「義足の選手が五輪に出るのはアリ?」――パラリンピック陸上日本代表 高桑早生さん

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「義足の選手が五輪に出るのはアリ?」――パラリンピック陸上日本代表 高桑早生さん

2016.11.02

提供元:マイナビ進学編集部

「義足の選手が五輪に出るのはアリ?」――パラリンピック陸上日本代表 高桑早生さん

今年のリオパラリンピックをテレビで見て応援していた、という人も少なくないのではないでしょうか。昨今、テクノロジーの発達によって、障がい者のスポーツのあり方も大きく変わってきています。

10月11日に行われた、現役大学生とAIやテクノロジーに関連した著名人が徹底討論する「FMフェスティバル2016」。そこでパラリンピック陸上日本代表の高桑早生さん(エイベックス)に授業後の感想を伺いました。

この記事をまとめると

  • 「義足の選手が五輪に出場するのはアリ?」という質問に「ナシ」と回答
  • 2020年の東京パラリンピックを満員にするためのディスカッションを行った
  • 障がいがある人は義足と共生していかなければいけない

「義足の選手が五輪に出るのはアリ?」――パラリンピック陸上日本代表高桑早生さん

13歳の時に発症した骨肉腫により、左下腿を切断することとなった高桑さん。そこから義足を使う生活が始まり、高校からは本格的にパラ陸上の道へ。そして20歳でロンドンパラリンピックに出場しました。

そんな高桑さんから会場の大学生へ、「片足が義足の選手が五輪に出場するのはアリ? ナシ?」。そして、「両足が義足の選手が五輪に出場するのはアリ? ナシ?」と続けて問いかけました。

「両足と片足によっても答えが変わってくる」など大学生のさまざまな意見を聞いた上で、「私は、五輪に出るのは違うのかな」と見解を示しました。「自分が当事者のアスリートであるけど……それでもやっぱり健常者と比べて体の使い方も違うし、同じ土俵に立つのは違うような気がする」と感じているそう。

そして「私は五輪ではなく、パラリンピックというものに誇りを持っています。だからパラリンピックのポジションの向上を目標にしています」と力強く会場の大学生に伝えました。
 

Q.東京パラリンピックを満員にするには?

終盤では「2020年の東京パラリンピック、どうすれば満員になる?」という話題に。会場の大学生同士でディスカッションし、意見を出し合いました。

会場からは「五輪とパラリンピックの選手間の交流をもっと行うべき」「お金を配ればみんな来るのでは?」といったナナメからのアイデアも。

いろいろな意見に驚かされながらも、「テクノロジーというと、人工知能などさまざまなものがあります。私にとっての一番のテクノロジーといえば、義足なんですよね。ただ、義足は結局悲劇から生まれたものでしかありません。生まれ変わったら義足を使わない生活を送りたい。でも今は矯正してうまく付き合っていくしかないと思います」と締めました。
 

「義足というテクノジーと共生していかなければいけない」

授業を終えた高桑さんに、今日の感想を伺いました。

――大学生の意見を聞いて、どのように感じましたか。

「まだまだパラリンピックの認知度が低いなと感じましたね。会場に来ている大学生のみなさんも、あまりスポーツへの関心自体が高くなかった印象です。だからこそ、今回をきっかけに少しでも障がいやパラリンピックについて考えてもらえるようになったらいいなと思います」


――今回、一番伝えたかったメッセージはなんでしょうか。

「技術が発達したことによって、『義足は反則ではないのか』といった論調もあります。ただ、障がいがある人はそういったテクノジーと共生していかなければなりません。やっぱりどんなに技術が発達しても、義足がある生活のほうがいいわけではありませんから。またパラリンピックの素晴らしさがうまく伝わっていたらいいなと」


――読者の高校生に向けてメッセージをお願いします。

「高校生のみなさんにも、今できることを精一杯やってほしいです。やってみてだめだったらやめればいい。高校生にも大学生にも、自分の可能性を広げてほしいなと思います」


2020年には、パラリンピックが東京で行われます。これから障がい者のスポーツだけでなく、義足や車イスなどの“テクノロジー”の進化も注目を集めるでしょう。今回会場に問いかけられた質問は、ますます重要視されていくはず。正解はないことですが、今一度自分なりの意見を考えてみる必要があるのではないでしょうか。


《番組概要》
『三井住友フィナンシャルグループpresents FMフェスティバル2016 未来授業~明日の日本人たちへ~』

AIやテクノロジーの進化は生き方・働き方をどう変えるのか?
落合陽一・高桑早生・坂村健・石黒浩・三浦豪太×大学生
公開授業の模様を放送!番組総合司会は茂木健一郎×高橋みなみ!

2016年11月3日(木・祝)16:00~19:00放送

この記事のテーマ
体育・健康・スポーツ」を解説

病気やケガの予防や予後のケアを通して、人々が健やかに暮らせるようにするのが、健康学の理念です。食生活や運動などのライフスタイルや心理状態、検査やリハビリテーションなど、学ぶ内容は多岐にわたります。体育やスポーツは、健康を維持するための身近な方法であるとともに、人生を豊かにする趣味であったり、人によっては職業になることもあります。競技技術の向上だけではなく、メンタルや栄養、指導者のスキルも学びます。

「体育・健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツ学」
はこんな学問です

スポーツが身体にもたらす影響を中心に、コーチング理論やスポーツを取り巻く環境まで科学的に考察、研究する学問。身体活動との関わりについては、医学、生理学、栄養学などさまざまな観点から科学的に研究する。コーチングの理論や手法については、心理学など関連諸学も交えて学習。スポーツ環境については、施設経営などのマネジメントやマーケティング論も学ぶ。競技指導者の育成については専門のコースを設置している場合もある。

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