【シゴトを知ろう】中小企業診断士 編

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【シゴトを知ろう】中小企業診断士 編

2016.11.10

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】中小企業診断士 編

2016年度の日経「取得したいビジネス資格ランキング」で1位に選ばれるなど、ビジネスマンから大注目の国家資格「中小企業診断士」。高校生のみなさんには聞き慣れない資格かもしれません。いったい何を診断する、どういったお仕事なのでしょうか。
今回は、中小企業診断士として活躍されている奥村宏明さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • ビジネスパーソンに大人気! 「中小企業診断士」というお仕事
  • 広告代理店の営業マンから転身した理由。見つけた! 2つの職業の共通点
  • 大学選びに迷っているあなたへ。現役大学生から話を聞いてみて!

中小企業診断士は、経営のお医者さん

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

中小企業診断士は、経営の専門家としての国家資格。経営に関する幅広い知識(経営理論、会計、法律、販売戦略、IT分野など)をもって多面的に企業の状態を確認し、問題を見つけて、改善、解決し、さらなる発展と存続を実践的にサポートする仕事です。

私は今、自動車関連の企業に属して中小企業診断士の仕事をしています。日々工場を歩いて回り、工程を確認して、経営につながる気づいたことを一つひとつ改善しています。
最近では、たくさんの種類があって分かりづらかった作業手順マニュアルを一つにまとめることで、作業の統一化・効率化を図りました。また、現在は作業の承認システムを作ってミスを減らし、損失を減らす努力をしている最中です。

他にも、国や自治体が実施している施策を調べ、会社に合致した補助金や助成金の申請業務を担当したり、弁護士さんや会計士さんとやり取りをしたり、販売戦略の一環としてWebサイトの管理なども行います。また、人材教育も重要な仕事の一つです。「相手に伝わるメールのお作法」など、細かな指導をすることもあります。

<一日のスケジュール>
08:30 出社 〜 メールチェック
09:00 幹部ミーティング(報告事項、課題共有など)
10:00 実務
12:00 ランチ
13:00 実務
21:00 退勤(遅すぎるので、現在改善努力中です)


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

中小企業診断士は、とてもやりがいの大きい仕事です。自分が行ったことでお客さんが増えて、売り上げが上がって会社の業績がよくなったり、働きやすくなれば、経営者をはじめ従業員のみなさんやお客さんの幸せにつながります。

最近では、職場の基盤づくりの活動「5S(※)」の一環で、「机の上は、パソコン以外は全て片付けて何も置かずに帰りましょう」と呼びかけたところ、従業員の中から「実際にやってみたら次の日から仕事がやりやすくなった」と声が上がりうれしかったです。今後も、言い続けてやり続けてもらうことが大事かなと思っています。

※5S:「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ(=ルールを守る)」の5つの頭文字「S」をとったもの。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

「会社をよくするために、改善しよう!」とこちらが呼びかけても、なかなか人は動きません。自らが率先して動くようにしていますが、相手が動いてくれるのを待つだけではダメで、ある程度強引に引っ張っていく必要がある場合もあって……。その状況判断が難しいですね。
目標は、従業員それぞれが率先して動いてくれるようになることです。

作って終わりではなくて、育てることに興味があった

ほがらかな笑顔でお話をしてくれた奥村さん

ほがらかな笑顔でお話をしてくれた奥村さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?

約30年間、広告代理店で営業をしていました。広告業というと、広告を作ってテレビや新聞などに掲載して稼ぐというイメージがあるかもしれませんが、本来は、お客様のマーケティング上での課題を解決することが重要で、つまり根っこはコンサルティングなのです。
経験を重ねる中で、マーケティングだけではなくてブランドを「育てる」という企業の経営に興味を持ち、「経営を体系的に学び直したい」という想いを抱いて、中小企業診断士の勉強を始めました。


Q5. 大学では何を学びましたか?

大学では教育学を学んでいました。専攻は教育行財政学です。小学生の頃は「先生になりたい」と思っていて、その後も教育に関心があったので、教育心理、教育哲学、教育社会学などの勉強をしました。
今も人を育てる(というとおこがましいですが)立場にいますし、著作権法や会社法などの法律に関わることも多いので、知識はつながっていると思います。

大学は、仲間と出会える素晴らしい場所ですよね。学生時代の仲間とは今でも半年に1度は集まっていますし、いろいろな話をする中で、仕事に関するアドバイスをもらうこともあります。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

高校時代には明確な夢はありませんでしたが、人間が好きだったので、コミュニケーションに関わる仕事ができればいいなと、漠然と考えていたように思います。はっきりした目標を持った同級生のことをうらやましく思っていました。
大学進学時には法学部と教育学部とで迷ったのですが、結果的に教育学部を選んだのも、人に関わる要素がより強いからでしたね。

大切にしてほしいのは「なんで? どうして?」の気持ち

Q7. どういう人が中小企業診断士に向いていると思いますか?

私は妻に、「なんで? どうして? のおっちゃん」と言われています(笑)。映画を観て「主人公はなぜあのセリフを言ったのかな?」、街で何か珍しいものを見かけた時にも「一体どういう仕組みなのかな?」と疑問を抱き、興味を持って考え、調べます。

どのような仕事にも共通していえることだと思いますが、いろいろなことに好奇心を持ち、知ろうとする姿勢が大事です。その時は「こんなこと役に立つの?」と思っても、無駄になることなんてない、全てのことはいつか役に立つものなのですよ。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

私が大学選びに迷っていた頃、実際にその大学に行って学生さんに声をかけて、話を聞いてから進学する大学と学部を決めました。意外と答えてくれるもので、非常に参考になりましたよ。勇気を出して声をかけてみてくださいね。
そして、日々の学校の授業は大切にしましょう。先生は教えてくれるプロですので、内容を全てもらさず吸収する気持ちで授業を受けたらいいと思います。


現在は、企業に属して社内から経営改善をしながら、個人事業主として中小企業診断士の仕事も続けている奥村さん。「責任が大きく大変なこともあるけれど、すごくやりがいがあるよ」とおっしゃっていたのが印象的でした。

高校生のみなさんの中には、まだ「これ」といった将来の夢がない方がいるかもしれません。しかし、中学生や高校生の頃になんとなく気になっていたことや考えていたことは、未来につながっていくものです。今すぐではないけれど、知識と経験が積み重なった後に、それらの全てがつながって、自分なりの強みを持った仕事が見つかる、ということもあるのだと思います。
みなさんも今の素直な気持ち「なんで? どうして?」を大切に、進路を選んでみてはいかがでしょうか?


【profile】中小企業診断士 奥村宏明

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「中小企業診断士」
はこんな仕事です

経営者の依頼により、中小企業の経営全般の診断やアドバイスを行う仕事。経済・経営学などを軸とした豊富な知識を駆使し、経営計画を立て、依頼を受けた企業に向けた支援や問題解決のための指導を進める。一般企業だけでなく、地方自治体の各部署から委託されることもある。その際は、行政、金融機関と企業の間に立って、問題解決の調整を促す。国家試験の「中小企業診断士」合格後に、自分が勤務する企業内で働く有資格者やコンサルティング会社に在籍して活動するケースも。商工会議所などと連携して独立することも可能だ。

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