【シゴトを知ろう】楽器リペアスタッフ 編

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【シゴトを知ろう】楽器リペアスタッフ 編

2016.11.14

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】楽器リペアスタッフ 編

バンドをやっている人にとっては、楽器はとても大切なもの。貯金やアルバイトで貯めたお金をはたいて買ったとなれば、なおさらですよね。そんな大切な楽器の修理を手掛ける仕事が「楽器リペアスタッフ」です。

今回は、エレキギター、エレキベースのリペアと製作、アコースティックギターの修理を行っているお店「ギター工房 弦」で働く岡澤遼さんに、楽器リペアスタッフの仕事について詳しく伺いました。

この記事をまとめると

  • 楽器の状態をよく見て、お客さんがイメージする要望を引き出すことが大切な仕事
  • 楽器を弾く側から、リペアスタッフになる人が多い
  • インターネットや本で基礎的な楽器の調整方法を知っておくと役に立つ

いかにお客さまが抱いているイメージを把握できるかが大事

Q1. 仕事概要を教えて下さい

僕が担当しているのは、塗装とエレキベースのリペアです。塗装やリペアの作業をやりながら、お客様がいらっしゃったら接客・受付を行い、お客さまの依頼順に作業を行っています。

受付では、まず最初に楽器の状態を聞いてからどこを直す必要があるのかをお話させていただくことが多いです。楽器を持ち込んでくださる方もいますが、最初にメールでお問い合わせ頂く場合もあります。ただ、基本的に楽器を見せていただかないことにはどんな状態かが分からないので、まずは持ち込んでいただくのが一番いい方法ですね。


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

楽器の塗装の話でいうと、一番重要な「着色」という作業がありまして、お客さまが求めている色にどれだけ近付けられるかが大事になります。完成してお客さまに見せたときに「ああ、いいですね!」と言われたときは、とてもうれしいですし、やりがいがありますね。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

お客様の思っていたイメージとこちら側が思っているリペアのイメージがかみ合わないときがあるんです。それをいかにかみ合わせるか、お客さまが思っている細かいニュアンスをいかにこちらが引き出してイメージを合致させるか、というのが苦労するところではあります。

また、難しい塗装のリクエストもあります。例えば、レスポールというギターで「サンバースト」というカラーがあるのですが、それを鮮やかに見せるのが大変ですね。お客さまの求めているのがだいたいビンテージ系の色味なので、それを再現するのは難しいです。そのため、お客様には、どういう色味にしたいのか参考になる写真や本などがあれば持ってきていただいています。

まず最初に元の塗装の剥がしを行うのですが、塗装が剥離しやすいタイプか、しにくいタイプかによってだいぶ作業の時間は異なってきますね。
剥離するタイプは熱を加えれば刃物ですぐにめくれるのですが、そうじゃない場合は無理矢理やってしまうと木を傷つけてしまうので、ひたすら塗装がなくなるまでサンドペーパー(紙やすり)をかけます。アコースティックギターの場合は、中にブレーシングという木の補強材がいっぱい入っているのですが、熱を加えると音にも影響が出てしまうので、完全に手でゆっくりゆっくり剥がしていきます。剥がしだけで1日かかることもありますね。

いかにお客さまが抱いているイメージを把握できるかが大事

岡澤遼さんは、塗装とエレキベースのリペアを担当している

岡澤遼さんは、塗装とエレキベースのリペアを担当している

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

だいたいのリペアマンの方はそうだと思うのですが、楽器を弾くことをメインにやっていて、楽器をいじるのも好きだから、ということでこの仕事につながっている人が多いと思います。私も中学時代にベースを弾き始めて高校生のときにバンドをやっていたんです。それで地元の長野から上京しようと思ったときに、ミュージシャンを目指すかリペアマンを目指すか考えて、昔から工作的なことが好きだったのでギタークラフトの専門学校に進んで基礎的なことを学びました。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?

学校では基本的なギターの作り方から最終工程まで一通り学んで、1年生の間に最低でも3本はギターを作りました。そこから2年生になってリペア科と製作科に分かれたときに、僕はリペアがやりたかったので、リペア科に進んで基礎を習得しました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校のときはサッカーに情熱を燃やしていたんですが、途中で「自分にはセンスがないな」ということが分かりまして(笑)。そこから一気にバンドや楽器に流れ込んでいき、それが今につながっています。

インターネットや本で基礎的な楽器の調整方法を今から把握しておくと良い

Q7. どういう人が楽器リペアスタッフに向いていると思いますか?

やっぱり楽器をいじることが好きな人ならいいと思います。それと体力も必要だと思います。手先が器用かどうかは……僕自身も普通だと思っていますし、時間をかけて作業をしながら徐々に身に付けて上達していきました。特に器用でなければいけないということでもないと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

今はインターネットや本に、基礎的な楽器の調整方法等が出ているので、そういったものを見て、やり方をちょっとでも把握しておくといいと思います。それと、バンドマンを目指す気持ちもあるなら、そちらの方もぜひ頑張ってほしいと思います。


現在22歳、「ギター工房 弦」に入社してから2年半から3年くらいという岡澤さん。専門学校時代には自分で木材を購入して見事な虎目のベースを制作するなど、楽器への情熱強く感じられます。
楽器リペアスタッフの仕事に関心のある高校生のみなさんは、まずは自分の楽器を調整してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

【profile】ギター工房 弦 岡澤遼
http://www.gen-guitar.com/

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「楽器リペアスタッフ」
はこんな仕事です

壊れたり調整が必要になった楽器を修理する仕事。弦楽器、管楽器、ピアノなど自分の好きな、あるいは得意な楽器を専門に担当するケースがほとんど。修理工具の使い方をはじめ、さまざまな修理法を熟知し、各楽器の機能性や構造、素材、加工方法などを理解していること。さらに、楽器を製作するクラフトマンにも負けない技術が求められる。楽器メーカーや楽器店、専門工房などが主な仕事場。フリーランスの立場で活躍するプロもいる。楽器リペア、楽器製作コースを設ける専門学校で学べるほか、弟子入りをする方法もある。

「楽器リペアスタッフ」について詳しく見る