など
12:00 昼食
午後の業務 植物の世話、イベント類の打ち合わせ・事務作業など
17:30 業務終了

説明掲示に吹き出しをつけたのは徳平さんのアイデア!

説明掲示に吹き出しをつけたのは徳平さんのアイデア!

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
植物公園ならではの珍しい植物との出会いがあり、それについて勉強できるのはすごく楽しいです。また自分で一生懸命考えた園内の掲示物やクイズラリーなどの企画で、みなさんが楽しんで下さると、やりがいを感じます。特におじいちゃんとお孫さんなどのご家族が“何だろうね”と一緒に植物を見ている姿は、こちらまでほのぼのします。家族の触れ合いに植物公園が一役買っていると思うと、嬉しい限りです。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
真夏の温室での作業は正直つらいですね(笑)。温室の中は高温多湿を保っている環境なので汗が雨のように出てきて、しかもそれが乾きませんから。あと、急な大雪や台風などがあると、植物の状態はもちろん、折れた枝などでお客様がケガをしないように園内を走り回ります。 

緑と共存する学校に驚いた、香港からの転校生

Q4. どのようなきっかけ・経緯で植物園職員という仕事に就きましたか?
 
小学校4年生までは香港で暮らしていたんです。香港は土地が狭いこともあり、校庭もビルの合間にあることがほとんどでした。しかし日本の小学校に転校してきて、校庭に雑木林があるのを見て感動しました。学校という施設と植物が同居している様子が、とても新鮮だったんです。それが発端で植物に興味を持つようになり、後に大学は緑化・造園関連の学科を選びました。
 

Q5. 大学では何を学びましたか?

植物の細かい見分け方や、剪定などの技術はもちろんですが、私が主に専攻したのは”ランドスケープデザイン”です。ランドスケープデザインとは、都市の中でのオープンスペースの在り方や、そこに設ける植物の造園の知識などのこと。広くは“森林浴”などに代表される、植物が人にどんな影響を与えるかという、東洋医学に近いものも勉強しましたね。大学で学んだ緑と人の生活との関わりが、今の植物公園での仕事に生きていると思います。

園内の説明をしながらも、気になる剪定箇所があるとサッとハサミを取り出す徳平さん。

園内の説明をしながらも、気になる剪定箇所があるとサッとハサミを取り出す徳平さん。

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

ぼんやりと“植物”に興味を持ってはいて、それで緑化に関する学部のある大学を選んだんですが、高校のころは何の職業に就こうとまでは考えていませんでした。大学に入って造園関係に興味が深まり、植物公園の職員になりました。植物が好きな高校生のみなさんに、この記事で“植物公園の職員という道もあること”を知ってもらえたら嬉しいです。

“今”を見る観察力と“将来”を描く想像力の両輪が必要

徳平さんが担当しリニューアルオープンした大温室

徳平さんが担当しリニューアルオープンした大温室

Q7. どういう人が植物園職員向いていると思いますか?
 
植物公園の特徴は、その広さと多様さだと思います。だからこそ植物の“今”の様子を観察する力と“将来”どのようになっていくかを考える想像力、両方を持っている人が理想ですね。樹木の寿命はとても長いです。植える時に見た目が可愛いからと狭い場所に植えてしまうと、十分に成長しない場合もあります。今も未来も、ずっと人々に愛される植物公園を作っていくのが、私たちの仕事です。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
高校生の頃から職業に明確なビジョンがあったら素晴らしいとは思いますが、今特になくても“そんなに心配しなくていいよ”と言ってあげたいです。私は造園学という学問に出会ったことが職業に繋がりましたが、その前は植物へのぼんやりとした興味でした。大学時代、高校へ教育実習に行った時に学生さんたちには“根拠のない自信を持て”と残したんですよ(笑)。自分の感覚が“いいな”“楽しいな”“素敵だな”と思う方向へ歩みを進めていけば、きっと将来につながる良い出会いがあると思います。
 

植物の多様さや楽しさを多くの人に知ってもらいたいと言う徳平さん。最後に、「高校生の息抜きというと遊園地に出かけることやショッピングなどが多いと思いますが、ぜひ植物公園にも来てください。緑の美しさに癒されますし、“ダースベイダーの花”なんて呼ばれる珍しい植物もたくさんあるので、良い気分転換になると思いますよ」と語ってくれました。進路に悩んだ時は、植物公園を散策しに行ってみるのもいいかもしれませんね。


【profile】神代植物公園 園芸係職員 徳平友里恵

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「植物園職員」
はこんな仕事です

国立・公立、大学付属、民間などの植物園で働くスタッフである。一般の企業や団体組織と同じく、植物を育成管理するスタッフ以外にも、入園受付の窓口スタッフや来場促進のための広報スタッフ、人事・経理・総務などの管理スタッフなどが働いている。また、大学の付属植物園であれば研究スタッフ、民間の植物園であれば園芸商品などの接客販売スタッフなどが加わることもある。求められる能力は、それぞれの部署によって異なるが、来場者と接する部署では、植物に関する知識だけでなく、コミュニケーション能力が重要になる。

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