【シゴトを知ろう】華道教授 編

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【シゴトを知ろう】華道教授 編

2016.11.02

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】華道教授 編

「いけばな」というと、女性が着物を着て正座して……という堅苦しいイメージを持っていませんか? 実はいけばなの先生には昔から男性も多く、今は服装もカジュアルでOK。また、最近ではテーブルに花器を置き、立って花をいけるスタイルが主流なのだそう。
今回はそんな現代のいけばなの魅力や、やりがい、意外なエピソードなどをいけばな草月流本部講師・隅出美泉(すみで・びせん)さんに伺いました。

この記事をまとめると

  • 今、いけばなは意外と気軽に体験できる
  • 隅出さんがいけばなを始めたのは大学卒業後だった!
  • いけばなは言葉の壁を越えて感動を呼べる!

体験教室から百貨店ディスプレイまで、人の心を明るく豊かにする“いけばな”

「家元教室」は家元代行・本部講師自身が花をいけるデモンストレーションも見られる

「家元教室」は家元代行・本部講師自身が花をいけるデモンストレーションも見られる

Q1. お仕事の内容と一日のスケジュールについて教えてください。

基本的に私の教室「はな匠 美泉」で生徒さんにいけばなの指導をしています。他にはイベント会場や百貨店のウインドウディスプレイを依頼されることもあります。私自身の作品を展示する展覧会も随時ありますので、日々何かしらいけばなに関わり、考え、行動していますね。

<いけばな教室を開く日のスケジュール>
9:30 いけばな教室(草月流本部)へ出勤
10:00 本部家元教室 朝の部
12:00 昼休憩
14:00 昼の部
18:00 夜の部
21:00 雑務
22:00 ミーティングを兼ねてスタッフと食事・終業

実際に隅出さんがディスプレイした華麗ないけばな

実際に隅出さんがディスプレイした華麗ないけばな

Q2. このお仕事のやりがい、楽しさはどんなところでしょうか?

やはり生徒さんたちが上達していく様子を見るのは、教えている私としてもとても嬉しいことです。最近は男性や外国人の方の受講も年々増えていて、いけばなの魅力をもっと多くの方に気軽に楽しんでいただけたらと思うと励みになります。
また、ディスプレイのお仕事は依頼してくださった主催者の意向を汲み取りつつ、私のいけばなの世界を展開するお仕事なので、難しい部分もありますが“あのいけばなは良かった。ぜひまた次も見たい”と繋がっていくと、頑張ってよかったなと思います。


Q3. お仕事をしていて大変なこと、つらいことはありますか?

実は結構体力を使います。花や水を運ぶのですが、これが量があると結構大変。屋外イベントなどでは必要な水をポリタンクに入れて運んだりもするんですよ。また、大きな木の枝をためたり(力をかけて枝や茎を曲げること)、花の位置を整えるために高いところに登ったりと、体全体を使って作業したりします。でも、どれもいけばなの世界をみなさんに楽しんでいただくためのことですから、体はつらくても気持ちがつらく感じることはありません。


Q4. どのようなきっかけで、このお仕事に就かれましたか?

私が初めていけばなの世界に触れたのは、大学を卒業してからです。日本の文化に広く触れてみたいという気持ちがあって、いけばなを含むフィニッシングスクール(若い女性の素養のために広く文化的な教養を教える場所)に通いはじめました。書道や茶道にもその時に初めて触れて、それぞれ奥深い世界や美しさに魅了されたのですが、私は“花で自分を表現する”ということに向いていたようです。他の課程を修了した後もいけばなは続けていて、やがて先生のお手伝い役に誘われ、一生懸命続けているうちに講師の道を進むことになりました。


Q5. 大学では何を学んでいましたか?

英文学です。
全然いけばなと関係ないでしょう?(笑)

広い世界と繋がれるのが、いけばなの魅力

教室には外国人の生徒さんも参加。ていねいに作品を講評する隅出さん

教室には外国人の生徒さんも参加。ていねいに作品を講評する隅出さん

Q6. 高校生のときはどんな夢を抱いていましたか?

正直、具体的な将来の目標は持っていませんでした。自分がいけばなの講師になるとは予想もしていませんでした。ただ、なるべく広く、多くの世界に触れてみたいという願いは持っていて、その中でいつか自分を活かせるものを見つけたいと考えていました。
私がいけばなに魅力を感じているのも、いけばなが多くの世界と通じるからかもしれません。美しい花は誰が見ても、どんな国の人が見ても心を動かされます。小さな部屋にも、大きな会場でも、魅力を表現することができます。
特に草月流は花だけでなく石や鉄なども使って表現するのが特徴の一つです。講師として世界各地に赴くことも多いのですが、その中には花がほとんど育たない国もあります。けれどそこにあるものを、いけばなの心で“いける”ことで、人々の心に感動を呼び起こします。
高校生だったころの私が持っていた、広い世界に触れたいという願いを今、いけばなによって叶えているように思います。

Q7. どういう人がいけばなの講師に向いていると思いますか?

植物が好きな人は特に向いていると思います。また、草月流の大きなテーマに“花はいけたら、人になる”というものがあるのですが、自分の個性をしっかり持って、それを磨こうとする気持ちを持っている人も良いと思います。
今はまだ自分の個性が見つけられない、わからないという人は、それこそ一度いけばなを体験してみませんか? いけばなは自分と向き合いながら作るものですから、今まで気がつかなかった新しい自分がきっと見えてきますよ。

いけばなに触れる時期は、遅い早いは全然関係ない

本記事のためにいけてくださった作品。「高校生の方に見ていただけるということなので、フレッシュで大胆なイメージにしました」。

本記事のためにいけてくださった作品。「高校生の方に見ていただけるということなので、フレッシュで大胆なイメージにしました」。

Q8. 高校生に向けてのメッセージをお願いします。

いけばなは、いつ始めてもいつ辞めても、いつ再開してもいい、懐の広い世界です。私も大学を卒業してから始めたくらいですから、高校生のみなさんが今から始めても全然遅くありません。この記事を読んで将来いけばなの講師になる方がいたら嬉しいですが、そうでなくてもぜひ一度、気軽にいけばなを体験してみてください。大人になってからでもいいので、この記事をふと思い出して、やってみようかなと思う人が一人でもいてくださったら、とても嬉しいです。


明るく、気さくに語ってくださった隅出さん。その笑顔から「いけばなは人生を豊かに楽しくしていくもの」というパワーを感じました。また、教室で生徒さんたちが使い終わった花や器を大切そうに片付けている様子を見て「心づかいや礼儀が自然に身についていくのも、若い方には役立つ部分だと思います」と、微笑んでいました。美的センスを磨けて、自分と向き合う時間が作れて、見た人に喜んでもらえるいけばな。自分の部屋や教室をさりげなく花で雰囲気UPできる高校生ってカッコいいですよね。身につけたらきっと一生モノの財産になるはずです。


【取材協力】
華道家 隅出 美泉(すみで・びせん)さん
草月流師範会理事
草月流本部講師
草月流HPはこちら
隅出 美泉さんのHPはこちら

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「華道教授」
はこんな仕事です

花を生けて美しさを競う日本の伝統芸術である華道。その教授となるためには、特定の流派の師範について修業する必要がある。まずは、その流派の型をしっかりと覚えて、完全にものにできれば、おのずと個性も生まれてくる。そして、晴れて実力が認められれば、自らが師範となって人に教授できるようになる。師範となればカルチャーセンターや地域の公民館、自宅開業などでの教授の機会を得ることができる。また、さまざまな施設のショーケースを飾る生け花を担当することもある。

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