【シゴトを知ろう】ゲームディレクター 編

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【シゴトを知ろう】ゲームディレクター 編

2016.12.09

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ゲームディレクター 編

ゲームの開発と販売を行うゲーム会社で、新作ゲームの企画・立案を行い、チームリーダーとして制作を進めていく、ゲームディレクター。今回はゲームディレクターのお仕事について、株式会社gloopsの上田朋宏さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • ゲーム制作には徹底的なチームプレイが必要
  • 最も重要なのは、人の心を動かす情熱
  • ゲームで遊ぶのは楽しいけど、作るのはもっと楽しい

ゲーム制作はチームプレイ。チームで体験する成功は格別

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください

スマートフォン向けのゲームを制作、運営する会社のゲームプロデューサー兼ディレクターです。基本的にはゲームを作る仕事なのですが、ゲームは1人で作ることはできないので、エンジニアやデザイナー、イラストレーターといったさまざまな職種で15~50人のチームを組みます。その中で、企画の根本を考え、リーダーとしてチーム全体に目を配り、課題を解決して物事を進めていくのが僕の仕事です。現在はアプリの競争も激しいし、お客さまの目も肥えてきているので、1つの作品を制作するのに2年くらいかかります。

<ゲーム運用中の一日のスケジュール>
10:00 出社 メールとカレンダーを確認
11:00 エンジニアとミーティング
    開催中のゲームイベントの進行データやお客さまの声から調整方針を決める
    デザイナーに修正点を説明する画像を発注する
12:00 ゲームのデータを作る
13:00 チームメンバーとランチ
14:00 作ったゲームデータでテストプレイ
15:00 次のイベントや機能改修についてミーティング、どうすればおもしろくなるか考えつつ仕様書を作る
18:00 テストが終わったゲームデータを本番環境に投入、調整のお知らせを掲載、データやお客さまの声に注目して反応を伺う
19:00 退社
(20:00 ラウンジのソファで新作ゲームを遊ぶ、卓球をするなど)


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

やはりお客さまから「おもしろい」「楽しい」という反応がダイレクトに返ってくることですね。電車の中で自分たちの作ったゲームをしている人を見て泣きそうになって、思わずチーム全員にメールしたこともあります(笑)。あとは自分のこだわりを作品にかなり反映できるので、これは他の商品開発にはない楽しさだと思います。社員に若い人が多く、みんなエンタメが好きで、トレンドを意識的に取り入れるようにしています。みんなで流行りの映画を見に行って、感想を言い合ったりすることもあるんですよ。
仕事面だと徹底的なチームプレイが必要なので、時にはぶつかることもあるんですけど、その中で方向性を見定めていって、チーム全体で成功を体験した時の喜びは格別です。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

どの作品にも制作期限があるので、リリース直前の修羅場は本当に大変です。ただ、残業や休日出勤をする時でも、文化祭前夜みたいな楽しさのあるキツさで、その期間を走り抜けることができるんです。
あとは仕事なので、ただ楽しいだけではなくて数字(売り上げ)を意識しなければならない面もあります。この仕事では、「おもしろいことが正義だ」「おもしろさの証明が数字なので、数字こそが正義だ」という2つの考えがあるのですが、多分どちらも正しい面があって、自分でも重心がどちらに傾くかは時期によって変わったりします(笑)。
ディレクターになると内容に関するジャッジは全て自分でできるんですけど、その分、責任もあります。おもしろさに正解はないので、企画、UI、コードの実行速度、サウンドのタイミングと、全てにおいて難易度の高いことが要求されるんです。例えるなら、ただ走ればいい車と違って、機能性も高くてデザインも優れた総合芸術性を求められるF1の車を作っているみたいな感覚ですかね。なのに結果は残酷で、どんなに苦労して作っても、お客さまに受け入れられなかったら、それまでの苦労は7日、いや3日でパーになってしまう。リリースして、時間が経ってから逆転する可能性はほぼありません。ほとんどの作品は、出して3日でジャッジされてしまう残酷な世界なんです。

法律家を目指していた大学時代を経て、本当に好きなことがしたいとエンタメ業界へ

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

僕の経歴はあまり参考にならないかもしれませんが、大学は法学部。その後、大学院では法律家を目指して、ロースクールで法律の勉強をしていました。当時からエンタメが好きで、ガジェットが好きだったので、IT関連の法律や知財法を専攻してました。ロースクールでは勉強漬けで本当に苦しかったんですが、周りの本当に法律が好きな人は勉強することが苦にならないどころか、楽しんでる感さえあって。質が違うな、と思い知らされるんです。それでも1年間は頑張ろうと思って、司法試験を受けたんですけど、不合格でした。「本当に好きなことじゃないと、本当には努力出来ないんだ」と心の底から思って、今までやってきたこととは180°違うけど、エンタメを仕事にしたいと思うようになり、エンタメ分野とIT分野の両方を兼ねたアプリゲーム業界に入りました。


Q5.大学では今でも役立っていることとして、何を学ぶことができましたか?

大学で勉強をした「景品表示法」とか「消費者契約法」とか、法律知識が役に立つこともあるんですが、法律そのものより、論理的に考える力、自分の考えを伝える力が役に立ってますね。論理的思考とプレゼン能力は、社会人としてのベーシックスキルなので。法律を学ぶことで、それが自然と身に付いていたことに後々気付きました。あと、法律家になるには、判例と呼ばれる判決文をたくさん読まなければならなくて、大学時代も一つの授業で100個の判例を読んだり、ロースクール時代はダンボールで家に届けておいて、その要点を抽出する読み方をしていました。その経験が今、莫大な量のお客さまのデータを読み解く時に役に立っています。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

そもそも、スマホゲームが高校時代に無かったですし、ゲーム業界の仕事に就きたいと思うこともありませんでした。当時バスケ部だったんですけど、部活やってバイトやって、友達と楽しく過ごしていただけで。将来のことも「文系に進むか? 理系に進むか?」 という時に悩んだくらいで、働くということに現実味が無かったですね。そんな中、こじつけかもしれないけど、バスケットからチームプレイの基礎を学んだ気はしています。競争と協力、チームプレイの楽しさには気付いていたかもしれないです。あと高校の時、一生使わないだろうと思っていた二次関数に、「範囲攻撃の当たり判定の計算」で出会った時はビックリしました! とはいえ完全に忘れていて、僕が方向性だけ示して、あとはプログラマーに考えてもらったんですけど(笑)。勉強がどこで何に役に立つか分からないなと思いましたね。

情熱がないと人を動かすことはできない

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

情熱がある人、エンタメが好きな人、チームプレイができる人ですね。中でも情熱はすごく大事で、「俺はこういうゲームが作りたいんじゃ!」って情熱がないと、他人の心を動かすことはできないと思います。リリース前に修羅場を迎えた時、仲間が「アイツ、熱いヤツだからもう一歩頑張ってやろうかな」という気持ちになれることって、チームにとってはすごく大きくて。情熱さえあれば、専門的な知識や学歴とか関係ないと言っても、言い過ぎじゃないと思います。あとは楽天的な人もいいですね。作ったゲームが3日でパーになることを考えて、暗くなってたら何も始まらないですから。時には先の見えないことに対して、「大丈夫、何とかなる!」と無責任に言って、勇気を持って前に進む気持ちも重要です。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

ゲームで遊ぶのは楽しいですが、作るのはもっと楽しいです! 僕、難易度の高いゲームが好きで、自分で色々工夫して、ようやく勝った時の気持ちよさが好きだったんですが、ゲーム作りには、難易度の高いゲームを解くこと以上の達成感や楽しさがありました。また、スマホゲーム業界は大企業と違って、平均年齢が若く実力主義なので、能力と実績があれば、できることも広がっていきます。情熱を持って自分から積極的に動いて、どんどんアクションを起こしていってください。


ゲームで遊ぶのは楽しいけれど、作るのはもっと楽しい。大勢のチームで約2年をかけてゲームを制作した苦労が、3日で無駄になることもありながら、笑顔でそう語れる上田さんに仕事の充実と誇りを感じます。ゲームが好きな人はプレイして楽しむだけでなく、自分だったらどんなゲームを作りたいか? と想像してみてもおもしろいかもしれませんね。

【profile】株式会社gloops ソーシャルゲーム事業本部 上田朋宏
gloops公式ホームページ
http://gloops.com/

gloopsの働き方などを紹介するページ
http://gl.gloops.com/

この記事のテーマ
コンピュータ・Web・ゲーム」を解説

デジタル情報をつなぐシステム構築をはじめ、webやゲーム、アニメーション、映画など、メディアやコンテンツを創り出します。コンピュータの設計・開発などを学ぶ情報処理系と、アニメ・ゲームなどの制作を学ぶコンテンツ系があります。また、ビジネスの現場で広く使われているアプリケーションを使いこなすスキルを身につける授業もあります。

「コンピュータ・Web・ゲーム」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ゲームディレクター」
はこんな仕事です

ゲーム開発時の進行管理のほか、プランナーやデザイナーといったスタッフを取りまとめ、ゲームづくりを管理・監督するのがゲームディレクターだ。プロデューサーが指示系統をつくり上げ、ディレクターはその指示の下に動くのが一般的だが、実際の現場での責任者はディレクターになるため、企画立案や予算管理、チームのスタッフ構成やスケジュール管理など責任を担うことは多くある。実際にゲームの開発作業の細部に関わることはあまりないが、ディレクターのディレクション能力によって、作品のクオリティーは大きく変わる。

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