【シゴトを知ろう】楽器製作メーカーで働く人 編

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【シゴトを知ろう】楽器製作メーカーで働く人 編

2016.11.15

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】楽器製作メーカーで働く人 編

みなさんの中には、家でギターといった楽器の演奏を楽しんだり、バンド活動に夢中になっている人もいるでしょう。みなさんの持っている楽器は、「楽器製作メーカー」の方がデザインを考えて、丹精込めて作り上げた商品です。

では、楽器製作メーカーの人々は、どのように商品の企画をし、世の中に送り出しているのでしょうか? 今回は、株式会社モリダイラ楽器の営業企画室で働いている、鈴木 剛(すずき・たけし)さんに、お仕事内容ややりがいについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 個性的な色や柄のアコースティックギターが売れたときはうれしかった
  • 大学で学んだ「地理学」の考え方は、今の仕事にも生きている
  • さまざまな音楽に興味を持ち、いろいろなアルバイトをしておくといいかも

「ピンク色のアコースティックギター」は、社内でも大反対を受けた

Q1. 仕事概要を教えて下さい
 
私は主に、商品の企画、ウェブサイトの管理、広告・イベントといった販促活動の仕事をしています。商品を企画するときは、世の中でどのような楽器が作られているのか、どんな音楽が流行しているのかを調査し、そこから製品モデルをどう作っていくかを考えていきます。

また、海外のブランドに対して「日本向けに、こういうものを作ってほしい」と提案することもあります。ウェブサイトの管理は、サイトのデザインの方向性を考えたり、文章の形式を決めたりする仕事です。
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
自分は楽器が好きで、この業界に入りました。ですから、「自分がほしい」と思うような楽器を作ることができて、さらに、商品が実際に売れたときが一番うれしいですね。

例えば、モリダイラ楽器のメイン商品に、「モーリス」というブランドのアコースティックギター(※)があります。アコースティックギターって、木の素材を生かしたようなものが中心で、色のバリエーションが少ないんです。そこで、あえて緑色のギターや、ピンク色のギター、柄物のギターを出してみたときに、そのようなギターを買ってくれた人がいたのはうれしかったですね。
  
※アコースティックギター……電源を使用しないギターのこと。

 
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
先ほどお話をした「ピンク色のアコースティックギター」「柄物のアコースティックギター」のように、個性的でとんがった商品を考えたときは、周囲から「売れるわけがない」と反対意見がたくさん出てくるんです。それを説得して製品化にこぎつけるまでは大変ですね。

楽器屋で集めたカタログを見て、片っ端から電話をかけた

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
もともと、自分は音楽や楽器が好きでした。大学時代、どんな業界に就職しようかと考えたとき、長く続けるには、自分の興味のある仕事を選択したほうがいいと思いました。「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、好きなものなら、勉強も苦にならないですし、勉強しようという意欲も自然に湧いてきますよね。なので、楽器の製造業界に就職したいと考えるようになりました。

楽器製作メーカーは小さな会社が多いので、大々的に人材募集することはありません。ですので、楽器屋で集めたカタログの裏に書いてある連絡先を見て、片っ端から電話をかけまくって、面接をしてくれるようにお願いしました(笑)。高校生のみなさんにも、「将来の仕事の選択肢は、人材募集している会社だけじゃないんだよ」ということは伝えたいですね。
 
 
Q5. 大学では何を学びましたか?
 
私は、大学では史学部地理学科に所属していました。高校受験・大学受験の地理では、地名を覚えたり、国の特徴を押さえたりしなければいけないと思います。でも、大学の「地理学」は、「このデパートは、なぜこの場所に建っているんだろう?」といった理由を考えるような勉強もします。

そういう考え方って、すべてに応用できるんですね。例えば、「どこに楽器屋を建てれば、商売がうまくいくのだろうか?」ということや、「駅から離れた楽器屋には、何を卸せば売れるのか?」といったことを考えられるようになるので、今の仕事でも役に立っています。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生のときは、ギタリストになりたいと思っていました。ギターを持った人なら、初めは誰もが抱く夢ですよね(笑)。バンドも組んでいて、オリジナルの曲目を演奏したり、ヘビーメタルといった洋楽のカバーもしたりしていました。もちろん、今でも楽器は好きです。

「楽器が好きなこと」がこの仕事に就く最低条件

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?
 
「楽器が好きなこと」は、最低条件だと思います。好きであれば、楽器に対する興味や好奇心が維持できるからです。また、仕事は人と人とのつながりです。人との接し方がうまい人、話すのが好きな人、話題が豊富な人、自分の趣味に走らず、世の中の動きが客観的に見られる人、そういった人はこの仕事に向いています。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
自分の好きな音楽にこだわりを持つのも大事ですが、現在の音楽シーン全体に関心を持つようにしていただきたいです。また、いろいろな楽器に興味を持つといいでしょう。この仕事は、「音楽全体」が商売の範囲です。たとえ自分がロックを好きでも、クラシックギターを売らなければいけないこともあります。

あとは、さまざまなアルバイトをするといいと思います。社会人になると、仕事をコロコロと変えるのが難しいです。学生のうちに、その仕事でしか得られない経験をいろいろと積んでいけば、世の中の全体を知ることができて、おもしろい人間になれるんじゃないかと感じます。
 

 
ギターなどの楽器をやっていると、「ミュージシャンになりたい」と考えがちです。もちろんそれもすてきな夢ではありますが、楽器が好きなのであれば、「楽器を作る仕事」に就いてみても楽しいかもしれません。この仕事に興味を持った人は、まずは楽器屋さんのカタログを集めて、楽器製作メーカーについて調べてみてはいかがでしょうか?

【profile】株式会社モリダイラ楽器 営業企画室 鈴木 剛
【取材協力】株式会社モリダイラ楽器
http://moridaira.jp/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「楽器製作メーカーで働く人」
はこんな仕事です

さまざまな楽器を手づくりする職人的な仕事を想像しがちだが、「新製品の企画・デザイン・設計・営業・販促などに携わる」「人事や総務などバックオフィスから支援する」「大量生産する工場のラインや海外の生産拠点を管理し、信頼のおける部品を専門につくり続ける」など、多彩な働き方ができる。クラフトマン・シップを発揮したいなら、楽器職人に弟子入りする道がある。近年では、デジタル機器やシミュレーターなどソフトウェアづくりの道もあり、電子工学や情報処理の方面からアプローチする方法もある。

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