【シゴトを知ろう】衆議院事務局員(会議録作成) 編

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【シゴトを知ろう】衆議院事務局員(会議録作成) 編

2016.11.25

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】衆議院事務局員(会議録作成) 編

衆議院で開かれる本会議や予算委員会等は、法律や国の予算を決めるきわめて重要な話し合いの場。発言内容は全て会議録として記録されています。かつては速記者が会議録を作成していましたが、現在は速記技術を持たない衆議院事務局の職員の方たちもコンピュータを使って行っているそうです。「会議録作成」と呼ばれるこのお仕事が実際にどんなものなのか、衆議院事務局記録部の布川良さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 衆議院事務局では、衆議院の本会議や予算委員会等の会議録を作成している
  • 会議録作成を通して、「国を動かす最先端で働いている」と実感できる
  • 何にでも興味を持ち、国語が得意な人に向いている

国を動かす最先端で働いている、という充実感

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

審議の現場に出向く速記者と違い、私は主に事務局の建物内で仕事をしています。本会議や予算委員会が始まると、コンピュータがほぼリアルタイムで音声を文字に変換し、データ化します。それをもとに、録音された音声や映像を視聴しながら、間違っているところを修正して原稿にしていきます。

修正担当は5分ごとの交代制。たとえば朝9時に始まる委員会なら、00分から05分までは私、05分から10分まではBさん……という感じです。コンピュータは誤認識もあるので、発言をすべて正しく文字化し、さらに発言内容の調査などの精査を行うため、1本の原稿を仕上げるのに2時間程度かかります。委員会はいくつも並行して行われるので、多いときには1日に10本以上の原稿を担当することもあります。

<一日のスケジュール>
8:30 登庁・その日の担当スケジュールを確認
9:00 会議録作成開始
12:00 昼食
13:00 業務再開
17:00 会議録作成終了・上司チェック・見直しなど
17:45 退庁
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
自分が担当した部分の審議が新聞やニュースで取り上げられたとき、あらためて「国を動かす最先端の場で働いているんだ」とやりがいを感じます。また音声がよく聞き取れないとき、発言者の口の動きやジェスチャー、事実関係の裏とり調査によって、正しい内容が分かることがあります。そういうときは「よし!」とテンションが上りますね。

Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

スピードと質の両立を求められるところが大変です。早く仕上げることが非常に重要なのですが、急げば急ぐほど、聞き間違いや誤字脱字といったミスをしやすくなるからです。

一度、苦い経験をしたことがあります。発言者の方が早口で聞き取りづらく、しかも専門用語をたくさん使われるので、普通なら原稿を2時間で仕上げられるところが3時間半もかかったことがありました。そこまで時間をかけたのに、いざ提出したら上司から山のようにミスを指摘されてしまって……。本当に落ち込みました(笑)。

高校時代、夢は持っていなかった

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
公務員になった兄を見て、自分も同じ道を進もうと思ったことがきっかけです。当初は地元か近隣の市役所職員になることを目指していたのですが、公務員試験を受けるために専門学校に通っているうちに、「法律ができる場所で働いてみたい」という気持ちが少しずつ湧いてきました。衆議院事務局の採用試験に合格したときは、信じられなかったです。
 
 
Q5. 専門学校では何を学びましたか?
 
主に国家公務員試験の試験対策を学んでいました。いろいろな分野から少しずつ出題されるので、勉強する科目が多くて大変でした。
 

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
夢はなかったんですよ。今が楽しければいい、みたいな感じで(苦笑)。ただ高校生になってから「ものごとを知る楽しさ」に気づき、勉強は真面目にしていました。日々、さまざまな分野の言葉を知ることができますので、この仕事は自分に向いていると思います。

関心の幅が広い人、国語が得意な人に向く仕事

Q7. どういう人が衆議院事務局の会議録作成者に向いていると思いますか?
 
時事問題、政治、経済、歴史、文化、環境、スポーツなど幅広い話題に接するので、いろいろなことに関心を持って知識を吸収できる人が向いていると思います。また文字に携わる仕事なので、国語が得意な人、新聞や本を読むのが好きな人にも向いていると思いますね。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
衆議院事務局は、国会の立法活動を補佐するさまざまな仕事を担っていて、私の仕事である「会議録作成」もその一つです。実際の会議録が読めるサイトがありますので、興味のある方はぜひ一度ご覧になられることをお薦めします。近い将来、この記事を読まれた方が記録部に来てくださることを、とても楽しみにしています。

「国会会議録検索システム」



世の中のあらゆる出来事は、記録されなければいつか忘れ去られてしまいます。その意味でも、本会議や予算委員会等の内容を全て記録する「会議録作成」はとても重要な仕事といえそうです。まずは新聞の政治欄を読んだり、テレビで国会や予算委員会の中継を見ることが衆議院事務局への第一歩。私たちが使っている言葉とのあまりの違いに驚くかもしれませんが、少しでも「面白い」と思えるなら「適性アリ」かもしれませんね。
 
 
【profile】衆議院事務局記録部第三課 係長 布川良
「衆議院HPはこちら」

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「衆議院・参議院事務局員」
はこんな仕事です

衆議院・参議院での国会審議を裏方で支える国家公務員。仕事の内容は大きく3つに分かれ、会議のための資料作成や議事手続きの事務などを行う「会議運営」、議員からの依頼や議案の審査のために調査を行う「調査」、そして議員のさまざまな活動を事務面で補佐する「総務」といったもの。このほか、会議の内容を速記したり、国会内の警務を担当する仕事もあり、業務内容によってそれぞれ異なる試験が設けられている。立法府の最前線の現場に立ち会うことができる稀有(けう)な職種だといえる。

「衆議院・参議院事務局員」について詳しく見る