【シゴトを知ろう】福祉住環境コーディネーター ~番外編~

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【シゴトを知ろう】福祉住環境コーディネーター ~番外編~

2016.12.02

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】福祉住環境コーディネーター ~番外編~

体の不自由な方でも、家庭内で快適な生活ができるようお手伝いする「福祉住環境コーディネーター」のお仕事。今回は番外編として、福祉住環境コーディネーターとして活躍している西山さんに、専門用語や職業あるあるなどについて伺ってみました。

この記事をまとめると

  • 体調管理が重要! 風邪やインフルエンザにかかると、お仕事にも影響が及ぶ
  • 介護保険に対する意識が世代によって違うのは、制度変更によるものかも
  • インターンシップで受け入れた高校生。高齢者や障害を持つ方と向き合ううちに、ある変化が

風邪をひくと、ご利用者さんのお宅に行けないこともある

――業界特有の専門用語などはありますか?

福祉住環境コーディネーターの仕事そのものにこれといった専門用語はありませんが、住宅改修のほとんどが大工仕事なので、工事の際には大工言葉がよく使われます。
例えば、「みずをだしておく」という言葉は「水平にする、水平になるようにする」という意味ですし、「たてりをみる」というのは「鉛直方向(重力の方向・水平面に対して垂直の方向)をみる、真っすぐ立っているのかをみる」といった意味の大工用語です。仕事をしていく中で、こういった言葉にふれる機会は多くあるでしょう。


――業界内で働くにあたり、体調管理や勉強など、特に意識したり制限していることはありますか?

制限しているようなことは特にありませんが、やはり風邪をひくと困ります。ご利用者さんは高齢者の方や身体が弱っている方が多いので。風邪をひいた場合はマスクなどでかなり厳重に対処しますし、訪問する予定があった場合は、キャンセルさせていただくこともあります。
職場の誰かがインフルエンザにかかろうものなら、会社全体で戦々恐々としますね。これは福祉住環境コーディネーターの仕事に関わらず、この福祉業界全体にいえることだと思います。

神様でもないのに、手を合わせて拝まれることも

高齢者の方といっても、世代によってタイプも変わってくる

高齢者の方といっても、世代によってタイプも変わってくる

――仕事にまつわる「あるある」のようなお話はありますか?

ご利用者さんのお宅を訪ねる機会が多くあるんですが、帰り際に食べ物をいただくことがよくあります。「せっかく来てくれたんだから、何か手土産を持って帰ってもらわなきゃ」と思ってくださるんでしょう。
また、神様でもないのに手を合わせて拝まれることもありますよ(笑)。仕事が完了した際、こちらがお金をいただく立場であるにもかかわらず、「ありがとうございました」といって手を合わせてくださるんです。
そういった方は、大正から昭和初期の生まれであることが多いですね。その時代の方たちの、お世話になった人に対する感謝の気持ちの表し方なのかなと思います。

同じご利用者さんでも、団塊世代の方たちはまた少し違いますね。60代後半~70歳くらいの団塊の世代の方たちは、もっとその辺りは厳しいように感じます。
介護保険料を長年払い、現在1割ないし2割負担でお金を払っている団塊世代のご利用者さんにとって、我々とのやりとりはビジネスです。
また、介護保険に対して「積み立ててきた」という意識もあります。ご自身が積み立てた介護保険や商材に支払うお金に対して、私たちの提供するサービスが100%見合っていなくてはいけない、そういった強い意識を感じますね。

戦後、日本には「措置制度」というものがありました。これは簡単に言うと、高齢者や障害を持つ方を国の税金で助ける制度です。それが廃止され、今度は2,000年に介護保険制度を導入。国民が自分たちで介護保険料を支払い、それによって運営するという形になったんです。
世代による意識の違いを感じることがよくありますが、そういった国の制度的な部分もあるのかもしれません。

高齢者や障害者を持つ方と接するうちに、本心からわいてくる「優しさ」

インターンシップで受け入れた高校生からの手紙は大切にファイリング

インターンシップで受け入れた高校生からの手紙は大切にファイリング

――高校生をインターンシップで受け入れているとおっしゃっていましたが、何か高校生とのエピソードはありますか?

私は彼らを受け入れる際、いつも始めに、「働くとか、会社に勤めるというのはどういうことだと思う?」と聞くんです。すると大抵は、「お金を稼ぐ」と答えます。今まで一度も「社会貢献」という言葉が出てきたことはありませんでした。
それはそうですよね、この世界のことを何も知らない子たちですし、「社会貢献」と聞くときれいごとのような響きもある。でも、そういった子たちもこの仕事を手伝っているうちに、自分の中にある「優しさ」に気付いていくようなんです。

これまでは、街中で困っている人を見つけても、無視することができた。けれど、高齢者や障害を持つ方に仕事として真正面から向き合っているうちに、いつしか本心からの「優しさ」がわき出てくるものなんです。自然と「優しくしたい」「優しくしなくちゃ」という気持ちになるんですね。

本人自身も知らないような、自分の内面に宿っている「優しさ」に気付く子もいます。その中で、「あぁ、これが社会貢献というものなのか」と自分なりに理解するんでしょう。終了後に「今度どこかで困っている人を見かけたら、助けてあげたい」という手紙をもらったことがあり、インターンシップも少しは役に立ったかなと思ったことがあります。


高齢者の方と接する機会の多い、このお仕事ならではのお話でしたね。福祉のお仕事の根底には、「本心からの社会貢献」があるのだと強く感じました。

現在、日本国内では医療施設や介護施設が不足しており、国は高齢者や障害を持つ方をなるべく在宅で介護するように推奨しています。今後高齢化が進むにつれて、福祉住環境コーディネーターのお仕事もより必要とされることでしょう。
福祉のお仕事に興味のある方は、お仕事への理解を深めるために、冬休みや夏休みの期間を利用してインターンシップやボランティアをしてみてはいかがでしょうか?
 
 
【profile】有限会社シンヨー シンヨーケアサービス 代表取締役 西山三朗
Facebook https://www.facebook.com/sinyocare

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「福祉住環境コーディネーター」
はこんな仕事です

福祉住環境コーディネーターは高齢者や障がいのある人に、バリアフリーなど住みやすい住居環境を考え、アドバイスをする仕事。リフォームをしたいが、どうしたらよいのか分からない人の相談に乗り、本人に代わって建築会社に要望を伝えたり、介護保険制度が利用できる場合はケアマネジャーと連携を取るなど、住環境と福祉の専門的知識で解決する。超高齢化社会では重要な役割を担うことにもなり、住宅業界や福祉分野のほか、行政や医療の現場でも重要な存在になるだろう。

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