【シゴトを知ろう】食品系研究・技術者 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】食品系研究・技術者 ~番外編~

2016.11.28

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】食品系研究・技術者 ~番外編~

チョコレートやアイスクリームに欠かせない「油脂」という原料などの研究を行っている、不二製油グループ本社株式会社の加藤真晴さん。2016年には、油脂技術を生かして、長年不可能だと言われていた「安定化DHA・EPA」の開発にも成功しました。
そんな加藤さんに、研究の裏側や、研究者のライフスタイルについて教えていただきました。

この記事をまとめると

  • 研究者には、無理だと言われても諦めない姿勢が必要
  • 研究職だからこそ、日ごろのコミュニケーションが大切
  • 自分の意見を述べることができる人がリーダーに

数十年不可能だったことを、わずか3年で開発

――開発された「安定化DHA・EPA」とは、どのようなものなのですか?
 
魚に多く含まれている「DHA・EPA」という成分は、脳の発育促進や心疾患の予防などに効果的だと言われているものです。しかしどうしても魚臭さが出てしまうため、これまではたくさん摂取することが難しいという事情がありました。そんな難題に対して、今回弊社で培った油脂技術をもとに、魚臭さを抑制する技術を開発することに成功したんです。
 
 
――従来のDHA・EPAが入った牛乳と、加藤さんたちが開発した「安定化DHA・EPA」が入った牛乳を飲ませていただきました。従来のものが魚臭いのに対し、御社のものは全く臭いがしませんね。開発を始めるきっかけはあったのですか?

もともと健康に良い油脂を作ろうとしていたのですが、一から作ろうとすると時間がかかってしまいます。それよりも、すでに体に良いということは証明されているけれど、実用化に至っていないものに着手してみようということになったんです。その結果、わずか3年で良い結果を出すことができました。


――3年で! しかし、開発までの道のりは楽ではなかったのでは?

業界的にはずっと無理だと言われていたことだったので、最初は否定的な意見の人もいました。でも、新しいことを生み出すのに簡単なものはないと思うので、ちょっと難しいくらいの方が面白いかな、と。通常とは全く逆の、非常識とも思われるアプローチをしたことが結果につながりました。最初は反対していた人も、開発できた時は一番喜んでくれました。
 

知られざる研究者の日常

――研究のことを真剣に考えていると、日常にもそうした癖が出てしまうこともありますか?

お店で商品を手に取ると、つい原料表示を見てしまいますね(笑)。原料は配合が多いものから記載されているので、太りやすい成分や身体に良くない物質が最初に書いてあるものはそれだけたくさん含まれているということなので、買うのを避けたりもします。それから、原料表示を見て、そこから製造過程を想像してみることもありますよ。


――研究に打ち込んでいると、人と話す機会も減ってしまうのでは?

プレゼンや商談、社内打合せも多いので、人と接する機会は多いです。弊社の場合は、釣り部やバレー部、フットサル部などの部活動もあるので、平日の夜や休日に、みんなでスポーツなどをしてリフレッシュすることもあります。つくば研究所では年に2回、会社でお祭りも開催しているんですよ。そういう中でできる横のつながりも大事にしています。

情報を発信し、伝えられる人がリーダーに

――お仕事を始められて、驚いたことはありましたか?

幅広い年齢層の方と一緒にお仕事をすることになるので、そこは学生の時との大きな違いでしたね。メールや電話でやりとりすることもできるのですが、いろいろな人がいるからこそ、私はできるだけ直接会って話すようにしています。すると、コミュニケーションが取りやすくなって、仕事も潤滑に進むようになりました。


――加藤さんもリーダーをされていますが、先頭に立つにはどのような素質が必要だと思いますか?

情報発信できることが大事だと思います。人に決めてもらうのではなく、「間違っているかもしれませんが、どうですか?」と提案できる人が重宝されている気がしますね。そして、その発言に伴う言動をしている人に、みんなついて行くのではないかと思います。
 


無理だと言われていた研究を実現した加藤さんのチーム。それは、従来とは真逆の斬新な発想と、何度も行った研究が成し得たものでした。しかし何よりも大事なのは、実現を信じる熱意と真摯に物事に取り組む姿勢なのかもしれません。
 
 
【profile】
不二製油グループ本社株式会社
未来創造研究所 油脂チーム リーダー シニアマネージャー
加藤 真晴

この記事のテーマ
食・栄養・調理・製菓」を解説

料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。

「食・栄養・調理・製菓」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「食品系研究・技術者」
はこんな仕事です

食品メーカーなどで新たな食品の企画・開発や、商品の安全性や品質の検証、食品生産に役立つ技術開発などを行うのが仕事。ファミリーレストランやコンビニエンスストアで次々に登場する新メニューや新商品は、食品系研究・技術者が試作して食味や成分を分析し、開発しているものだ。また、ターゲットや商品コンセプトを決め、商品パッケージの検討や価格設定などの役割も担う。食品の製造機器や製造工程の検査を行う場合もあるので、責任の大きい仕事といえる。

「食品系研究・技術者」について詳しく見る