【シゴトを知ろう】福祉用具専門相談員 編

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【シゴトを知ろう】福祉用具専門相談員 編

2016.11.09

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】福祉用具専門相談員 編

今後ますます需要が拡大すると言われている福祉関係の仕事。福祉や介護の仕事と聞くと、実際に要介護者のお世話をする介護福祉士のような仕事を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし福祉の仕事と一口に言っても、その種類は実に多岐にわたります。今回は要介護者の方たちを支える重要な「道具」、そのプロフェッショナルである西山知秀さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • QOL向上を目指す! 介護が必要な方に生活の負担を減らす「道具」を提案するお仕事
  • 役者になりたいと思っていた。「必要とされたい」「期待されたい」という想いは違う形で叶った
  • 向いているのは、人とコミュニケーションを取るのが好きな人

「痛いこと」「つらいこと」の中には、用具を使う事で解決できるものもある

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい
 
東京都の多摩北部を中心に、福祉用具のレンタルと販売の仕事をしています。介護保険制度を使った在宅サービスとして、ケアマネジャーさんのケアプランを基に、電動ベッドや車いすなどの福祉用具をご提供しています。ご利用者さんのお話や身体状況からベストな福祉用具を選び、体に合うように調整して、生活の負担を軽減させるのが僕の主な仕事になりますね。

<一日のスケジュール>
09:00 出社
09:30 業務開始
10:00 定期点検
11:00 福祉用具納品
12:00 昼休憩
13:30 施設への 納品、集金
15:00 担当者会議
16:30 書類作成
18:00 業務終了。帰宅


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

四肢にまひを患ったご利用者さんがいらしたんですが、その方は家の中を移動するにも介助が必要だったんですね。それを解消するために、ご本人に合わせて手すりを設置させていただいたんです。そうしたら「自分で移動できる!」って涙がにじむほど感激されました。

僕たちの仕事の本質は、道具を利用することで「QOL(quality of life、生活の質)」を維持、向上させることなんです。ご利用者さんが向き合っている問題というのはどれも「肉体的に痛いこと」「精神的につらいこと」なので、道具によってそれが解消されると本当に喜んでもらえますし、僕もうれしいです。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

改善すべき問題が心の方までいってしまっていると、手も足も出ない時があります。
歩行に不自由のあるご利用者さんがいらしたんですが、その方は転倒することを極度に怖がってしまっていたんですね。壁に固定された手すりしか信用することができずに、用具はもちろん、ご家族の介助すらも拒んでいらっしゃいました。

その方の生活上の問題を解消できるかもしれない用具や方法をいろいろと提案したんですが、結局、恐怖心から受け入れられませんでした。

老々介護(※)が問題視されていますが、要介護者だけではなくご家族も精神的に参っているケースがあるので、話を伺って解決すべき問題にたどりつくまでに時間がかかる場合もあります。

※老々介護:高齢者が高齢者を介護すること。

未経験から飛び込んだ福祉用具の世界

車いすを調整する西山さん

車いすを調整する西山さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

実は、今勤めているのは父が経営している会社なんです。
以前の僕は、後を継ごうとかそういったことは一切考えず、水族館でアルバイトをしていました(笑)。そんな時、会社が人員不足になり雑務が追いつかないというので、軽い気持ちで手伝い始めたのがきっかけです。
当時は何の知識も経験もなかったので、手伝いをする中で必要を感じて福祉用具専門相談員の資格を取り、その後正社員になりました。


Q5. 大学ではどのようなことを学ばれましたか?

芸術科の演劇専攻を出ています。4年間みっちり舞台演劇の勉強をして、卒業後も舞台活動をしていました。ですから先程のアルバイトというのも、いわゆる「夢追い人」みたいな感じですね。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
もちろん演劇や映画が好きで役者になりたいと思ったのはあるんですが、心のどこかに「人に必要とされたい」ですとか、「もっと期待されたい」という気持があったように感じるんです。
福祉用具専門相談員の資格を取って仕事を重ねるうちに、「西山さんで」と指名をいただくことも増えてきました。そういったことがあると、高校時代の「誰かに期待されたい」という夢が違った形で叶っているようにも思えます。

用具を利用する方の心を開き、解決が必要な問題をあぶり出す

店内にはたくさんの福祉用具が

店内にはたくさんの福祉用具が

Q7. どういう人が福祉用具専門相談員に向いていると思いますか?
 
この仕事ではコミュニケーションが重要だと思うんですが、こちら側がキチンとしようとし過ぎると、ご利用者さんも緊張して構えてしまいます。
多少ざっくばらんな親しみやすい雰囲気で接する方が、ご利用者さんもリラックスしてご自身の抱えている悩みを話しやすくなると思います。「システマチックになるより、心を通わせる方が好き」という人は向いていると思いますよ。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
同年代だけではなく、いろんな世代の方と積極的に話をするといいんじゃないでしょうか。コミュニケーション能力は、この仕事に限らず人生のさまざまな場面で活かせる財産だと思います。年配の方と話すといろんな発見があるし、世界が広がりますよ。


西山さんのお話する、「痛いこと、つらいことを解消する仕事」という言葉がとても印象的でした。介護福祉士とはまた違った形で、介護される方の生活を守る福祉用具専門相談員。体が不自由な方が「生活の質」を諦めずに済むよう、用具を使ってサポートする素晴らしい仕事だと感じました。
介護や福祉の仕事に興味がある方は、ぜひ、その「用具」にも目を向けてみてくださいね。
 
 
【profile】有限会社シンヨー シンヨーケアサービス 福祉用具専門相談員 西山知秀
Facebook https://www.facebook.com/sinyocare

この記事のテーマ
福祉・介護」を解説

現場で福祉を担う介護福祉士などのスペシャリストや、福祉サービスの企画・提案ができる人材を育成します。通常の生活を営むことが困難な人の生活を助けるための専門知識、技術を身につけ、職種により就業に必要な資格取得を目指します。高齢化が進む中、精神的なケアや寝たきりを防ぐための運動指導など、必要な専門知識や技術も幅広くなっています。

「福祉・介護」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「福祉用具専門相談員」
はこんな仕事です

福祉用具貸与サービスは介護保険における在宅サービスの中に含まれている。常に介護を受ける利用者の身体状況に適した用具について、本人や家族、施設のスタッフと細かく相談しながら、選択をすることが重要。健常者が暮らしに使う一般的な品々と、介護保険の利用者が使う福祉用具では、ディテールへの配慮や設計思想が大きく異なる。福祉用具全般についての確かな専門知識に基づき、的確なアドバイスを行うのが福祉用具専門相談員の役割。求人は「介護福祉士」「ケアマネジャー」などの有資格者に限られることが多い。

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