【シゴトを知ろう】時計職人 編

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【シゴトを知ろう】時計職人 編

2016.12.13

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】時計職人 編

高級なものだと1,000万円以上するものもある、腕時計。高校生までの間は身に付ける機会は少ないかもしれませんが、社会人になれば、時間管理のために腕時計は欠かせなくなります。

今回の【シゴトを知ろう】では、そんな腕時計を作っている時計職人のお仕事内容や魅力について、一般社団法人 日本時計協会の竹岡一男さんに伺いしました。

この記事をまとめると

  • 時計職人は腕時計部品を組み立て、調整して、完成させるのが主な仕事
  • 高級腕時計の部品点数はなんと300以上!
  • 記憶力や、推察力、手先の器用さなどが求められる

高級腕時計の部品は300以上!

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

現在、私は時計職人の育成を通じて、時計作りに関わっています。以前は、SEIKOの腕時計を作る仕事をしていました。腕時計部品を組み立て、調整して、完成させていくのですが、それらの時計は部品点数が300以上もある、複雑で高級な時計です。値段は、安い物でも数十万円、高い物は何千万円もします。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

腕時計の部品は、一つひとつが重要な役割を持っています。もし、一つでも部品が正しく組み込まれていないとしたら、正確な時刻を表示できなかったり、動かなくなったりしてしまいます。従って時計職人は、小さなものでは1mm以下という本当に細かな部品を、一つひとつ決まった場所へ、正確に組み込まなくてはなりません。正確に組み込みが完了し、その証として、時計が正確に動き出したとき、何ともいえない充実感と感動が味わえます。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

時計を作るためには、まずはそれぞれの部品を、どこに、どのように組み立てるのかを覚えなくてはなりません。時計によっては部品の形や大きさ、組み込み場所が違うこともありますので、それらを覚えることは大変ですね。

また、細かな部品なので、壊したりしないよう扱いには細心の注意を払うこと、そして部品を扱う手先の器用さも必要です。時には、息を止めて仕事をすることもあります。根気よく、一つひとつの作業を確実に行う忍耐力や精神力も大切です。日々の体調や精神面でのイライラ等が、時計の出来栄えや精度に影響しないよう、気をつけなければいけません。

エンジニアから時計職人の道へ

一般社団法人 日本時計協会の竹岡一男さん

一般社団法人 日本時計協会の竹岡一男さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

小さいころから機械いじりが好きで、家にあるものを分解するのが好きでした。その後は、理数系が好きだったので、工業高校へ行き、エンジニアの道を選びました。それがきっかけで、通勤圏内にある、島内精機(現セイコーエプソン株式会社)へエンジニアとして就職し、手先の器用さ、陸上の長距離選手としての忍耐力と精神力を買われ、技能五輪全国大会の候補選手として教育・訓練を受けました。そのかいがあって、技能五輪全国大会で金賞を受賞し、日本代表として出場した国際大会(オランダ・ユトレヒト大会)でも金賞を受賞する事ができました。

この技術・技能を生かし、時計職人として数年前まで高級時計中心に仕事に励み、2006年には厚生労働省の「現代の名工」を受章することができました。時計一途に行ってきた結果、このような形で表彰され本当にうれしく、また、関係する皆さんへ感謝の気持ちで一杯です。


Q5. 学生時代は何を学びましたか?

私は工業高校を卒業して就職しましたが、その過程で仕事につながることは多いですね。

製図   : 図面の見方、寸法の出し方、形状確認、製品の製作
金属加工 : 部品作成、加工
科学   : 表面処理・薬品の扱い
英語   : 海外メーカー・海外販売会社・海外製造会社との交渉・打ち合わせ等
国語   : 報告書作成・プレゼン・交渉・メール
パソコン : 報告書作成・メール・プレゼン資料作成
数学   : 設計図作成・試作・許容値の計算・品質管理・統計
これらが、代表的な事柄ですが、学んだことはすべてが役に立っていると感じています。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生のころはエンジニアになろうと思っていました。図面の見方・書き方・設計・加工などの勉強をしましたが、学校での勉強はハングリー感に欠け、真から身につきませんでしたね。本当に勉強したのは、会社に入ってからです。

まずは、与えられた仕事を納期通りに仕上げようと、必死に取り組みました。そのうちに、Q・C・D(品質・コスト・納期)を考えるようになり、仕事の質や完成度が上がるようになりました。モノづくりに携わっているということが、結局は抱いた夢につながっていると思います。

どんなことでも諦めずに長く続けることが大切

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?

時計職人は、小さなものでは1mm以下という本当に細かく300以上もある部品を、一つひとつ決まった場所へ、正確に組み込まなくてはなりません。従って、冷静沈着で根気強い人、また、新しい事に挑戦する前向きな姿勢を持っている人が向いていると思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

どんなことでも、「継続は力なり」です。同じ仕事を長く経験していると、その仕事が得意で上手になり、成果が出てきます。途中であきらめないで頑張ることが重要ですね。スポーツもまったく同じことがいえると思います。

それから、細かな仕事への慣れが大切になってくるので、プラモデルの作成や工作などを普段からしておくといいでしょう。今のうちから、時計専門学校や時計会社・時計修理会社などについて調べておくなど、時計の知識を習得しておくのもいいかもしれません。


時計職人の仕事は、本当に細かい仕事です。技術を習得するまでには時間がかかるかもしれませんが、細かい作業が好きな人にとってはぴったりの仕事でしょう。技術をしっかりと習得できたら、竹岡さんのように若手技能者の育成に携わることもできます。時計業界の技術を受け継ぎ、後世につないでいくことができる興味深い仕事ですね。


【profile】一般社団法人 日本時計協会 竹岡一男
http://www.jcwa.or.jp/

この記事のテーマ
ファッション」を解説

ファッションの専門知識や業界のビジネスノウハウを学び、感性やセンス、基礎技術を磨きます。作品の発表会や学外での職業実習などを通して職業人としての実践力を身につけるほか、資格取得を目指すカリキュラムもあります。仕事としては、素材づくりや縫製など「つくる仕事」と、PRや販売促進などファッションビジネスに関わる仕事に分かれます。

「ファッション」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「時計職人」
はこんな仕事です

時計のメカニズムを理解し、一から組み立てられる職人。内部構造の設計、修理、部品制作といった仕事がある。勤務先は時計店や時計メーカーなどが主になる。取り扱うのは腕時計から置き時計、壁掛け時計など幅広く、最近は電池駆動のクォーツ式やストップウォッチ機能付きのクロノグラフが主流。それに対応した専門知識と技術の需要が高まっている。機械工学が得意で手先が器用、時計のデザインにも関心があれば適性がある。「時計修理技能士」という国家資格や時計の本場スイスへの留学などで、本格的なスキルを学べる。

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