【シゴトを知ろう】童話作家 編

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【シゴトを知ろう】童話作家 編

2016.12.06

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】童話作家 編

想像力の広がる物語の世界に子どもたちを導いてくれる童話。そんな楽しいお話の数々は、どのようにして生まれているのでしょうか?
今回は、ビジネス書の編集者でありながら童話作家としてデビューを果たし、現在もたくさんの子どもたちに夢を与えている中村文人(もんど)さんに、童話作家のお仕事についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 童話作家の仕事って? 作品が形に残り、子どもたちに楽しんでもらえる喜び
  • きっかけは意外なところに! まさか自分が童話作家になるなんて……。
  • 童話作家になるために必要なこととは? 今からできることをアドバイス

書店で手に取ってもらえることがうれしい

ゲラ(印刷予定のレイアウトで試し刷りされた原稿)に赤ペンで書きこんでいるところ

ゲラ(印刷予定のレイアウトで試し刷りされた原稿)に赤ペンで書きこんでいるところ

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

絵本からノンフィクションまで、主に児童向けの作品を書いています。
経済系の出版社で書籍の編集の仕事もしているため、執筆は、土日の朝から晩まで集中して行っています。
平日は通勤時や仕事の合間に本を読んだり、童話のネタで気付いたことをネットで調べるなどして情報集めを主に行っているのですが、締め切りが近いときは平日帰宅後にも書くことがありますね。

童話のネタはテレビやラジオ、インターネットなどあらゆるメディアに落ちているので、こまめにチェックして、おもしろそうだなと思ったものはメモしておきます。児童書もよく読むのですが、インターネット上で読者の方がレビューで紹介している作品を読んでみるなどして、常に新しい風を自分の中に入れるようにしています。

家で執筆していて気分が乗らないときは、行きつけのカフェで書いたりもしています。
このようなスケジュールを続けているので、忙しいときは睡眠時間が不足しがちです。そのため食事の面では気を遣うなど、体調管理も心掛けています。

<週末・一日のスケジュール>
09:00 自宅にて執筆
12:00 ランチ
13:00 気分転換にカフェで執筆
16:00 帰宅し続きを執筆
19:00 夕食
夜間も引き続き執筆


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

この仕事のやりがいは、自分の作品が世に出て子どもたちに読んでもらえること、そして一冊の本として形に残ることですね。

実は今年、自分の作品が全国夏休み読書感想文コンクールの課題図書(小学3〜4年生向け)に選ばれ、全国の書店に並んだんです。
大きな賞の受賞や課題図書への選出は狙って実現するものではなく、一生果たせないこともあるかもしれないと思っていたので、本当にうれしく、この先もっとたくさんの作品を世に出していきたいという意欲にもつながりました。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

児童書の編集者は原稿に対して非常に厳しく、最初に提出した原稿が赤ペンで真っ赤になって戻ってくることもあります。1〜2章書き直すことは普通なのですが、中には全面書き直しもあり、そのときはとても大変です。

以前絵本作品を書いている時、あるせりふが画家の方に理解していただけず、「なぜこのせりふなのか? これでは絵が描けない」という事態になったことがありました。
この件で、平日の夜、会社の仕事が終わってから担当編集者と打ち合わせをしたのですが、書き直した原稿を明朝9時半までにほしいと言われて……。その時すでに22時を過ぎていたので、徹夜でなんとか書き直したこともありました。

「子ども向け」という言葉に惑わされ、飛び込んだ世界

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

会社を辞めて独立した先輩が童話作家になっていて、その先輩と久しぶりに会った時に「何か書いてみたら?」と勧められたのがきっかけです。実はその時、「童話なら子ども向けだから原稿枚数が少なくてラクかな?」と思って少し軽い気持ちで始めたんです。でも現実は全く違いました。

先輩の推薦で一般社団法人日本児童文芸家協会の会員になってから、デビューできるまでに3年ほどかかりましたね。その間は、『公募ガイド』などを見て児童文学賞に応募して、ひたすら力試しをしていました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学時代は、文学部独文科でドイツ言語学を勉強しました。
その時は執筆どころか出版業界に入ることすら考えておらず、ドイツ語が使える商社やメーカーへの就職を目指していました。

そんな状況でしたが、就職活動の時にある出版社とご縁があり、入社することになりました。それが現在につながっていることを思うと、大きな「縁」の力を感じます。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生の時は、外国語を使う仕事や海外で働きたいという夢があり、そのために大学へ進学したので、現在の童話作家のお仕事に直接つながるものは全くありませんでした。

ダメ出しにもめげない! 前向きな気持ちが道を開く

Q7. どういう人が童話作家に向いていると思いますか?

本が好き、書くことが好きであることはもちろんですが、先輩作家や編集者からのアドバイスを受け入れて、自分の作品に生かすことのできる素直さとコミュニケーション能力もとても大切だと思います。
それから、粘り強く前向きな性格も不可欠ですね。担当編集者から原稿のダメ出しを受けても、めげずにさらにいい作品を書けるくらいの強さがあれば、道を開くことができるのではないかと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

童話作家になるためには、何より努力を惜しまないことが大切です。諦めずに努力し続けることは簡単なことではありませんが、それが一番の近道だと感じています。

高校時代から童話作家を目指すのなら、まずはネタと知識をどんどんためていってほしいです。
多くの絵本や童話を読み、ストーリーや絵、キャラクターの分析をしてみたり、テレビドラマや映画をできるだけ観賞し、感動したシーンや心に刺さるせりふをメモしたりしておくことなどは、後に作品を書くようになったときにとても役立つと思うので、ぜひおすすめしたいですね。


先輩からの勧めをきっかけに、自ら努力しチャレンジし続けてデビューを手に入れた中村さん。何よりも「書くことが好きな気持ち」が、さまざまな厳しい状況も乗り越えられる原動力になっているのだと感じました。
童話を書いてみたいと思っている人は、まずは自分自身の興味の幅を最大限に広げて、想像力を磨くことからスタートしてみてはいかがでしょうか?


【profile】童話作家 中村文人(もんど)
絵本・童話の創作online 新作の嵐
HP http://shinsakunoarashi.com/
Twitter https://twitter.com/shinsakuarashi
Facebook https://www.facebook.com/shinsakunoarashi

写真提供:(1枚目)タツ・オザワ

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「童話作家」
はこんな仕事です

子どもから大人まで楽しめる物語をつくる仕事。童話には、日常の生活を題材にした生活童話、異次元の空想世界を描くファンタジー、SF、ミステリー、さらに事実を基にした冒険童話や歴史童話などのジャンルがある。伝えたいテーマやアイデアに基づき、流れや構成、絵の配置・色付け、文章などの配分を考えていく。やさしい言葉で、想像力をふくらませる、豊かな表現を生み出すことが重要。多くの本を読み、日常でいろいろなことに興味を持ち、想像力を高めることも大切。よい作品は翻訳されて海外でも出版される。

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