【シゴトを知ろう】映画脚本家 ~番外編~

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【シゴトを知ろう】映画脚本家 ~番外編~

2016.11.02

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】映画脚本家 ~番外編~

みなさんは「脚本」ってどんなものなのか、イメージできますか? 映画の設計図ともいえる「脚本」を書くことをお仕事にしている川崎僚さんは、高校生の時からの夢を実現させました。
そんな川崎さんに、映画脚本家というお仕事ならではの「あるあるネタ」などを伺いました。

この記事をまとめると

  • 意外と一般の方に驚かれる「業界では当たり前だと思っていたこと」
  • いろんなタイプがいる映画脚本家に共通する大切な資質
  • 仕事としての現実と、あなたが高校生の今だからこそできること

自分にとっては常識。何が特別なのか分かりにくいことも多いですよ

――脚本家ならではの業界用語を教えてください

脚本家ならではといえば「ト書き(トガキ)」でしょうか。役者さんの動きや風景を指定する記述を「ト書き」と呼びます。

脚本は「ト書き」と「台詞(セリフ)」でできているんですが、この「ト書き」を書くのが最初の頃は難しいのなんのって。「ト書き」は情緒豊かに書いてはいけない、という大前提があるんです。小説にあるような地の文(会話文以外の文章)とは違い、詳細は書きません。衣装などの細やかな演出は監督さんが決めていく作業なので、必要最低限の言葉にしぼって表現します。


――一般の方に言うと驚かれる業界の常識はありますか?

「この世で一番大切なのは締め切りである」という点が、徹底的に絶対守るべき事項とされていることですかね。そして急な案件が多かったりします。急きょ「3日後までに原作モノの企画書を出してください」などということは多々あります。

業界問わず締め切りは大事だと思いますが、私たち脚本家の業界では「夜中の0時までに」と言われることも。プロデューサーさんや監督さんはお忙しい中、企画書を読む時間を取ってくださる訳ですから、私が「ちょっと手直ししたいから」と締め切りに遅れてしまうと二度と読んでいただけません。脚本家は他にもたくさんいますからね。

映画脚本の業界人は共通して、人を観察するのが好きで好奇心が強い

――業界の方はどんなタイプの方が多いですか?

一概にはいえないかもしれませんが、共通しているのは「人を観察するのが好き」という点ですね。また、みなさん「知らないことを知りたい」という好奇心がとても強い。物書きなので、一人でこもって黙々と作業するのが好きな方も多いです。

そして計画性のない人はいませんね。
「脚本は計算の芸術だ」といわれているくらい、私たちは書く前にネタを練ってあらゆる「計算」をします。構成や伏線のはり方、スケジュールや予算面なども。文学的な面だけでなく、理論的な方も多いんです。


――ちなみに川崎さんはご自身をどんなタイプだとお考えですか?

私は「一人でこもって黙々と」ではなくおしゃべりと人が大好きで、一人で仕事をする時も喫茶店をハシゴしたり、深夜のファミレスで書いたりするタイプ。人の感情を掘り下げて表現する仕事のため、「人に興味があって、好きかどうか」は重要ですね。

また、私は意外と理論的かつ冷静なタイプだと思います。感情を描きつつ、理論的な裏付けが必要な脚本家に向いているんですよ。

脚本家の仕事は、実は本文より企画書を書いている時間の方が長い

――お仕事を実際に経験し始めて驚いた、事前イメージとのギャップは何でしたか?

仕事を始めて一番衝撃を受けたのが、「脚本家の主な仕事は企画書を書くことだった」という現実ですね。学生時代、脚本家は本文を書くのが仕事だと思って学んできましたが、実はそうではなかった。仕事では、脚本を書く前の企画アイデアをたくさんプレゼンします。

企画書の書き方なんて勉強していなかったので、先輩方の企画書を見せていただいて技術を盗みながら実践で学びました。
脚本家はアーティストでなく職人ですから、ただ書きたいものを書けばいい訳ではなく、求められている企画をそろえないといけない。「私は脚本の力があります」とプレゼンするための戦略も大事ですしね。


――脚本家になりたい高校生は、今どんなアクションをとればいいでしょうか?

とにかく古今東西のおもしろいものを観る! ジャンルを問わず作品を知っているかいないかで、自分の作風、引き出しの数が全然違ってきます。
そして「おもしろいな」「好きだな」と思った作品に出会えたら、「なぜ、自分はそう思うのか?」という理由や根拠を自分なりに突き詰めて考えるプロセスがすごく大事。

いろんなものに触れて、若いうちにしか刺激できない感性を磨いておくのがおすすめです。脚本を書く技術や伏線のはり方なんて、後からいくらでも身につきますからね。
将来、「仕事だから」と好きなことを曲げる必要はないですし、「好き」に正解・不正解はありません。そのために、「自分は何が、なぜ好きなのか」を見つけて大切にしてほしいです。



映画は、広義においては芸術、アートというジャンルに分類されても、映画脚本家という職業は、「アーティストではなく職人」気質が求められるお仕事なんですね。

川崎さんのお話を伺っていると、映画脚本家というのは、才能ある一握りの人が活躍する遠い世界のお仕事ではないように思えてきます。自分の中の「好き」という気持ちを大切にして、決してあきらめずに地道な努力を続けた先にある、数ある選択肢の一つ。
まずは、川崎さんもおすすめされていた「古今東西のおもしろいものを観る」ことから始めてみてはいかがでしょうか?

【profile】映画脚本家  川崎僚

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「映画脚本家」
はこんな仕事です

映画の脚本を創作する仕事。企画の段階から物語の世界観をしっかりとイメージし、新たな魅力を持つ作品のシナリオ原稿をまとめる職業。あらすじ、ストーリー、プロットと、順次シナリオの詳細を練り上げていく過程のなかで、「シャレード」と呼ばれる間接的表現の使い方や伏線の張り方についても考慮し、原稿に落とし込む必要がある。また、実際の撮影予定期間や地域性、季節、環境に応じた撮影シーン別の設定も映画脚本家の役割となる。一つひとつのプロットを積み重ねていく映画づくりの醍醐味が味わえる仕事の一つだ。

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