【シゴトを知ろう】小学校教師 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】小学校教師 ~番外編~

2016.12.01

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】小学校教師 ~番外編~

小学校教師として4年生の担任を受け持っている藤丸裕基さんへのインタビュー番外編。学園もののドラマって、先生の目にはどう映っていて、どんなことが気になるのでしょうか? また、全教科を教えるという小学校教師ならではの授業スタイルについても伺ってみました。

この記事をまとめると

  • 学校を舞台にしたドラマを見ていて、現役の先生が気になるのはこんなこと
  • 遠足や社会科見学……。行き先は学校全体で決める!
  • 全教科の授業を担当する小学校の先生って大変なんじゃないですか?

ちょっと学活多過ぎじゃ……。学園ドラマの授業の進捗が気になる

――ドラマや映画などの舞台として描かれることも多い学校という場所。現役の先生から見て、こういう所は実際の教育現場と違うかなと思われることはありますか?

基本的にはドラマも映画も、すごくよく取材されて作られているものが多いと思います。
ただまぁ、教科を教えるのがメインの仕事なので、見ていてちょっと気になる点があるとすれば、「学活(ホームルーム)」ちょっと多くないか?っていうのは思いますね(笑)。

普通の授業を淡々と描いてもドラマチックなシーンにはならないですし、子どもたちの問題やクラスの問題を解決するシーンの象徴として学活のシーンが多く使われるのは分かるんですが、それでも割合としては多いんじゃないかなと感じます。
教科を通して、「道徳心」「協力すること」「努力すること」やさまざまな技術を教えるというのが仕事の軸になります。実際に学級で話し合うという場面ももちろんあるのですが、ドラマを見ると、「そんなに学活ばかり繰り返していたら、通常の授業に遅れが出ちゃうんじゃないか……(笑)」と、ちょっと授業の進み具合が心配になったりすることはありますね。

「自学ノート」で、自ら考えて勉強に取り組む姿勢を育む

――社会科見学や遠足の行き先って、先生が自由に決めることはできるんですか?

実は、学校には「行事担当」の先生がいるので、行事担当が中心となって案を作り、学校全体で決定していきます。特に私が勤務しているのは公立校ですので、「どんな子もその学年になったら体験できる」という公平性といった部分も大切になります。そのため、数年間は「この学年はこの場所へ」と同じ行き先になりますね。
遠足の行き先を変えるとなると、職員会議に資料を提出して、そこで承認が下りてはじめてという流れになるので、結構大変なことになるかなと思います。

社会科見学の場合も基本的には同じ感じです。ただ、同じテーマに沿っている場所の場合は、行き先を変えることができる場合も。
「ゴミの処理について学ぶ」ということを目的とする場合、それまではゴミの焼却工場に行ったりしていたのですが、私の学年では「ゴミの分別には多くの人が関わっていて、手作業も行っている」ということを知って、ゴミの分別についてより深く考えてほしいと思ったので、資源ゴミの分別を行う「資源選別センター」に行ったということはありました。


――勉強を教える上で、独自に工夫されていることはあるんでしょうか?

宿題を「自学ノート」という方式にしたりしています。「じゃあ、ここが宿題ね」と出すのではなく、子どもたちに「自分自身でどの教科の勉強をするのか」について考えてもらって、自主学習をしてもらうという取り組みです。
ただ、これは保護者の方から、「宿題出してもらえないんですか?」と戸惑いの声もありました。教員サイドから「こういう考えがあって、この方式でやらせていただこうと思います」ということを積極的に発信していかないといけないこともあるな、という難しさを感じた場面でもあります。

しかし、子どもたちに「自ら考える」というきっかけを与えたことによって、より前向きに勉強に取り組む効果が見え始めると、保護者の方にも理解が広がったなと感じました。小学校というのは地域に根差している場所でもあるので、保護者の方との共通理解が必要です。

先生は「一番身近な大人」。子どもたちとの関係性を大切にする

――先生同士の横のつながりというのはあるんでしょうか?

人と関わっていくことが仕事の基本となるので、先生同士で話せる環境というのは重要です。そういう意味では、別の学校の先生とのつながりよりは、学校内での先生同士のつながりの方がメインになりますね。「クラスによって偏りがないように」とか「細かい部分は違っても基本的には同じ」である必要があるので、同じ学年の先生同士の連携は自然と強くなっていきます。

「クラスの担任を持つ」という立場の場合、ベテランの先生から若い先生までいたとしても、そこには上司とか部下という関係性はないものなんです。私たちの上司となるのは校長先生や副校長先生ということになりますね。
先生同士のチームワークという意味では、強い学校もあれば弱い学校もあるとは思うのですが、私が勤務している小学校の先生同士のチームワークは特に強いほうだと感じます。


――基本的にはすべての教科を教えることになる小学校の先生。教科担任制の中学や高校の先生と比べると大変じゃないですか?

大変というより、むしろ私は小学校の先生ならではのメリットかなと感じることがあります。すべての教科で関わることによって、子どもたちの成長にアプローチできる角度もより多くなりますので。

だからこそ、子どもたちとの関係性だけは大切にしなくてはいけないと思います。学校にいる間はずっと一緒にいて、「一番身近な大人」が私ということになりますから。
「子どもたちとの間に信頼関係を構築する」というのもそうですが、子どもたちが私との関係性でしんどい思いをしたりすることがないようにと思っています。


子どもたちにとって、家族以外で最もよく接することになる大人が先生です。だからこそ、児童との関係性を大切にしているという藤丸さん。成長を温かく見守っているという話を伺っていると、自分が小学校の時の担任の先生のことを自然と思い出しました。
よい思い出が残っている先生がいたり、先生の言葉が印象に残ったりしている人は、子どもの成長や人間としての基礎作りのサポートをする「小学校教師」という仕事について、深く調べてみるといいかもしれませんね。


【profile】横浜市立桂小学校 教諭 藤丸裕基

この記事のテーマ
教育」を解説

教育機関や子ども向けの施設で、教育指導に関わる仕事を目指します。小・中学校や高等学校の教員を目指す場合、大学や短期大学の教職課程で学ぶ必要がありますが、専門学校の中にも、提携する大学や短期大学の通信教育を受けて、教員免許状を取得できる学校もあります。語学教師や臨床心理士など希望する職種により、必要な資格や免許が異なります。

「教育」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「小学校教師」
はこんな仕事です

小学校1年生から6年生の子どもを対象に、勉強や生活全般について指導するのが小学校教師。国語や算数などを含むほぼ全教科を、教師一人で教えるケースがほとんどだ。6年間の小学校生活は子どもの人格形成にもつながる大切な時期なので、一人ひとりの個性を理解して指導しなければならない。優しさと厳しさの両方を備え、常に公平な立場で接することが望まれる。学校の授業以外にも、運動会や遠足といった学校行事やPTA、家庭訪問など仕事の幅は広いため、多忙な職業といえる。

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