【シゴトを知ろう】ピアノ調律師 編

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【シゴトを知ろう】ピアノ調律師 編

2016.11.22

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ピアノ調律師 編

学校の音楽の授業で、先生が弾くピアノ伴奏に合わせて歌った経験は誰もがあると思います。ピアノは私たちにとって身近な楽器ですよね。

そんなよく目にするピアノですが、その美しい音を保つためには、調律や修理が欠かせないことをご存じでしたか? その繊細な調律を専門的に行う仕事が、ピアノ調律師です。

今回は、ピアノ調律師として働く宮城さんに、ピアノ調律師のお仕事やピアノの魅力などについて伺いました!

この記事をまとめると

  • ピアノの音は、ピアノ調律師の耳を使って調整されている
  • ピアノ調律師は、技術開発に日々精進している
  • 音程が狂った音を聴き続けると、音感が狂ってしまうこともある

ピアノの音は人の感覚によって合わせられている!

Q1. 仕事概要を教えて下さい

私の主な業務は、ピアノ調律、ピアノ修理、中古ピアノ販売、コンサートの企画になります。ピアノ調律は、一般的に「音程を合わせる」こととして知られていると思いますが、ほかにも「音色の調整」や「弾き心地の調整」なども行います。
「音程を合わせる」作業は、まず基準の音を音叉(おんさ)でとることから始まります。その後、ほかの音を自分の耳の感覚のみで合わせていくのです。ピアノはハンマーが弦を叩いて音を出す楽器ですので、「音色の調整」は、そのハンマーの具合を調節していく作業になります。お客様から「もう少し低音を鳴らしてほしい」「高音を落ち着かせてほしい」など、さまざまな要望がありますので、そちらに合わせて調節していきます。

「弾き心地の調整」は、鍵盤の高さをそろえたり、沈む深さをそろえたりする作業です。鍵盤を目視で確認したり、指の感覚で検知したりして、薄い紙を挿入して高さをそろえていきます。またコンサートの調律は、割り当てられた時間内で、ピアニストから調整について注文がある場合、それ応じて調律します。

ほかにもコンサートの企画もしています。個人でピアノ教室をしている先生の場合、生徒を発表会に出したいけれど、なかなか実現できないということがありますので、そういう方を集めて合同発表会を開いています。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

お客様から「宮城さんに頼んで音が変わった」と言っていただけることが一番うれしいです。また、お客様はみなさんピアノに関心のある方ばかりなので、音楽の話をお客様とできるのも、この仕事の楽しさの一つですね。ピアノの調律や合同発表会の企画を通じて、自分の好きな音楽に少しでも貢献し、広めることに携われていることがやりがいにつながっています。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

生ピアノのよさを伝えていくことは大変なことですが、やりがいのあることだと思っています。ピアノの音は人間の感性によって調律しているものなので、音がダイレクトに人の感性に響きます。そんなピアノの音を、ピアノの先生と一緒になって、少しでも多くの人に伝えていきたいと思っています。また、ピアノ調律師である以上、よりよい技術を探求し続けなければいけないと思っているので、日々、技術の開発に精進しています。

音楽大学の調律科では、ピアノの調律や修理、ピアノの歴史、音響学など、ピアノにまつわるあらゆることを学んだ

ピアノ調律師として働く宮城さん

ピアノ調律師として働く宮城さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

小学校の音楽の先生が男性で、その先生がピアノを弾いている姿に憧れて、小学校5年生からピアノを習い始めました。そのとき習った教室の先生がピアノの構造に詳しい方だったということもあり、ピアノを自分で修理をしてみたいと思うようになりました。音楽が好きで、楽器の修理に興味があり、耳も悪くないと思ったので、中学2年生の時に進路を考える中で、ピアノ調律師になろうと決心しました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

私は音楽大学の調律科に入学し、ピアノの調律、修理、塗装、設計、組み立て、ピアノの歴史、音響学、木材学など、ピアノにまつわるあらゆることの基礎を学びました。音大にある調律科なので、ピアノのレッスンもありました。入学後、最初に学ぶのはピアノの部品の名前だったのですが、グランド・ピアノの場合は1万個の部品からできているので、そのすべての名前を覚えるのは大変でした。すべて覚えないと、調律の道具を触らせてもらないのです。ピアノの調律をする「調律ボックス」という部屋では、一人で何時間も音合わせをし続ける経験を重ねて、習得していきました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校生のころには、すでに調律師になりたいと思っていましたので、学校の資料を取り寄せたり、ピアノの工場に見学に行ったりしていました。また、吹奏楽部に入り、打楽器を演奏していました。音合わせの際、ほかの人よりも早く音合わせができたので、耳のよさには自信がありました。

ピアノの調律には忍耐力が必要!

Q7. どういう人がピアノ調律師に向いていると思いますか?

ピアノの調律師は、非常に専門性の高い仕事なので、何か一つのことに夢中になって打ち込める人が向いていると思います。また、ピアノが好きであることはもちろんですが、音感のよさや手先の器用さも必要だと思います。忍耐力も求められる仕事です。大学入試の時に出題された作文のタイトルが「忍耐力」だったことを思い出します。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

ピアニストと会話する機会も多いので、少しでもピアノが弾けたほうがよいと思いますが、ピアノ調律師に一番必要なことは、音楽やピアノが好きだという気持ちだと思います。お客様はピアノに関心のある方ばかりなので、そういう方々とピアノを通して関わることができます。そういう意味でも、音楽やピアノが好きな人にとって、この仕事は大変楽しい仕事だと思います。

音程が狂ったピアノを聴き続けると、音感が狂ってしまうので注意してください。ピアノがうまく弾けるにも関わらず、音程が狂ったピアノを弾き続けていたために音感が狂ってしまい、調律師になれなかった人もいます。また、コンサートは美しい音を聞くチャンスなので、積極的に足を運んでください。ピアノの調律師は、机に向かってする勉強だけではなく、外に出かけて行きいろんな音を聴くというのも大切な経験になっていくと思います。



私たちにとって、とても親しみのある楽器のピアノが、こんなに繊細な感覚によって調整されていることを知らなかった人も多いのではないでしょうか。

ピアノ調律師に興味をもった人は、外に出かけていき、音楽のイベントなどでいろいろな音に触れてみるのもいいかもしれませんね!

【profile】ピアノ調律センター・エムパレス ピアノ調律師 宮城賢太

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ピアノ調律師」
はこんな仕事です

ほかの楽器より複雑な構造を持ち、温度や湿度の影響を受け音程が狂ってしまうほどデリケートなピアノ、その調律や整調、整音をする仕事である。国家資格もあり、演奏家の求めに応じてチューニングする「コンサートチューナー」を最高峰に、多くの調律師が活躍する。正しく音を聴き分ける力や、片手を広げて1オクターブ以上の鍵盤を押さえられるだけの身体条件も必要だ。調律師養成コースを設けた専門学校や調律学科がある音楽大学で基礎を学び、楽器メーカーや販売会社、販売店などに就職して実績を積み重ねていく。

「ピアノ調律師」について詳しく見る